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〔事例1〕 テーマ&課題本 読書会を開催してみた


テーマや課題があった方が、フリートーク型よりも
参加を決めやすく 初参加の方も発言もしやすい、と
 
今回(2024.03.23開催)は
●テーマ「助ける」
●課題本「思いがけず利他」(中島岳・ミシマ社)
で 一般参加型の 読書会を自主開催しました。



 
〔人を助ける〕または
〔自分が助けてもらった〕という事について。
本の感想に、自分の体験エピソードをからめて
みんなで語りあってみよう、という趣旨でして
 
国内外での戦乱・災害、コロナ禍後も残る生活苦
などの諸問題を考えて
この〔助ける〕というテーマで
多くの方に 関心を持ってもらえる
目論んでいたですが——
 
告知控えめ(会場の小ささの為、抑えがちでした)
のせいで
外部参加してくださったのは たった1名
残り5名は いつもの定例読書会のメンバーで
ありゃ~、と思ったのですが・・・
 
が、この外部参加の1名の男性の方が
すごく盛り上げてくださいました。
 
お話を伺うと———
 
御家族とのトラブルで
自営業を手伝っていた実家を追い出され
メンタルを病みながら、引っ越した先で再起。
地域のイベントに頻繁に顔を出し
顔と名前を広めながら、だんだん元気になって
地域のために貢献していきたい
という志(=利他の心)が湧いてきて
今、地域コーディネーターとして
何かできる事はないかと、
構想を練ってらっしゃるそうです。
 
語ってくださった本の感想も
実体験に基づいた解釈が 素晴らしく
お話に聞き入ってしまいました。
 
(この方、そして皆さんからの〔本の感想〕は
次の投稿で詳しく紹介しますね)
 
もうひとかた、
みんなが興味深く聞き入ったのは
御自身の悩み事を 語って下さった女性で
 
定例会メンバーの女性が
御自身の会社での、現在進行中の〔人間関係〕
の困り事を打ち明けて下さいました。
 
いわく、
小さな会社で たった一人の事務職をやっていて、
ワンマン社長のご機嫌に 日々振り回されてるそうで。
下の人に ほどこすのが大好きな女性社長に
欲しくもないモノや 不要なサービスを押し付けられ
全身で感謝しないと激怒されるので(!)
嬉しそうに使っているフリをし続けなければ
ならないのがとっても辛く、ストレスたまる一方だと
 
そんな彼女の話を、
皆さんとっても共感しながら聞いてらっしゃって。
その上で、あたたかくアドバイスされるのが 
いい感じだな、と思いました。
 
医療ネットワークエンジニアの女性からは
「相手の言葉を、折らないように 受け止めるとか。
 例えば、
 『冷やして食べると美味しそうなので
  持って帰って頂きます』と言って
 社長さんの顔をうまく立てながら
 その場を逃れるとかですかね。
でも
 私も その立場だったら 辛いと思います———」

正直で 親身なアドバイスが。
 
悩みの当事者の女性は
「正直、会社をやめたいんです。でも辞めても
 自分の力で生きていく自信がないから——」
と 本音をポツリ。
 
先のエンジニア女性からは
「ちょっと目先を変えて
〔ゲーム〕の話をしてみてもいいですか。
ドラクエとかのPGゲームは、
主人公の成長パターンとして
①    まず 人に頼る
②    次に お金に頼る
というステップがあって。
問題を、いきなり自力で解決しようとしなくても
いいと思うんですね。
こんな風に みんなとシェアしあうのもいいかと」
との やわらかな意見が。
 
また、地域コーディネーターの男性は
「そうですね、ドラクエを参考にするならば
 その①②のさらに前のゼロ番目になすべき事
 があると思うんです。
 それは、
 〔街のクエスト(課題)を探る〕事かなあ、と。
 僕も、
 自分の悩みでいっぱいだった頃は
 アイディアがまったく湧かなかったのですが、
 イベントなどで 街の人たちと触れ合ってみて
 こんな課題があるんだなあ、
この人たちの為に
 自分に出来る事はないかなあ、と
 思えるようになって
自分の生かし方のアイディアが出るように
なったので———」
 
悩んでいる方に、上目線でなく、自分事として
一緒に考えていこうという温かい雰囲気で
語り合いが出来たのは 良かったと思います。
 
そんな雰囲気の中で 参加された方々が
少しでも元気になっていかれたらいいなあ、
思いつつ 司会進行をさせて頂きました——
 
 今回のまとめ
 
★イジリの目線〔1〕(毎回〆の言葉が来ます)
   ↓    ↓    ↓
「 場 全体が 盛り上がるのは、
  上目線なアドバイスより、同じ目線での共感から」
 
今回の課題本の題名
「思いがけず利他」のままに、
 
〔予想外の悩み事を打ち明けた人に
みんなが 思いがけず親身に考え 言葉を贈った〕
 
その成り行きそのものが
この著作に 導かれているのではないか、
という感じを 多いに受けた 今回の読書会でした。
 
本の内容、感想からの学びは
次の投稿〔参考1〕で お伝えしますね。
 
今回は このへんで。
 
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あなたの周りに 〔みんなの居場所〕を。
 
〔語らいのある世の中〕づくりを目指して
 
イジリは 投稿を続けて参ります。


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