見出し画像

結果発表!!|「君からの手紙」

どうも。予想以上に早い秋風に焦りまくっている、EATALK MASKのミムコです。
完成前に秋来ちゃって、本当にすみません!!!

今回は、音をプラスした新マスク文庫の1作目です。
七田さんに小説、音楽をジユンペイさんに制作していただきました。
お二人の制作秘話や思いを記事にしていただいていますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。

そして!
コラボの輪をさらに広げました

今回の七田さんの小説がお手紙形式の小説だったので、この作品に対する『お返事』を募集させていただきました。

するとなんと! 37通のお手紙が届きました!!
一通一通にドラマや想いが詰まっていて、涙したり、優しい気持ちになったり......とても素晴らしい時間を得られたように思います。こんなにたくさんの素敵なお手紙を読めたこと、本当に嬉しく思っています。

お手紙を届けてくださった皆様に心からお礼申し上げます。


君から届いた全てのお手紙に七田さんの『僕』からお返事をいただきました!

届くはずのない僕の手紙
来るはずのない君からの返事

でも...

雨に打たれて 暖かかいと思い
風に吹かれる髪に 君の指先を感じる。
耳に届くこの曲の裏に 君の鼻歌が聴こえ
握られていないはずの左手に 柔らかく温もりが伝わる。

目の前の空気がフワッと 僕の顔を撫でると

君が コクリと頷いた そうすぐに分かってしまったよ


拝啓... 愛しき君へ

僕は今、 笑っています。

こちらのマガジンから全てのお手紙を読むことができるので、ぜひ読んでみてくださいね!


お待たせいたしました!
それでは発表です!!



採用作品は......



Seoさんの「文月」

七田さんより
沢山頂いたお返事の中で 殆どの作品に見られた 一つの大きな想い...「君」の「好き」は「僕」がそこにいたから「特別」だった事:)。

今回「音」という新しい鍵が加わる中、ジュンペイさんの音楽は 誰でも「好き」になれるものです:)それが「君」にとって かけがえのない音になった理由...Seoさんの届けてくださった「僕の想いが乗った この世に一つしかない音」だから。

愛した事がある人は 必ずその「特別」が分かるはず。喜びも 好きも 痛みも 悲しみも...その人がいたから訪れた物たちで その人とだからこその たった一つの形となる。コーヒーも帽子も音楽も...そして 抱きしめられない切なさと 溢れ出る愛おしさも。お互いの「特別」がカシャリと重なり合う時に必ずお互いの瞳の中に相手の姿が映る...そう信じられるお返事でした。

どうも有難うございました:)。
ジユンペイさんより
Seoさんの作品は「君」の気持ちがリアルに生々しく描かれていることが特に強く印象に残りました。特に、「胸がふわふわくすぐったい」という表現や、「家事は合格ね」というセリフ、「あなたの肩は雲よりも心地良い」といった描写が、非常に印象的です。

それに加えて、「ねぇ聴こえる?」や「ねぇ、知ってる?」のような問いかけの口調が、より一層ふたりの距離感の近さを感じさせました。
そうであるが故に「一度でいいから どうか抱きしめて 目の前にいる私を」という最後の一文には痛切なものを感じます。「僕」には「君」が見えていないということがまざまざと突きつけられる切なさ、悲しさが含まれており、心の琴線に深く触れました。

距離感の近さから親密な雰囲気を感じる文章ですが、そうであるがゆえに返事が来ないことで寂しさがより際立っていることも、切なく胸に響きます。

素敵な作品を応募していただき、本当にありがとうございました!
ミムコより
今回は初めての音楽コラボということで、私の中では音楽がどのように描かれているかが結構ポイントになっていました。

たくさんの素敵な作品が並ぶ中、私の心をガシッと掴んだのは......

『あなたの想いも乗るから この世に一つしかない音よ』

という一文です。
ここに七田さんの「拝啓」、ジユンペイさんの「夏風」両方がうまく表現されていると思いました。

また、優しく陽気に『僕』に話しかけているけれど、最後の最後に自分の気持ちがあふれだして、抱きしめてほしいと願う......短い手紙の中に『君』の気持ちがギュッと詰まっていて、思わず涙してしまいました。

素晴らしいお手紙をありがとうございました!


Seoさんがこの企画のことを記事にしてくれましたので、こちらもどうぞ!

採用にはならなかったけど、
ぜひ紹介させてほしいお手紙

七田セレクト

Dekoさん
Dekoさんの“君”はまさしく私の描く「君」そのものでした。君を抱きしめたい僕は 実はいつも“君”にそっと抱きしめられている...そんな温もりのような感覚。
「わたしはここにいる。あなたとここにいるから...」微笑みながら そっと僕の背中にコトっとおでこをくっつけるような。僕への変わらぬ愛を「見守り」に変えて そっとこれからの彼の歩む道のりに寄り添って行く...僕からの愛に応えるのではなくて ただただ彼女からの僕への愛で 僕を包みながら。“君”の包み込む様な温もりをまるまる届けてくださいました。ありがとうございました:)
蜂賀 三月さん
“君”が感じてくれた“僕”で どこまでも深い2人の関係が痛いくらいに感じ取れた作品でした。
私が書いたのなら...まず一番に浮かんだのが、やはり「涙雨」でした。涙が雨となって僕の元に届いてしまう...蜂賀さんは「あなたはきっと受け止めてくれるでしょう...例え私が望んでいなくとも」と 切なくも彼女が僕を分かってしまう一瞬を書き留めてくださいました。2人の繋がりの深さを 双方がお互いに「感じる」思いに乗せて届けてくださいました。ありがとうございました。


ジユンペイ セレクト

海風 りんさん
手紙と心の距離感が非常に近く感じました。
海風さんの作品を読むと、目の前に「僕」がいるのに気がついてもらうことができない「君」の、その切ない気持ちも含めて何とかして伝えようとしている様子が強く伝わってきます。
「手をつなぐ」、「同じベッドでめざめる」、「目をこする」というような具体的で血の通った表現も、情景をより身近に感じさせるもので「君」の心情がリアルに伝わってきました。
「君」は風になり、自分の季節である夏の香りを届けてくれる。そんな締めくくりも、大変素敵です。
イヤホンを木の幹に押し当てなくてもギターの音が聴こえる、という場面も印象に残っています。この点については、「見えない相手に対して、音に乗せた想いは伝わるのか?」という音楽の根本的なテーマを感じさせられる要素もあったことから、僭越ながら選ばせていただきました。
素晴らしい作品をありがとうございました!


ミムコ セレクト

ぼんやりRADIOさん
切ない話が幸せな話になったことにびっくりし、感動しました!
急におじいさんの手紙も可愛く思えてきますし、ああ、二人は幸せだったんだなあ......と思うと、とてもほっこりした気持ちになります。

未来の奥様をイメージされたというのも、素敵ですよね。幸せのお裾分けをしてもらったようなお手紙でした!


ねじりさんが「拝啓」のサブストーリーを作ってくれたことをきっかけに、
サブストーリーのマガジンもできました!
素敵なお話ばかりなので、こちらもぜひぜひ読んでみてくださいね!


長くなってしまったので、デザイン公開は別記事にします!!!!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?