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仮面ライダーギーツ第14話『謀略Ⅴ:怒りのグレア』感想

◆アバンの雑記パート

・【朗報】13話ビジュアルコメンタリー、案の定ふわふわ。

藤田「ツムリ劇中飛び降りやってるから(3話か4話で)」
中田「あぁ~……いいお姉さんですね」←?
藤田「ん?飛び降りれるからいいお姉さんってこと!?」

というわけでTTFCでオーディオコメンタリーなくて寂しいようと思っていたら公式からビジュアルコメンタリーが配信されたということで視聴させていただいたのですが本当に終始ふわふわしていてビックリしましたね。
二人のトークの前ではもはやパンケーキもコンクリートブロック
介護要員藤田アクション監督のおかげである程度回ってましたけどそれでも脳が溶けると思いましたね。他人のアクションの説明はできるけど自分のアクションの話になるとふわふわしだすUG、かわいかったね……


◆仮面ライダーギーツ第14話『謀略Ⅴ:怒りのグレア』感想

・危機的状況の中で英寿は……

この男に願いは存在しない。

前回より始まった椅子取りゲーム。仮面ライダーの資格を得続けるために戦う世界でタイクーン、ナーゴがドライバーを獲得するという展開に加え、新たな関係者が現れたりと見どころが満載だった。
英寿が景和に頼み込んでドライバーを借り、デザイアグランプリの関係者から送付されたコマンドツインバックルでドライバーを持つジャマトライダーを撃破するもドロップしたドライバーは道長に獲得されてしまい他のドライバーもジャマトに奪われ……というのが前回までのあらすじ。
現時点で脱落ほぼ確定なのが英寿とウィンということで、今までにない危機的状況の中で工作員のウィンは余裕の表情なのだが果たしてどうなるかといったところだ。

「よくやったパンクジャック」
「これでギーツの脱落は決定的だな」

目論見通り英寿を陥れる事に成功し、ほくそえむギロリとウィンだがツムリは葛藤がある様子だった。これで果たしていいのか、しかしギロリはこれで良いと肯定した。ギーツは勝ちすぎた、これでゲームが面白くなると。

そして再開するデザイアグランプリゲームではいよいよかくれんぼジャマトを探すかどうかという段階となっていた。それまでにドライバーを取り返さなければ負けという状況で景和は英寿にドライバーを貸そうとするのだが道長に制止をされてしまい、工作員の立場ゆえになってもならなくてもいいウィンは景和をデザ神候補とはやし立てた。
そして祢音は英寿に対し『ホントは何か作戦があったりして?』と言うのだが英寿は不敵に微笑むだけだった。というかカップリングとか恋愛とかそういうのじゃないんだけれども英寿と祢音の人としてウマが合う関係性って……いいよね。最初期はふわふわ箱入りお嬢様だった祢音だが神経衰弱ゲーム以降は戦闘のセンスを覚醒させだれよりも英寿のセンスに食らいついて行ってるので凄いのだ。

ジャマトに溢れた町でかくれんぼジャマトに立ち向かう仮面ライダーたち。即座にバッファに変身してからかくれんぼジャマトを倒しにかかる道長と一般人の避難誘導を行ってから変身する祢音で差が見える。
そして景和は英寿から託されたコマンドバックルをセットしてから仮面ライダータイクーンレイジングフォームへ変身した。ギーツの時と違い面自体が銀色ベースになっており、より馴染む形になっているのだがコマンドバックルのメイン使用者はタイクーン主体になるという事だろうか。
タイクーンはレイジングソードを大きく振り、周囲のジャマトを斬り飛ばすとジャマトライダーに立ち向かった。

「ジャマトライダー相手に生身で勝てるわけねェだろ」

別の現場でウィンに遭遇した英寿はそんな言葉をなげかけられた。これで俺たちは脱落、悪あがきはやめろ。
英寿はそんなウィンにお前はそれでいいのかというも、ギーツを落とすためにエントリーしただけなのでそもそも願いを書いていないとの事だった。そしてゲームマスターにも脱落しても記憶を残してもらうように話をつけているとも。なにからなにまで計算通りという事か。あくまで工作員なので願いも達成したい目標もないウィンはゲームマスターの駒である事に妥協しているのだ。

