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仮面ライダーギーツ第22話『乖離Ⅵ:追跡!チラミ鬼をつかまえろ!』感想

◆アバンの雑記パート

・5/3開催『資料性博覧会16』の配置情報が出ました

というわけで、5/3に中野サンプラザにて開催される資料系同人誌即売会『資料性博覧会16』のサークルリストが更新されました!そして配置も公開!なんと94配置の壁サークルだああああああああああ!!!!!

ゴールデンウィークといえば同人誌即売会が各地で多数開催されておりますが、屋上わーくす+αはこちらに参加いたします!資料性といえば特撮サークルさんも多数参加されるイベントですので、ご興味を持たれた方は是非ともお越しください!

サークルカット

※基本的に二次の同人誌はほぼ持って行かない予定です。(多分持って行ってマスクマンのイラスト本くらいかも)


◆仮面ライダーギーツ第22話『乖離Ⅵ:追跡!チラミ鬼をつかまえろ!』感想

脚本:高橋悠也 / 監督:中澤祥次郎

・祢音は決意を固める

デザスターとして祢音は……

前回、冴がデザスターの容疑を背負い退場しいよいよ3人に絞られたデザイアグランプリ。ここまでくると消去法で薄々気づかざるを得なくなる状況になったり、『創世の女神』という要素が出てきたり、ジャマ―ガーデンのチーム層が厚くなってきたり、英寿の正体がいよいよ明らかになりそうだったりと今週でチラミ期のデザイアグランプリの終わりに向かって大きく動きそうだといったところ。ここから仮面ライダー鎧武におけるクリスマスゲームのような大きなターニングポイントにやってきそうなので非常に楽しみである。

そして冴のおかげで生き延びたデザスターの祢音は『手段を問わずに妨害しろ』という新たな指令を与えられたうえ、『見破られたら永遠に理想の願いは叶わない』というペナルティ付きで後には引けない状況になっていた。
鞍馬祢音の愛のために戦わなくてはいけない、そうデザイア神殿でチラミに圧を加えられたとしても彼女の決意は固いのだ。
現在のオーディエンスの支持率は【ギーツ37%:タイクーン28%:ナーゴ28%:バッファ7%】であり、バッファの名前を読み上げる時にツムリがものすごく嫌そうな声を出していたのが印象的だった。やはりルールと公正を重視する彼女だからこそ心の底ではバッファを認めたくない気持ちが強かったのだろう。
乖離編のクライマックス、そして外からデザイアグランプリを破壊しようとするベロバ……と大きく話が動きそうであったがしばらく経ってもジャマトは出現せず、チラミは萎えるばかり。ゲームが始まらずデザ神が決まらない。そしてこの状況を引き起こしていたのはジャマ―ガーデンだった。チラミからジャマトを催促されてもアルキメデルは自分で解決しろと一蹴、ついに元請けに反旗を翻した下請けのジャマ―ガーデンだがその対応がチラミに火をつけてしまった。
もちろんこのムーヴは大智の作戦であり、しびれを切らしたゲームマスターに戦いの場に出させるという作戦だった。

・第4回戦はチラミとの鬼ごっこ?

4回戦の相手はチラミ⁉

「これより第4回戦を始めます。」

ジャマトの出現もないままツムリからゲーム開始を宣告され困惑する一同。放送を一時休止する手もあるだろうにゲームマスターが自ら敵役として降臨するというとはとことんまで雀の三文作戦に釣られる安いゲームマスターだなぁと感じる。
ビジョンドライバーをセットし仮面ライダーグレア2へと変身したチラミだが、今回このグレア2のスーツアクターは暴太郎戦隊ドンブラザーズにてドンムラサメ役を務めた米岡孝弘さんなのだが、1999年11月3日生まれの超若手の年齢で大役を勝ち取り続けるという重宝のされ方はかつての高田将司さん並みに期待をされているのだと感じてしまう。
グレアⅡは勝負と言い残すと逃げていき、ツムリは淡々とカウントを続けるのだがゲームの内容すら知らされていない一同はただひたすらに困惑するしかない。

