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コテンラジオを聴いて変わったこと

長い間同じ集団で活動していると、経験則から段々と効率的な思考方法とか、よく思われる振る舞い方とか、いわゆる処世術が身についていきます。

そして、その集団での処世術を身につけていない相手を見ると、物足りなく感じるし、良かれと思って注意したくなります。

初めての後輩が出来た私は、自分が身につけた(と思っていた)処世術を惜しみなく伝授しようと考えました。
しかし、後輩が私の伝えた処世術を習得することはなく、上司からもアイツは大丈夫かと言われるようになってしまいました。
私の処世術が出来てないせいだと思い、半ば命令口調で、あーしろ、こーしろと伝えるようになりました。(今思い返すと自分の意のままにならない後輩に苛立っていたのかもしれません。)

そんな中でコテンラジオを聴くようになりました。

コテンラジオを聴くと自然と様々な時代、文化、人の価値観に触れることになります。

モンゴル帝国では略奪は生活の一部だったし、古代ギリシャでは男同士の同性愛が推奨されていたし、ガンジーはどんな人間にも必ず良心があると考えました。(そして、毒親過ぎて息子が超グレました。)

そんな振れ幅の大きすぎる様々な価値観に触れるうちに、自分の価値観が"現代"の"日本"の"ある集団"の中での価値観でしかない事が良く分かりました。

次第に、スケールの小さい自分の価値観(処世術)を後輩に押し付けるのが馬鹿らしくなりました。そして後輩がどんな価値観を持っているのかが気になり、最後まで話を聞くようになりました。自分の価値観とは違うけど、別に間違ってるとかでは無いなと思いました。(今までは自分と違う時点でシャットアウトしていたことにも気づきました。)

今でも、後輩は私の伝えた処世術は全く使っていませんが、彼なりの処世術で上手くやってます。(むしろ仕事がどうでも良くなってきてしまった私よりちゃんと社会人してます。)

正しい考え方・価値観なんてモノは無いんだなということをコテンラジオから学んだという話でした。

コテンラジオ②

作:妻

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