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自然界の言葉を伝える③ 細胞のひとつ

人間は「自分が世界の中心である」と思う節がある。
さらに、その世界を支配したいとさえ思う。

長い宇宙と人類の歴史の中で、人が「自分」という意識を持つようになったのは必然のことだ。

けれども、そろそろ、その「自分が中心」という考えを傍らに持ちつつも、「自分がもっと大きなものの一部である」と気づくことが必要な時に来ているのかもしれない。

長きにわたる「人間という生き物に対する嫌悪からの解放」という自分のひとつの課題はだいぶ頑張ってきたと思っている。

それが達せられているかどうかは常にチェックしていく必要があるが、自分の意識の焦点を、自然界側に意図的にシフトしようと思っている。
人類は、地球という生命体を構成する、ひとつの構成要素だからだ。

構成要素としての重要な役割もざっくりとは理解した。
人間王国として、それを理解して体現していくには、まだ時間が必要にみえるが、そうもいっていられない。

ところで、火星に人間は住めるか?とか、研究をしたり、期待している人もいるのかもしれないけれど、お笑い種だ。地球を壊して住めなくなったら火星や他の星に移住する、なんと強欲で無知なんでしょう。限定された地球という時空間の課題をクリアできずできるわけがない。

人間は地球の細胞のひとつ。
火星に住みたければ、火星の細胞にならないと、たぶん住めないと思うので、次に転生してくるときに、火星の細胞になれるように交渉してみたらよいと思う。許可が出るかはわからないけど。

私たちの肉体の細胞もしくは原子は、私の肉体を構成しているというところまでに自覚的認識力はない。人間も同様に、「自分は地球の細胞または原子を構成している全体のひとつなのだ」という自覚的認識はない(人も多い)。しかし、一般的に言う細胞や原子はと違って、人間は自覚的認識をもってそこにいることができる能力を潜在的には持っている。

自我意識を持ちつつ、全体の包括性を認識できる。この場合、ファシズムなど独裁政治ような全体主義的な感覚とは違うものだ。

地球の細胞、いや、細胞なんかよりもっと小さなものかもしれないが、大いなるものの小さき一部としての、自分の役割に焦点を合わせよう。


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