そして開幕したのはデザイアグランプリ第4回戦『鬼ごっこゲーム』
その内容は『妨害するスタッフライダーをかわしながら逃げたゲームマスターを捕まえる』と言うものだった。とりあえず変身して戦う一同だが鬼ごっこゲームの妨害はなにもスタッフライダーだけではなかった。
戦うタイクーンの足元になんと罠スイッチが。踏んでしまったタイクーンは爆発に巻き込まれるハメに。いつもの如きのツムリの後だし説明も炸裂し、抗議の声をあげるタイクーンだが追加で手元の罠スイッチを押してしまいツムリと共に爆発で飛ばされるという踏んだり蹴ったりの状況だ。
茶番めいたゲームではあるが、焦点はあくまでデザスターをどうやって当てるかどうかなため、チラミ的にはゲームの内容なんてどうでもよいのである。どうせ事前の指示でナーゴも動かざるを得ない状況である。ナーゴはタイクーンに対し『あっちにゲームマスターが居る』という嘘の情報を与え罠に閉じ込める事に成功し、ゲームマスターを捕まえられないまま前半戦のゲームは終了する事となった。

喫茶店にて反省会を行う一同。
前半戦が終わって支持率は【ギーツ42%:ナーゴ36%:タイクーン15%:7%】という状況だがなるほど、カッコ悪いムーヴをすればそれだけ反転も出てくるという事なのか。そしてしれっと8%も支持率を伸ばしているので相手の支持率を減らした上で自らの数字として吸収しているので祢音の作戦勝ちといったところか。
前半戦のゲームマスターの位置情報の伝達で景和と祢音はすこしばかり喧嘩になってしまうのだが英寿はその光景を『まるで彼氏彼女の痴話喧嘩』と揶揄し、二人はそれを一斉に否定したのだが本当に仲が良すぎる。景和と祢音のフラグについては第4話以降触れられる事はなかったがここに来て触れられるとは。すると不意に英寿が祢音に対し『さっきはわざとタイクーンが罠にはまるように仕向けたんじゃないのか』と切り込んできた。すぐさま祢音は否定の声を上げ『そんな事を言うなんて英寿こそデザスターじゃないの』と言い、騙された回数を理由にして景和を味方につけようとする。
このあたり祢音の景和に対する恋心というものを感じさせるのだが、深層に『景和に容疑を背負わせたくないけど英寿の事は疑ってもいい』という順位付けを感じ、なんとも言えない狡さという物を感じるのだ。そして議論戦が苦手な景和は祢音に翻弄されるまま真に受けてしまい、英寿は疑われても仕方ないという事を受け入れるも『今度ばかりは俺を信じた方がいいけどな』と付け加えた。

カフェでの反省会の後、どっと疲れうなだれる祢音に先ほどカフェに居た謎の男が声をかけてきた。忘れ物のコンパクトを渡しに来たとの事だがこんな顔のいい男が一般善良市民なはずはなく先ほど祢音が他人に疑いをなすりつけた件について非難をしてきた。
これには訳があると言う祢音だが男は『家出しようとするわがままな親不孝者の時点でお察しだけど』とすこしばかり言葉で刺す。
祢音TVを見ているみんながみんな君のファンとは限らない、自分さえ幸せになれば周りがどうなったっていいんだろ?そんな事を言い『他人の不幸なんて望んだら自分に降りかかってくるぞ』と警告をだしてきた。祢音はファンじゃないならほっといてくださいとコンパクトを強引に奪い取るとそのまま立ち去ってしまう。
男はそんな祢音の背中を見ながら『ほっとけるわけないだろ、君みたいな世間知らずを』と呟いた。その謎の後方彼氏面の姿勢を鑑みるに、男の正体は恐らく仮面ライダーナーゴのスポンサーかとおもわれるのだが、気になるのは光聖が高く買うスポンサーである点だ。そして伊瑠美も祢音の知らない婚約者の存在を匂わせていたため恐らく彼の立ち位置は婚約者兼スポンサーかと思われる。

・デザスターが明かされジーンが動き出す。

俺が求めているのは感動だ

「日頃の行いが祟ってるねぇ~このままじゃ投票で君が落とされるよ?デザスターじゃないのに。」

屋上にてブランコを漕ぎながらそういうジーンに対し『信じるのか俺の言葉』と言う英寿。ジーンにとっては推しを信じる事は当然の事であるのだ。そう簡単にデザスターの思い通りになるはずもない、だが英寿にとって気がかりな事が一つあった。何故デザスターが出ないのか、今までにない異変に対して嵐の前の静けさのように感じると言う英寿。そしてジーンはそれに同意し、英寿にジャマトのスポンサーに会った事を告白した。
ジャマトの育成に巨額投資して人の不幸を楽しむ悪趣味なスポンサーがバッファを支持すると言っていたという事実は英寿にとっては衝撃的な情報であり、そしてバッファを支持するだけではなく何かを企んでいるとジーンは予測した。

