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『たぶん一生使わない? 異国のことわざ111』発売記念|挿絵はこうして完成した!原案ラフイラスト&完成イラスト大公開!!

イースト・プレスでは刊行が決まった書籍の営業活動を開始する前に、どんな書籍でどう書店さんに案内してどんな販売促進活動をしていくかをあらかじめ話し合い共有する新刊説明会という会議が行われています。
その際に担当編集者はその書籍についてわかりやすく説明するために各々資料を用意しているのですが、7/12発売『たぶん一生使わない? 異国のことわざ111』(著:時田昌瑞/絵:伊藤ハムスター)の説明用資料の中に気になるものが……。

担当編集者が描いたラフイラストがかわいい。
ラフなのに、やけにいい味出している……。


そもそもこの書籍自体、思わず笑っちゃうユーモアあふれる内容なのですが、それを表すイラストのまたシュールなことと言ったら……!イラストレーターの伊藤ハムスターさんの手によって完成されたイラストは言わずもがな最高なのですが、このイラストが生まれる基になったラフイラストもみんなに見てもらいたい……。見てもらうことで本作品の面白さが倍増するのでは???

そこで!本来であれば決して表に出ることのないラフイラストを公開しちゃいます!そして、特別にプロの手によりパワーアップした完成イラストと併せて大公開いたします!!ぜひ見比べてお楽しみくださいませ。


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■両方からくる肉の匂いがハイエナの足を折る(ケニア・キクユ族)


 【ラフイラスト】

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 【完成イラスト】

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カバーにもメインで使われているこのイラストから。
前足後足関わらずバキバキに折れて、かわいそうなのにかわいい……。このことわざ、本当にどんな状況??
ラフイラストの肉から発せられる匂いの記号的表現が、なんとなく臭気を放っているように見えるのは私だけでしょうか。

■サソリが刺すのは怨みからではない(ペルシア語)


 【ラフイラスト】

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 【完成イラスト】

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ラフの意思があるのか無いのかとにかく勢いがすごいサソリから、完成版では明確な意思をもって冷静に刺すサソリに変貌を遂げている!怖い!

■マングース殺して後悔(ネパール)


 【ラフイラスト】

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 【
完成イラスト

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後悔されても!マングースもたまったもんじゃないですね。
それにしても、完成イラストの肉付けがすごい!描かれていないはずのネパールの背景が見えるようです。

■オオカミに告白するヒツジは愚か者(スペイン、ポルトガル、メキシコ)


 【ラフイラスト】

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 【完成イラスト】

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ヒツジ……!照れながら告白しているけど!!
完成イラストではストーリー性が増していますね。それにしても、オオカミの沈黙が怖い。

■棍棒を持つ者、水牛の主(インド・ヒンディー語)


 【ラフイラスト】

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 【完成イラスト】

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焦っている水牛の様子込みでラフを生かしつつ、完成版ではことわざの国の雰囲気とキャラクターがしっかり描かれていて、こんな風になるんだ~!とプロのお仕事に感服です。

■フクロウの目には太陽は痛い(ウクライナ)


 【
ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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ラフの何とも言えないフクロウの表情も、よりスマートな出で立ちへと進化したフクロウも、見比べることでそれぞれの良さが引き立ちます。ちなみに、サングラスをかけているイメージの強い動物と言えばモグラですよね。これって日本だけなんだろうか。

■ザリガニは子どもに真っ直ぐ歩くことを教えるも自分はできない(クロアチア)


 【
ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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これ、ラフ版も完成版もたまらなくないですか?それぞれの良さが極まっている。
このザリガニ親子、マンガ化してほしい。

■からっぽの胃袋は踊れない、満腹の胃も踊れない(ジプシー)


 【
ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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からっぽの胃と満腹の胃のイラストが見れるのは本作品だけではないでしょうか。完成版、からっぽの胃のガリガリ具合がヤバイ。


■ハゲタカに内臓の番をさせる(ベネズエラ)


 【
ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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ぷりっぷりの内臓によだれ垂らしつつ、番人を務めるハゲタカ。文字にすると可愛い要素皆無なのにイラストの可愛さよ~。じゅるり…

■天が落ちてくれば人差し指では支えられない(インドネシア)


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ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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これもことわざ自体の状況が謎すぎますが、支えようとする気概を感じるイラスト!

■カボチャを被って豚小屋に入る(韓国)


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ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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驚く豚が可愛いですが、解説を読むと結構怖い状況でした。カボチャ人間の運命やいかに。

■どこの家のクローゼットにも骸骨がある(英語)


 【
ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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どんな世紀末設定なの??
ラフ版骸骨の描写がハードコアすぎる気がするのですが、完成版ではグッと可愛いポップな骸骨に。この骸骨ならクローゼットから急に出てきてもギリギリ大丈夫な気が、しないでもない。


■アルマジロとアルマジロは甲羅を壊し合わない(ベネズエラ)


 【
ラフイラスト】

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 【
完成イラスト】

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最後はこの可愛すぎるアルマジロを。なにやら緊迫したシーンのようですが、可愛くて和んでしまう。じり… じり… 


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いかがでしたでしょうか。

このイラストたちを内輪だけで愛でるのは勿体ないと思い、ダメ元で本記事のオファーをしましたが、即快諾くださった担当編集者Y氏、そして伊藤ハムスターさん、本当にありがとうございました!

この記事では全く触れませんでしたが、各ことわざの解説を是非読んでいただきたい!そのほかのことわざ&イラストとともに本作品にてお楽しみください!ことわざの面白さとイラストの可愛さがたまらない、味わい深い1冊となっております。

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■ 書籍情報

イースト新書Q『たぶん一生使わない? 異国のことわざ111』

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著者:時田昌瑞
絵:伊藤ハムスター
書籍発売日:2021年7月12日
主な電子書籍配信書店:
 ・Amazon Kindle
 ・楽天kobo
 ・honto
 ・dブック
 ・ブックライブ
 ・Renta!
など、各電子書店にて2021年7月29日より配信開始!

ことわざの数だけ世界がある!
一見シュールで、じつは奥深い。“日本では絶対通じない"ことわざ集。

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