一方のタイクーンの状況だが、ジャマトライダーと戦う最中、ジャマトライダーが言葉を発するのを聴いてしまった。
『ワタシハカタナキャナラナインダ』
それはかつて脱落した仮面ライダーギンペン・平孝人の言葉だった。ジャマトライダーは恐らく死亡して脱落した参加者のIDコアを装填して変身する仕様っぽいのだがかつて人間だった参加者の精神をジャマトに注ぎ込むのはなかなかグロテスクだなと思うのだ。
そして同じ現場で戦っていたバッファは赤い帽子の少女に再び出会うのだが、なんと赤い帽子の少女の正体はかくれんぼジャマトだった。こいつさえ倒せばゲーム終了、バッファはかくれんぼジャマトに斬りかかるも能力で幻覚を見せられ、タイクーンとナーゴに攻撃してしまった。幻覚を与え、隙を見せた相手に爆破攻撃をしかけ霞のように消えていく今までにない驚異に3人はなすすべもなかった。

ジャマトを栽培している空間で高笑いするアルキメデルはツタに絡まった大きなジャマトに『これからは私の右腕になってもらうぞ』と言うが、ジャマトからは『キミトイッショニシナイデモライタイ』と返された。忘れがちなのだがこちらのセリフは第1話でジャマトに散らされた仮面ライダーシロー・豪徳寺武の言葉であり、明らかにジャマトが破壊されたIDコアを介して参加者の持つ知識を学ばされているように思える。アルキメデルはそんな変化をみて口が達者になってきたなと大笑いし、新たなジャマトに対してルークと名づけたのだった。

「なぁ最後に教えてくれないか。」

英寿はウィンに疑問を投げかける。何故ナーゴが途中からエントリーできたのか、何故俺の所へ突然スーパーアイテムが与えられたのか。脱落したらどうせ記憶は消される、だから……
言葉を終える前にウィンは『わかったから』と言い英寿に何かを教えようとする素振りを見せたのだが、当然そう簡単に明かす事はない。
狐には化かされねぇよ、そう言ったウィンは狐の手をして茶化したのだがこの時の崎山つばささんの演技が妙にいやらしくて良い。
繰り返し運営を化かし続けてきたのだからそう簡単に一筋縄ではいかないのが当たり前なのだ。

そしてデザイアサロンの休憩所。
かくれんぼジャマトから受けた傷を自己治療した道長は即座に外へ向かおうとするのだが、景和に無理しないで休んで欲しいと言われた。しかし道長はギーツに勝てるチャンスだから休んでいられないと吐き捨てそのまま出て行ってしまった。
道長を止められず見送る事しか出来なかった景和に祢音は『私たちだけで世界まもれるのかな』と不安の言葉をかける。
英寿がいなくてもラスボスに太刀打ちできるのか。前回のラスボスに手も足も出ず、ラスボスジャマトですらない今回の敵にも苦戦している状況なのだ。景和は前回はたまたま選ばれた一般人だから仕方なかったと言うのだが祢音はたまたまじゃないと言い、景和にベンとジョンに自分が途中エントリーできた理由について調べてもらっている事を景和に明かしたのだった。
何度も自分を鞍馬の家に引き戻し続けたSPである二人に『父か自分か』の選択を迫り、自分の味方である事を選んでくれたベンとジョン。二人もまた祢音に愛を持っていた存在である事が分かる良いシーンである。

・運命に翻弄された人間たち

たぶんツムリ漏洩してなさそう

「俺の役目はもう終わりだ。脱落したらうちにIDコアを届けてくれ」

デザイアサロンの廊下にてウィンはゲームマスターに連絡をしていた。このままなら英寿は脱落なので自分は用済み、あとは俗世に還るだけ。
しかしゲームマスターはウィンに対し『何のことだ?』と言った。
それはお前がデザ神になったらの話、記憶を消されたくなければ世界平和に貢献してみせろ…とゲームマスター。当たり前なのだが記憶を保持したまま放流すると何を起こされるかわからない。ゲームマスターはゲームマスターなりに均衡の害となるものは排除していくスタンスなのだ。しかしながらウィンにとってはゲームマスターにとって捨てられたのも同然の話ですぐにツムリへ移送するように頼んだのだった。
工作員として参戦して以降、なんだかんだで嘘が苦手な性格なのは匂わされていたのだがまぁ純粋にゲームマスターの言葉を信じ込んでいたのだろうなと思う。

