勇気と癒し~ライオン
百獣の王と言われるライオン。
特にたてがみを持つ雄ライオンは、権力や強さの象徴とみられていた。
古くから紋章や紋様に用いられ、シンボルや神話としても様々なところで見ることができる。ライオンは自然界の権威の象徴で、それを人間が手なずけたり飼うことが、自分の権威を誇示することになっていた時期もあるようだ。
実際のライオンの生態はどうなのかは脇に置いて、ネコ科の肉食獣であるライオンは獣の中の頂点にあり、アフリカのサバンナを統治する王のように見える。
ライオンは、勇気、強さ、権力、守護など、様々な力のシンボルとしてみなされる。人間の顔にライオンの体、そして翼を持つスフィンクスは、神聖な存在としてピラミッドを守っている。ライオンの敵に打ち勝つ姿から、守護する存在とされている。
このオラクルカードのライオンは、勇気、強さ、癒し、守護、生命エネルギーの象徴として描かれている。周囲のサークルは4つのポイントが強調されている。
占星学ではライオンは獅子座のシンボル。獅子座は太陽が支配星であり、獅子のたてがみはまるで太陽のコロナのようだ。
*参考記事:獅子座~I am That, and That I am.
太陽と地球が織りなす1年の重要な地点として、春分、秋分、夏至、冬至がある。この循環は生命エネルギーの顕われであり、生命の秘密を隠している。
自分を信じ勇気をもって前に進むライオン
自分の進む道を邪魔するものと闘い打ち勝っていくライオン
そのライオンは、いずれ、他者も自分と同様の
信じるべきもの、愛するべきものであることを知る。
拡大したライオンの意識により、守護と癒しが訪れる。
神話の中の勇者ヘラクレスは、人食いライオンと闘い、それに打ち勝つ。
それは、人間の本質が獣性をコントロールすることの象徴でもある。
強く雄々しいライオン。
それを超えたところに、本当の意味での百獣の王の美徳がある。
写真のカード:『Animal Spirits』by Susan Seddon Boulet
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