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俳句

斬首以前山百合斬首以後廃帝

日本滅ぶべし草刈れば草の死臭

たましひをオプションでつける鈍色の

亡霊は透明無臭夏の天

他者として寄り来る疲労冷奴

彼の頭上に蝿取りリボンあり職場

全自動失踪機売る夏館

夏の川ハンの石塔雪崩れ込む

荒レ神が藁着て降りる夏野原

交わりつ蜂飛ぶ協和せざる羽音

二郎氏に常に眼鏡を連想せり

引っ越ーし引っ越ーし破れて久し夏布団

十薬どくだみの香の祝婚がそれぞれに

夜の蟻走君に不可逆なる天地

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