町で暴れるジャマトライダーに立ち向かうウィンだが、もちろん未変身の状態では歯が立つはずがない。絶体絶命と思われたその時、ジャマトライダーからウィンを庇い、助け出したのは英寿だった。
ジャマトライダーから逃げ、屋内駐車場に避難した英寿はウィンに『ツムリから事情はきいた』と言った。
運営を敵に回したら生き残れない、お前に言われた言葉をそっくりお返しするよ、と言う英寿。改めて見返してわかるのだがここの英寿、同胞と思われる人間の名前を出しただけでその内容には一切言及していないのである。
何で助けたと言うウィンに『俺が知りたい事をお前は知っている、だから脱落して記憶を消されちゃ困る』と言った英寿は以前デザイアカードに母に会いたいと書いたが承認されなかった事を明かした。何故母に会わせてもらえない、運営は何を隠している。

「母さん…?名前は」

そう尋ねられ、英寿は母の名前は『ミツメ』だと言った。
それ以外の事はわからない、どうしても聞きたい事があって母に気づいてもらえるようにスター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズの世界を実現させたのだがなにも音沙汰がないと言葉を続けた。
ここまで言うとウィンも納得した様子で今回の願いも運営に近づくためのものだと理解した。お前も運営に翻弄された人間だったんだな、ウィンは英寿に心を開きつつあった。

「鞍馬財閥がデザグラと繋がりがあるってこと?」

デザイアサロンで景和が祢音に聞いた話は英寿に言われたのだと言うのだという話だった。そしてここで『じゃあコネでエントリーしたってコト?』ときいてしまうのが景和である。桜井景和と言う男はお人好しでありながら絶妙にデリカシーがないのである。
ききたいのはこっちだよと言った所にジョンから連絡が入る。報告の内容はお父様の部屋を探したらIDコアがでてきたという物だった。何故ジョンが知っているのかときくとIDコアに触れたら自分とベンが仮面ライダーに変身していた事を思い出したからだという。そして鞍馬財閥はデザイアグランプリのスポンサーだったという衝撃の事実も告げられた。

「スポンサー?」

デザイアグランプリはスポンサーを得て動いている。その事実を知ったのは英寿も同様だった。ウィンの祖父は大手商社の会長でデザイアグランプリに出資をしていたのだ。当時音楽で食べていくことが出来ずに借金を抱えていたウィンに祖父は仕事を斡旋し運営のスタッフにしたという。つまりウィンは一バイトの立場でデザイアグランプリの内情を詳しく知っているわけでは無い。だがしかしミツメという名前は認知しており、ツムリの前任者であった事は知っていた。
詳しい事はゲームマスターにでもきけよと言ったウィンに英寿はさらにゲームマスターは誰なんだという事をきくと、ウィンは気づいていたから家族になって近づいたんだろ?と笑った。

「お前と話せてよかったよ、ドライバーを奪わせた甲斐があった。」

まぁ当然、英寿の計算づくなのである。ウィンと英寿双方に利用されている道長については本当に可哀想なのだが、まぁ英寿があんな隙だらけで渡すわけないのだ。
英寿に化かされ、ゲームマスターにも騙され意気消沈ウィンに『だったら見返してやればいいだろ』と英寿は言った。諦めない限りチャンスはある、お前にだって叶えたい理想の世界がないわけじゃないだろ。
夢に破れ、現実世界で願いを失っていたウィンにその言葉は強く響き、ウィンの瞳に再び火がともったのだった。ここ本当にアツい場面で良い。
現実世界で理想の世界を叶えようとする心を失った男を焚きつけるのはとても良いのだ。

・正体を明かすギロリと降臨するグレア、そして……

面を入れ替えて洗脳するシチュエーション

「こいつさえ倒せばゲームクリアだ!変身!」

逃げ惑う人々の波に抗うようにかくれんぼジャマトに立ち向かうバッファ。そして遅れて駆けつけた景和と祢音だが祢音は未だ迷っている様子だった。何のために、誰のために戦っているのか。自分の実家がデザイアグランプリに濃密に関わっており、自分が今ここに居る理由もそれに関わっている。祢音が迷うのも無理のない話だが、そんな彼女に景和は世界を救って理想の世界を叶えるために今ここにいるんでしょ勇気づけた。
そこで祢音の決意も固まり、景和と祢音はタイクーンとナーゴに変身し、ジャマトたちに立ち向かう。

