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fuyusakura10
俳句
斬首以前山百合斬首以後廃帝
日本滅ぶべし草刈れば草の死臭
たましひをオプションでつける鈍色の
亡霊は透明無臭夏の天
他者として寄り来る疲労冷奴
彼の頭上に蝿取りリボンあり職場
全自動失踪機売る夏館
夏の川恨の石塔雪崩れ込む
荒レ神が藁着て降りる夏野原
交わりつ蜂飛ぶ協和せざる羽音
二郎氏に常に眼鏡を連想せり
引っ越ーし引っ越ーし破れて久し夏布団
十薬の香の祝婚がそれぞれに
夜の蟻走君に不可逆なる天地
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