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詩: 『朝焼け』

東雲の空

土と草の匂い

夜露の名残り

深い眠りと安らぎの匂い

静寂の中
時折響く虫の声
鳥たちの挨拶

そして日が昇る

朝露をまとった草たち
日の光はその潤いを照らし出す
そっとそよ風が彼らを揺らす

柔らかな朝焼け

白んだ空に雲が浮かび上がる
まだら雲かうろこ雲か
光の先へと吸い込まれる

白と青のグラデーション
一点の紅が広がる
取り囲む雲たちは杏色に染まる
離れの者たちも淡黄を含む
薄く澄んだ青の中
穏やかな光が差す

山々の輪郭が色濃くなる

光が拡げた地平線を望む
光が放った空(くう)を望む

空深く
見渡す限り
陽の煌き

その恵に豊かさに
溺れ溶けゆく

安穏の中
地球の姿を捉える

その丸さよ 青さよ 美しさよ

宇宙の偉大さと無限の愛が降り注ぐ


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