見出し画像

コロナと謎の吐き気

一体私が何をしたというのか。
突然コロナ陽性になり、完治したと思ったら謎の吐き気に苛まれた。

7月の終わり頃、まずはコロナ陽性となった。

ある朝起床すると喉に違和感を感じた。
喉と言っても風邪の時の鼻の奥が痛いような感じではなく、本当に器官そのものがガサガサするような違和感である。
声も出しづらかったが、冷房で冷えて乾燥したのだと思っていた。

すると翌日に発熱した。

37度で高熱という訳ではなかったが、一応お世話になってる内科に電話して診てもらうことになった。
お医者さんは「検査するか微妙なところ」との事だったが、母と共に暮らしていたのでお願いすると、細長い綿棒のようなものを鼻に入れられ、両穴にツーンとした痛みが走り、涙とくしゃみが止まらなかった。

思い返せばあの時の私はものすごく汚い顔をしていたと思う。
綾野剛に似た若い男性の先生に鼻の穴をさらけ出してほじられるという、恥ずかしさ極まりない屈辱を味わった。

結果が出るまで少し時間がかかるそうで、病院の外に出て待機していると、電話で「陽性でした」とご報告頂いた。
そこから流れるように会計を済ませ、薬局も外で待機しながら、処方箋なども病院側が全て届けて下さった。

無事に薬を受け取って家に帰ると足取りがおぼつかない。
熱が上がったような感じがして、フラフラと歩きながら吸い込まれるように布団に倒れ込む。

そこからは10日間、母と別の部屋での隔離生活が始まった。
紙皿、紙コップ、割り箸、食器は全て使い捨てにしたし、お風呂も私が入る度に消毒。
トイレもドアノブも全て消毒。

そんな毎日を送っていると熱も下がり、体も元気なのに咳だけが酷いという日々が続いた。
咳のしすぎで肺が痛くなり、もう吐く息がないのに喉が痒くて咳が出るという地獄のような症状だった。

そんな症状も10日すぎる頃には治まり、無事にコロナが完治して喜んだのもつかの間、今度は謎の吐き気に襲われた。

ご飯を食べる度に気持ち悪くなり、吐きたいのに出てこないという辛い日々が5日も続いてしまったので、再び綾野剛似の先生にお世話になることになった。

症状を話すと、どうやらコロナの後遺症で吐き気というのがあるらしい。
しかし断定は出来ないので触診してもらうと、食道と胃の辺りが痛むので、整腸剤と胃薬を処方して貰った。

2週間はお腹に優しい生活を心がけることになったので、未だにお粥とうどんとウィダーインゼリーに助けられている毎日である。

近頃はコロナ陽性となっても「できれば外出しない方がいいよ」というような感じで完全隔離ではなくなったし、マスクも解禁になったこともあって、コロナの人がマスクをせずに電車やバスを利用して咳やくしゃみをすることも増えたと思う。

引きこもりの私がたった1日電車に乗っただけで感染してしまったのだ。
濃厚接触者という概念すら無くなったそうなので、コロナの人と前日に会って次の日出社する人もいるだろう。
咳をする度に肺が痛くて本当に辛い思いをしたので、私は引き続き自衛していこうと思う。

皆様もコロナには気をつけてお過ごしください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?