靴下をやぶす:『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』書下ろし構成前の生の日記

書籍『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』に収録した書下ろしの日記は、日々の日記から、いくつかのトピックをぬいて1日のできごととして再構成して書き上げました。
この日記は再構成前の「生の日記」で、2023/05/21の文学フリマ東京36でペーパーとして販売したものです。ペーパーと同価格で販売します。


 家が荒れて会社を休んだ。ここしばらく忙しさを理由に片づけと掃除をさぼっており、部屋がどこも構わない状態になっている。

 家というのは誰かが片づけようと面倒を見れば片付くもので、誰もが放っておくとどんどん散らかる。空き家は荒れると聞くし、人がいてもいなくても、うっちゃると家は機嫌を悪くしてすさむのだろう。

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