Vol.5 アーユルヴェーダにとって”病気”って何? -娘-

みなさんこんにちは。アユヴェ.com 娘です。

今週くらいから気温が暖かくなってきて
一気に春めいてきましたね。

ちょっと前まであれほど寒かったのに、、、

私も母も寒いのが大の苦手で
春の訪れは泣けるほど嬉しい!!
でも次は花粉症との闘いが始まります(笑)

「寒さが苦手」
「花粉症がつらい、、」

こんな悩みも、アーユルヴェーダ的に解決していけたらいいな~~
そんなことを思いながら、今日の投稿です^^
よろしくお願いします。


アーユルヴェーダにとって「病気」って何?

私たちは「病気にならないように」、「健康でいるために」
日々食事に気を付けたり、運動をしたりしています。
定期的に健康診断を受けている人もいるかもしれません。

ではその、「病気」とはどんな状態を指しているのか?
「健康」ってどういう身体のことを言っているのか?

その考え方は、それぞれの医学体系によって違っています。

今回は、 ↓ の三つの医学に対する考え方を学びました。
①西洋医学
②中国医学
③アーユルヴェーダ

主流の ①西洋医学 では、
何か身体に症状が起こり、病院で診察・検査を受けた後
医師に診断され「病名」がついたときに「病気」となります。

例えば、、、
「なんだか最近お腹の調子が悪いな~」となかなか治らなくて
病院に行ったとします。

先生にお腹を触診されたり、聴診器で音を聞いてもらったり
エコー検査などをしてもらいます。
ここでは、不調のある「お腹」にのみフォーカスをして
病状の原因を探ります。

もし、そこで腸に炎症が見つかって
「これは盲腸ですね~」とお医者さんに診断されたら
「盲腸」という「病気」になったということになります。

ただ、そこでなにも異常がなければ
「特に異常はないですね」と診断されて、
整腸剤などの薬を処方され様子をみるようにいわれます。

西洋医学では
「病気」でなければ「健康」という定義をする傾向があります。

そのため、「異常がない」と診断されれば
基本的には「健康」という認識です。
病気か病気じゃないかの二択なんですね。

② 中国医学 では、
病気が発症した状態を「巳病(みびょう)」
発症前の状態を「未病(みびょう)」と定義して
病気が症状として表に出る前に対処することを勧めています。

先ほどの例だと、お医者さんに診断されれば「巳病」の状態として
しっかりと治療を行います。

異常がないといわれた場合にも、その状態は「未病」となり、
「健康」とは判断せず、病気に発展しない様こちらも対処を行います。
漢方薬などを煎じて飲んだりしますよね。

この考えが、「予防医学」という概念であり、
東洋伝統医学(アーユルヴェーダも含む)では主流です。

③ アーユルヴェーダでは、この予防医学理論がより徹底され、
健康から病気になるまでの状態を ↓ のように細分化して定義しています。

健康 → 蓄積 → 増悪 → 播種 → 極在化 → 発症 → 慢性化

①②で説明した「病気」という状態は
アーユルヴェーダでは、「発症・慢性化」としてとらえています。

そして健康と病気の間の状態(未病)を
蓄積~極在化と、さらに細かく分けており
左から右にいく過程で病気になる、という理論を持っています。


先ほどの例で考えてみると、、、
「お腹が痛い」 = 「発症」
「それが治らないな~」 = 「慢性化」  
と判断され、「病気」状態ととらえ治療を行います。
ここは、西洋医学と同様です。

しかし、アーユルヴェーダの診察では
「お腹が痛い」状態になった原因を、より幅広く探っていきます。


「最近、家族と楽しく過ごせていますか?」
「仕事でストレス感じてませんか?」
など、患者さん自身の生活や周りの環境についても質問をします。
カウンセリングのようなイメージですね。

「、、、確かに、旦那さんとよくケンカしているかも。」
「最近残業が続いていますね。」
と、抱えている悩みが明らかになってきます。

この、患者さんのもつ「症状」だけではなく、
取り巻く環境や、その人自身全体にフォーカスをあてるというのが
アーユルヴェーダ医学の特徴であり、最も重要視している部分です。


後々説明しますが、
アーユルヴェーダでは「ドーシャ」のバランスが
健康に直結しているという考えを持っています。

ドーシャとは生命エネルギーの事で、大きく三つに分類されています。
これらのバランスを崩すと不調が生まれ、それが「病気」に繋がります。
また、このドーシャが「身体」と「心・精神」を支配し、動かす原動力であるため
「身体」と「心」は切っても切り離せない関係となります。

つまり、先ほどの例だと
最近の家庭環境や大変な仕事が、身体的にも精神的にも悪影響を与えて、
ドーシャのバランスを崩してしまっていました。


本来は身体全体に、均等にエネルギーが働いないといけないのですが、
「ドーシャ」のバランスが崩れると、一定の部位にエネルギーがたまってしまいます。
これが、「未病」の最初の段階である「蓄積」です。

蓄積された部位で、そのドーシャが悪い働きをし、
局所的に身体内部で症状を発生させます。
これが次の「増悪」段階です。

このまま放っておくと、全身に散らばっていきます。
「播種」段階であり、身体全体が異常な状態になります。

そうすると、全身の中で「弱い部分」にその異常が溜まり
「極在化」して表に出てきて、症状が明らかになり(「発症」)、
最終的に「慢性化」するということになります。


それぞれの段階に合った治療、ケアを行っていくことで
病気になることを防ぎ、健康状態を目指していくのが
アーユルヴェーダの考え方です。

まとめると ↓ のようになります。

それぞれの医学で健康と病気のとらえ方が違い、
それに沿って治療も行っていくというわけになります。


最近現代医学の研究でも、癌が何十年もかかって発症している
ということが分かったそうです。

「癌」ではないけれども、その症状はすでに少しずつ身体の中で
生まれて蓄積されているということですよね。。。

現代医学の発展は素晴らしいものがあって、
手術や飲み薬、ワクチンなど、、、、
現代医学なしでは健康は保てないと思います。

実際、母も現代医学をがっつり学んだ看護師ですしね、、、(笑)
いつもお世話になっております。。。


でも、現代医学だけではカバーしきれない現状もまた事実です。
特にこのコロナ流行後は、原因のわからない不調に苦しんでいる人も多いのではないのでしょうか。
今までの常識が覆り、大きく社会や時代が変化した今、
少なからず私たちの「精神」はすり減って、「身体」的にも変化があるはずです。


アーユルヴェーダというアプローチで、
そんな不調を抱えている人、まずは自分自身や母、身の回りの人
をケアできるようになりたいですね^^

今日も母にとっては、当たり前のような内容かも、、、
お手柔らかにお願いします。。(笑)

ではバトンタッチ~

-娘-









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