『全てのライダーをぶっ潰す』それがバッファの願いであり、そしてその願いはベロバの意図した方向へ動いていた。人の不幸が見たいベロバ、頭脳を駆使して理想の世界を叶えられればなんでもいい大智、ジャマトの世界に近づければ何でもいいアルキメデル……そんな連中に囲まれながらも道長はまるで自分の道に間違いは無いと思い込むように『俺は俺のやり方で願いを叶えるだけだ』と呟いた。

後半戦、チラミ鬼を追い詰めるべく戦い続ける仮面ライダーたちだがグレア2はふざけた動きをながらも戦う力もゲームマスターの基礎スペックといわんばかりにしっかりと強い上にギーツの銃撃を尺取り虫のように跳ねながら避けるのがとても気持ち悪い。
そしてタイクーンは逃げまくるグレア2を必死に追いかけるのだがまたも罠ボタンを踏んでしまった。このままでは罠が起動してしまう、ニンジャデュアラーを置きそっと逃げようとするのだが通りすがったナーゴが追加でビートアックスを置きタイクーンの背中を押して追いかけることに。だがこの状態だと二人共丸腰という事でタイクーンとナーゴはグレア2に対する攻撃手段を失うのだがタイクーンと共に攻撃手段を失うのは彼女なりの良心だったかのように思われる。
グレア2にやられるがままかとおもわれたが、そこに颯爽と現れたのは我らが仮面ライダーギーツである。グレア2のドローン武器と化し☆の陣形をたもっていたヒュノプレイの真ん中を美しい空中姿勢でかいくぐった。よくあんなにきれいに保てるな。そしてグレア2を追いつめ、いよいよ年貢の収め時かとおもいきや再び罠が起動し、巨大な岩が転がってきて古典的な追われ方をする事になり、タイクーンとナーゴは少し跳ね飛ばされ、ギーツは土管の中にうまいこと回避した。
後半戦はのこり10分、スタッフライダーも襲い掛かってきて足止めを食らってしまい焦るタイクーンに『焦るとまたデザスターにハメられるぞ、お人好しの狸さんなんだからな』と言うギーツ。それに対し今までの俺とは違うとはっきり言うタイクーンの成長に嬉しそうにするのだから二人のライバル関係がとてもいいのだ。
そして空中に逃げるスタッフライダーを狙撃し、撃ち落としたギーツは最後の一撃を撃ち込もうとするのだがそこにナーゴが入り込んできた。露骨すぎるし怪しすぎる、位置的にこうやって移動してくるのはおかしい。しかしながらナーゴにとってはここが最後のギーツ妨害チャンスだった。

「いま私の事ねらったでしょ!」

やっぱり英寿がデザスターなんだよ!そう叫び、黙り込む二人は誰がデザスターなのか確信に至った様子だった。タイクーンの信じられないという態度はナーゴがこういった行動を行う事実を受け入れがたい思考からなのだろう。グレア2はその様子をしっかりと観察し、盛り上がっていたのだがそこバッファとへナッジスパロウが現れる。
全てはジャマ―ガーデンの思惑通り、ベロバは『お調子者は取り扱いがラクね』と嘲笑った。危機的な状況にグレア支配下に置いていたスタッフライダーを呼び戻そうとした。

去っていくスタッフライダーに時間切れなのかと言うタイクーンだがギーツは全く違う物を感じ取っていた。
そしてデザスターとして生き抜く事に必死な祢音はそれよりもといわんばかりに変身を解き、タイクーンに『英寿がデザスターなんだよ』と訴えていた。英寿も景和も変身を解き、祢音の言葉を聞く。

「……ナーゴ変わったな、勝利に貪欲なその姿勢。手ごわい相手だ。」
「……デザスターは英寿じゃないかって初めから疑ってたから。」

英寿が祢音を認め、景和が悲しげな顔を浮かべる。支持率はギーツがトップだが祢音は依然として英寿をデザスターだと断定し景和に同意を求めるのだが、景和は優しく微笑み『デザスターは祢音ちゃんなんでしょ』と言った。
英寿は完璧人間だから周りに疑われるようなミスはしないし祢音は英寿が怪しいと同意を求めてきたけど何故自分を疑わなかったのか、その理由は自分がデザスターだと知っていたからではないか。それが景和の推理だった。
他人の不幸を望んだら自分に降りかかってくる、その言葉を祢音は痛感していた。

