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書くことについて

「ペンは剣よりも強し」という言葉がある。言論は暴力に勝るという意味で捉えられることが多いようだけど、私はずっとこれとは異なる意味で解釈してきた。

私にとって「書くこと」とは、自分の想いやアイディアを明確にすること。また、想いやアイディアを発展させて、展開させていくためのツールになっている。だから、書くことは好きだ。

私の頭の中は、大抵いろんな思考、感覚、感情でとっ散らかっている。そんなとき、頭の中にあるものを文字にして、自分の外側に出すこと整理整頓される。モヤモヤっとしたあやふやなものも、言葉にすることで、輪郭を帯びてくる。

例えば、普段感じていることを書き出してみると、ああ、私はこんな風に感じていたんだな、こんなことを望んでいるんだな、ということが明確になってくる。この作業をしていると、自分の純粋な部分と繋がれる気がして、静かな力が自分の内側から滲み出るように湧いてくる感覚がある。

また「書くこと」をしていると、書き始めたときには意図していなかった方向に展開していくことがよくある。私が書いたものが、まるで生命を持ったかのようにして、自ら動き始める。私から細胞分裂した、私とば別の意識体という感じ。私が書くことで生まれたソレは、私が行動したり、人に話したりすることで、この三次元に姿を現す。

私の中から生まれたものではあるけれど、それをパートナーにして、自分の人生を豊かにしていけるとしたら、それはとても素敵なことだ。

「ペンは剣よりも強し」

自分を防御したり、攻撃してくるものに対して使う剣よりも、『書くこと』によって人は自分のパワーと繋がれるのではないかと思う。自分の中に生まれた種を育て、それとパートナーシップを組みながら人生を創造していくことができたら、それは何よりも強い剣になるのだと思う。

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