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体育主任時代を振り返る

「体育主任をしていたとき、どのようなことをしてましか?」                   初任者からの質問を受ける。

勤務県では、若い人に体育主任が任される傾向がある。私も初任校で2年間、体育主任をさせていただいた。もう20数年前のことである。

その頃、所属していた教育サークルが体育サークル。体育を専門とする多くの先輩方から厳しくも温かい指導を受けていたことを思い出す。サークルで学んだことをもとに以下の取組をしていた。

〇体育通信を発行して体育実践等を紹介する。例えば、水泳の時期が近づいたら、水泳に関する知識や留意点、実践例などを体育通信に載せるのである。体育サークルに所属していたので書くネタには困らなかった。                

〇体育で使う教材や道具の一覧表を作成し、掲示しておく。体育館や体育倉庫、水泳場の目立つところに、何がどれたけどこにあるのか、どのような単元で使うかなどを一覧表にし、貼っておくのである。

以上は、先生方の授業環境を整えるための補助的な役割である。

体育主任にとって最も大きな仕事は、運動会に関することであろう。特に運動会に向けての全体指導の場は、研究授業と同じくらいの意識で取り組んでいたように思う。留意していたことをいくつかあげてみる。

①全体練習の細案(ねらい・時間・担当など)を作成し、事前に周知する。 体育主任だけが動いたり、指示したりするのではなく、他の職員にも役割を与えて全員で指導できる体制を整える。

②時間に遅れてくる学級を待たず、時間になったら始める。時間の有効活用と適度な緊張感を生むようにするために行う。

③ポイントをおさえてから、活動させる。ほめるための布石とする。なお、説明は口頭でもよいが、モデルとなる学級や児童を頼んでおくとよい。                    

④最も効率よく学べるように、全体で活動させるのか、6年生に見本を示させるのかを考える。一つの流れを理解させるためにどの方法がよいか選択する。                    

⑤活動させたら、必ず評価をする。おしい!9点などと評価し、マイナス1点分は何かを考えさせた後、再度、評価するなどの方法をよく使っていた。               

⑥学級・学年の時間をつくる。全体指導と学級・学年指導を組み合わせることにより、指導の効果を高められるようにする。                    

⑦振り返りを行う。その時間のねらいに沿って、体育主任が振り返りのコメントをする。

明日、整理して初任者に伝えよう。

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