一方、チラミはバッファとナッジスパロウに追い込まれあっという間に倒される羽目になっていた。
何故自分を狙うのか、そういうチラミに『あんたはどうでもいいのよ』と言うベロバ。彼女の目的はゲームマスターが所持するビジョンドライバーだった。ビジョンドライバーは創世の女神にアクセスするために必要な物でありこれを手にすれば世界は自分たちの物になる。ベロバはチラミを謎の力で跳ね飛ばし、これであとは撤退するのみと思いきやそこにジーンが現れた。

「しらけることするなよベロバ、せっかくデザイアグランプリが面白くなってきた所なのに」

もっと面白い事しているだけよ、ジーンもデザイアグランプリなんてやめて一緒にどう?と言うベロバの言葉を興味ないねと跳ねのけるジーン。そして交渉は決裂し、ジーンはレーザーレイズライザーを構え仮面ライダージーンへと変身した。
『俺が求めているのは感動だ』ベロバたちに向かいそう宣言したところでまた次回。

祝え!一般仮面ライダーオタク、ベテラン変身者枠、そして石ノ森章太郎である鈴木福くんの初変身!1号ライダー仮面ライダーギーツとのタッグバトルも楽しみである。


◆ギーツ22話コラム

・祢音ちゃん景和くんの事好きやん……

祢音は景和に好意を抱いていると考えるとこのシーンの重みがまた変わる

今回、デザスターである事が明らかになってしまった鞍馬祢音。
追い詰められた祢音が行ったのは景和を味方につけ、英寿に罪をなすりつけるという行動だった。あの状況になったら祢音は必死になるし、他者を陥れようとするのも頷ける話なのだがここで気になるのは祢音が『明確に扱いを景和>英寿にした点』『後半戦で罠にはまった景和を助けようとした点』である。自分も武器を捨てるのにメリットなんて無いはずなのに。
うーん、限界ギリギリの状況で祢音がやったのは徹底的に景和の手を取り英寿を蹴り落そうとする行動だったので明らかに祢音は景和に対して好意を抱いているのだ。

第4話にて祢音が本当の愛に景和を重ね合わせた事により二人のフラグというのは匂わされていたものの暫く進展性はなく、今回の英寿の『まるで彼氏彼女の痴話喧嘩』発言で露骨にそういえば恋愛フラグのあった二人だった事を再確認させられ、謎の男キューンの『他人の不幸なんて望んだら自分に降りかかってくるぞ』という発言、そして景和による『祢音ちゃんがデザスターなんだよね』という言葉が響いてくるのだ。

祢音はデザイアグランプリで『本当の愛』を求め、今回で『愛を失いかねない罪』を背負ってしまった。景和なら祢音の事情を考えて理解してくれるかもしれない、だが祢音が英寿を容赦なく蹴り落そうとした現実というのを彼は見てしまっているのだ。こんな過酷な現実があっていいものか、辛すぎる。
なにはともあれ諸事情で乖離編のデザイアグランプリが崩壊し、ペナルティが無効になったとしても祢音にとってはキツいだろうなぁと思うしここでキューンがどう出るか気になるところであるのだ。祢音が景和に最悪女であるのを見せつけてしまったこの展開、辛いよ……!


◆編集後記

・語ろう中田ヒーローズ2の一次募集締切は3月31日です

現在の参加者は評論部門2名、イラスト部門1名です

というわけで巻末は宣伝コーナー。
現在コミックマーケット102合わせで企画している特撮アクション評論アンソロジー『語ろう中田ヒーローズ2』の参加者を募集しております。

今回から評論部門に加えてイラスト部門も開設させていただきました。
サイズの予定がA5なのですが、イラスト部門についてもスマートフォンで塗り足し込みでこのサイズが描ける方であればパソコン環境が無くても恐らく参加可能だと思われます。(もちろん解像度を300dipにするのをわすれずに!)

歴は問わない!ギーツからハマった方でも大歓迎!
運営上のやり取りは専用Discordで行わせていただきますのでよろしくお願いいたします。

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