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指導主事になるためにはどうしたらよいですか?

初任者から「将来、指導主事になりたい。どうしたらいいですか。」という質問を受ける。

30代半ば頃になってくると、教員人生のキャリアを考える人も多くなってくるだろう。今は昔と比較して選択肢が広がってきている。教諭、養護教諭、栄養教諭、指導教諭、主幹教諭、教頭、校長、教育委員会、文科省、退職しての大学教員、教育委員、起業など先輩たちがいろいろな道を拓いてくれている。

いずれ自分はどの道を選択するのか、あるいは新しく開拓するのかを考えなければならない時期が来ると思うが、20代の頃は、どのキャリアに進むとしても、「子どもたちの成長」や「同僚との協働的な仕事」を大切にしながら、授業や学級経営、校務分掌等に真摯に取り組むことが重要であると考える。

チャンスがあれば研究授業、研究発表に挑戦してみる、同僚と一緒に校内の働き方改革を推進していくなど何でもいい。子どもや同僚、学校のため、自分のために何かに意欲的に取り組んでみるのである。将来のキャリアのためではなく、ベクトルを子どもたちや同僚に向けながら、実践を継続するのであると思う。もちろん、健康第一で。

あなたのがんばりや実績については、誰かがみてくれている。また、あなたの人に対しての公平な態度や組織全体を考えた総合的な発言等によって、信頼貯金が少しずつたまっていき、次のキャリアに進むチャンスが巡ってくるのである。チャンスが巡ってきたら、自分は何がしたいのかをよく考え、キャリアを選択するとよい。例えば「指導主事になりたい。」のではなく「〇〇をしたいので指導主事を選択する」というように、目標があってキャリアを選択するのが望ましい。

若いうちは、自分のキャリアを頭の片隅に置きつつも、毎日、子どもたちとしっかり向き合い、実践を重ねていくことをおろそかにしてはならない。将来のことを考え、いわゆる偉い人とばかり付き合う人がいるがやめた方がよい。まず、子どもたちの成長のために何ができるかを考え、日々過ごしていくことを大切にしてほしいと考える。





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