そして英寿とウィンも戦いの場に向かっていたのだがウィンのスパイダーフォンにゲームマスターから通信が入った。どこへ行くつもりだ、その言葉にウィンは英寿と共に戦う道を選ぶ意思を示した。
ギーツを落とすのはお前の使命だったはずではと声を荒げるゲームマスターに対し『もうあんたの言いなりにはならない』とはっきりと言うウィン。ゲームマスターにとっては踏んだり蹴ったりの状況で、下請け達は各々勝手に動き出すしツムリには自我が芽生えだす状況だし今回もアルバイトに裏切られたという状況なのだ。ラスボスに見えるようで実に滑稽で格がズルズル滑落するしかないのだ。手駒にされようとも自我を見失わない心が問われる戦いで支配からドンドン逃れていく存在が生まれていく。

一方ジャマトライダーと戦い続けているタイクーンはレイジングソードでジャマトライダーを1体撃破し、ナーゴはビートでジャマトライダーを撃破した。そして残るはかくれんぼジャマトを相手に戦っているバッファだ。だが単独での戦いは難しく、窮地に陥った時に戦いを終えたナーゴが駆けつけるもジャマトの能力の幻覚でお互いに攻撃しあう状況になってしまっていた。
タイクーンのレイジングソードのメーターが満タンになりタイクーンはコマンドフォームキャノンモードへ変身し、かくれんぼジャマトへ特攻していった。

バックルを探し、ついに発見した英寿とウィンだがそこにゲームマスターが。拾おうとするウィンだったがついにそこへゲームマスターが現れた。
「もうお前の思い通りにはならない、ゲームマスター……いや、ギロリ。」
ここまでくるともう隠す理由はない。ギロリは『失望したぞパンクジャック』と言い新たなドライバーであるビジョンドライバーをセット、そして手袋を外し指紋認証を行ってから変身するのだがここの忍成さんの一連の所作がいいのだ。ギロリが変身する仮面ライダーグレアはギーツの中でも特異的な動物の風貌を持たない機械的な姿であり参加者と一線を画す事が分かる。
ウィンは生命の危機を察知しパンクジャックに変身してグレアに挑むのだがただのバイトが抗ってもゲームマスターに敵うはずがないのだ。頭部を掴まれ持ち上げられ、腹を蹴られ叩きつけられる。

「お前がその気ならこっちにも考えがある。」

グレアが放った攻撃はパンクジャックに対する『ハッキング』だった。
胸部のアーマーコアが外れパンクジャックの面と入れ替わり嵌ってしまい、あっという間にハッキング完了。素体に洗脳用の面をハメるやり方が洗脳モノCG集っぽいと思ってしまったので申し訳ない。
英寿は即座に止めようとしたものの、洗脳されたパンクジャックに妨害されてしまいデザイアドライバーを取り落としてしまった。そして不幸にもタイクーンがかくれんぼジャマトを撃破したタイミングと重なってしまい、英寿は脱落となってしまう。
ギーツが脱落したのを通知で確認し、「よし、ギーツが落ちた」と言う道長なのだがなによりもギーツを倒す事を優先していた彼の目標はどうなるのだろうか。

「浮世英寿、お前はゲームオーバーだ」

非常なる宣告、そして絶対無敵のデザ神・浮世英寿はリタイアとなった。
いやはや年内に一イベントあるとは思っていたのだがまさかのギーツ脱落!くそっ!中田裕士はお預けだという事でまた次回!


◆ギーツ14話コラム

・自我を問われる戦いの中で

自我、自分の願い、意思を守る戦いの中で今回、浮英寿寿が脱落し道長はどうするのか…?というのが気になるところ。彼は全ての仮面ライダーをぶっつぶすための戦いに身を投じており、その中でもギーツを恨み続けているのだが今回ギーツが脱落し、その目標がどこに向かうのかが気になるところ。果たして倒すべき存在が不在の決戦で彼はどうなるのか。
とても不安なのだが公式の予告カットで英寿を庇うように立つバッファが居たので安心できるのかもしれない。


◆編集後記

・サークルポスターを入稿しました

冬コミより運用

という訳でお知らせです。
冬コミより運用開始の当サークルのB2布ポスターを入稿いたしました!

いやはやギーツシーズンは中田裕士に捧げますよ、証明残してやりますよという事で諸々やるという事で通年向けのデザインにいたしました。
ここからがハイライト、これからもハイライト、これから運用していきますのでよろしくお願いいたします。

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