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2020年。北京からの一時帰国が一転、台湾に住み始めたという話③

スーツケースの中は主に隔離用のあれこれ装備。持っていったものが結果的に活用できたか、自分なりに振り返ると例えば「食」ならこのような感じ。

<隔離中の食関係> 

・海外対応のシリコン電気鍋 →◎ 毎日使用。付属のすのこを使うと電子レンジ代わりにもなる。キャンプ歴長い人はおそらくこれだけでフルコース作れる。

・100均のプラ食器、お玉、お箸 →◎ 食器があると心が潤います。子連れ隔離ならマスト。あとラップ、ジップロックも必須。

・小分けになった日本米→○ 朝がゆを作るのに重宝。台湾は支給されるお弁当のご飯も香米ではなく日本に近いので、そちらも食べていました。中国のお弁当だと香米率が高いので、苦手なら必須。

・1分でできるパスタ&ソース→△ 数回食べると飽きました…個人の好みの問題(笑)

・冷凍パウチにしたおかず→○ 少しずつ晩ご飯のおかずに追加すると幸せな気分に。ホテル備え付けの冷蔵庫は総じて小さいので数日分なら持っていけます。おすすめ。

・お茶漬けのり、塩昆布、梅干し、漬物→◎ 絶妙な塩加減が隔離生活には必須。倍量持っていってもよかったと思うほど。和食好きなら必須アイテム。

・お気に入りのコーヒー、お茶など→◎ 束の間の癒しに。私は飲まなかったけれど、お酒が飲みたい人も台湾ではデリバリーでお酒を届けてくれないので、持ち込んだほうがベター

・お菓子類→△ 台湾の場合、デリバリー のfoodpandaなどでアリとあらゆるものが頼めたため、物凄いこだわりがない限りは必要ないかと。

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お気づきかと思いますが、そうなんです。結果的にはFoodpandaとUbereatsさえあれば、ほぼ困らないというのが台湾隔離の隔離食事情。中国なら、美团 や饿了吗などが使えると思いますが、隔離地区やホテルによってはデリバリーできない所もあると聞くので、各ホテルに確認が必要かもしれません。

その他、譲れないのが洗濯&お風呂など衛生用品。

14日、半月!同じ部屋で外出できないという現実を、「ホテルで隔離する」ではなく「ちょっとの間、違うところで暮らす」と思わねば、あれこれ辛くなってしまいます。

というわけで、あらゆる日常生活感を再現するアイテムを持参。

柔軟剤入り洗濯洗剤、物干し用ロープ、食器洗い洗剤、雑巾、コロコロ、ハンガー、家庭用掃除洗剤、スポンジ、シャンプートリートメント、ボディシャンプー。などなどなどなど。家と同じ感覚で暮らすために必要なあらゆる使いやすい道具たちを持ち込み、生活感を精一杯再現。(しかし、結果的にこれらのアイテムも台湾ではデリバリーで買えます 涙)

ただ、バスタブで洗濯物を濯いだ後の、脱水が辛過ぎる。14日間搾り続けると手首に結構なダメージありです。洗濯機の尊さを切実に実感。

14日の隔離は大変か否か?

もちろん外に出れないストレスはありましたが、朝の起床時間から洗濯掃除、ご飯を食べたら定時に仕事と勉強、休憩挟んで午後仕事、子供と一緒に映画観賞しつつ決まった時間に寝る。という「ただ外に出ない普段の暮らし」を意識的に貫くと、意外にストレスなく過ぎていく14日間。そもそも隔離という言葉がネガティブなだけで。そして、何より台湾政府、衛生部の渡航者に対する受入れ体制がポジティブで温かい。「あと何日で自由のみですよ!頑張って!」という励ましのLINEメッセージが毎日の体温報告の際に届きます。

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思い出しました。

注意必須のアイテムと言えば、現地空港で強制的に登録させられるプリペイド携帯。台湾では外国人は居留証がないと正式な携帯番号が取得できないため、居留書を持たずに入国した場合は、隔離期間内の連絡手段として入国審査の前に必ずSIMを購入しなくていけません。そしてここで、台湾の現金が必要になります。カードも使用可能なようですが、一部使えないものもあるらしく、いくらかは現金を日本から用意して行ったほうがベターです。費用は14日間使用可能なSIMで1000TWDほど。

私が強く後悔したのは、ここで30日のプランにすればよかったということ。なぜなら、隔離終了後、最短で居留証の申請を行ったとしても、居留証の発行までに14日を要するため、隔離期間と合わせると約1ヶ月携帯番号がないことになります。隔離後あらゆる手続きや契約のために、現地の携帯連絡先が必要だった私にとって、実際物件探しや学校とのやりとり等、携帯番号がない状況はものすごく不便でした。(困ったときは友人や不動産屋さんの番号を借りて記入していました…)

価格的にもお得なので、空港でのSIM登録の際には隔離期間プラス2週間ほどのプランを選ばれることを強く!お勧めします。

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いよいよ迎えた15日目の朝。

携帯番号もまだない、暮らすための全ての手続きを自力でこなさなきゃいけない、この先住む場所も、学校も決まっていない。自由を手に入れたのと同時に、新境地でのほぼ全ての重要緊急タスクが目の前に並び、軽くなったスーツケースを引っ張りながら、開放感と不安を抱えたような気持ちが交錯。

そんなチェックアウト時、「一帆風順。祝福と感謝をこめて」という思いが籠もった名前入りの書を渡されました。書家の先生が、この土地で生きていく感謝の祈りを文字にしてくださっているとのこと。子供たちそれぞれにも「学業進歩」と言う名入りの書を。

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こちらを受け取った瞬間、「間違いなくこの土地で子供たちと共に最高の時間と道を作れる」と確信。

そして女3名、0からのサバイバル生活へ突入します。外国人にとってなかなか複雑な現地公立小学校転入と住民票のお話は次の機会で。








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