見出し画像

老舗八百屋が、家庭向け野菜宅配サービス参入

先月のリリースの様ですが、飲食店への業務用野菜卸などを手掛ける八百屋のツカサが野菜の宅配サービスへ参入。

立ち上げ時はかなり限定的な範囲ですが、年内には23区内には拡大を見込んでいる様です。

何と言っても特徴的なのは、日経新聞の配達店の物流網を活用する点でしょう。

ラストワンマイルの将来像を考えていた時に新聞配達って可能性あるのかなと思いましたが、朝晩スポットの仕事でありオペレーションの大部分がアルバイトで成り立っているという仮説から、現実的ではないのかなとスルーしていました。

このサービスが成り立つのであれば、固定で抱えている配達員の割合もそれなりにあったという事なのかもしれません。

コロナショックを機に消費者へ直接届けるダイレクト事業に多くの会社が躍起になると考えられるので、ラストワンマイルは想定より早く破綻するリスクも出てきました。

現在は自粛により不在率が減少した事でラストワンマイルの配送も効率化されていますが、自粛が終息するとまた不在率が高まり、ある程度高止まりした宅配需要に耐えられなくなるかなと推察します。

明るい兆しとしては置配の導入が進んでいる事が挙げられますが、生鮮食品を置配するというのは消費者感覚からまだ受け入れにくいかもしれません。

値段は少々高いですがOisixの方が商品ラインナップも充実し使い勝手も良いので、なかなかこのサービスを利用しないのかなぁという気がします。

スーパーの宅配やコンビニの宅配もあるので、所謂レッドオーシャンな市場になってきましたね。

利便性では差がつかないので、ビジネス全体でどう差別化するか。各企業の独自性が問われています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?