【日経COMEMO投稿記事】私が変身した話
今回は日経COMEMOさんの投稿募集企画に沿って記事を書いてみたいと思います。今回のテーマは「あなたが変身した話」です。
会社員からの脱皮=変身
私にとっての「変身」は5年前の年末。当時勤めていた会社を退職し、会社員として働くことを辞めた時です。退職しようと思った理由は、当時の社長が退任するなと予感したことでした。その女性社長は、今の私の「広報マン」というキャリアのきっかけを作ってくれた方でした。多くのチャンスをもらい、様々なことにチャレンジさせてもらっていた私は、このまま一生ここで働きたいと思えるほど充実していました。
しかし、社長が社長でなくなったら、今のようには行かないことも薄々感じていたのです。広報という仕事柄、社長に近いところで仕事をすることも多かったため、退任はなんとなく予知していました。もちろん、そんな話はあくまで私の予測であり、誰から聞いたわけでもなかったのですが、、、自分の勘をもとに色々考えた結果、決心したのです。
社長がいないと、やりたい事にありつけない自分から脱却しようと。
誰かにチャンスを与えてもらうことを待っているのではなく、自らチャンスを作り、自ら仕事を生み出す側に立った方がより面白いだろうと考えました。これが私にとっての「変身」です。こうして私は2016年の年末をもって会社員という立場を卒業しました。(ちなみに、社長も2016年の年末で退任したという、予知能力高めの私です)
変身だけでは意味がない、それを本当の自分に
仮面ライダーも、スパイダーマンも、セーラームーンも、特殊能力で華麗に変身し、困っている人を助けたり、世界平和のために悪を倒したりするわけですが、変身できるのはほんのわずかな時間です。
例え瞬間風速的に大きな力を得ても、それがすぐに元通りになるのでは、私たち人間にとっては意味のある「変身」とは言えません。大切なのは、変身した自分が、いつの間にか「デフォルト=本来の自分」となり、また次の変身に向けての新たなスタンダードが築かれることだと思います。
不確実性が高く、半年先すら予測がつかないような変化の大きい時代には、「変わる」ことを厭わない柔軟性と、その「変わる状況」を瞬時にインストールできる適応力が必要だと思います。またそこに「変わっていく過程」を楽しめるポジティブさを兼ね備えると、時代のスピードに飲まれることなく変化の波を乗りこなすことができるのかと感じます。
自分らしい軸をブラさずに持ちながらも、それ以外のものは簡単に手放せるように固執・執着・先入観・固定概念などとは縁を切っておこうと思います。
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