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タンポポと木星

春の遅い裏磐梯は、今、タンポポが真っ盛り。
さて、タンポポは天体との関連でいえば、木星であると言われていす。パッと見た感じは、太陽のような感じですよね。

木星の植物の特徴として、以下のようなことを現しています
・色が黄色い
・木星の臓器である肝臓と関連がある。植物療法的には、強肝作用があると言われています。
・花や種が、ふわっと広がる感じ(ガス惑星の木星に似ている)
などなど、色や形、作用などから、記号学的には木星につなげていけるところがあります。

そして、タンポポを観察してみるといろいろ感じるところがあります。

タンポポは葉の領域が下の方にぎゅっとまとまっているかと思えば、柔らかくて中がスカスカの花柄を急いで伸ばしながら花をだんだん上に持ち上げていきます。

花はまるで太陽のように明るく開きますが、太陽にはなり切れていない限界を感じます。そんなところからも、木星に似ているのかなと思います。しかし、木星は木星の役割がちゃんとあるわけです。

タンポポは、良くデトックスハーブと言われます。植物療法では主に根を使います。いわゆるタンポポコーヒー。でも焙煎していないほうがデトックス力高いと思いますけど。

植物のかたちとふるまいから、わかること。
植物は根、茎、花の3分節で見ます。人間に例えると根が脳神経系、花が代謝と生殖器系、茎が心臓や肺のリズム系。その視点で見ると、根は立派、葉は茎をのばさず密集して下の方につく、花は集合化で種は飛んでいく。

真ん中のリズム系があまりリズムを為していない。
つまり、頭とお腹の植物、根と花の植物とみる。立派な根で外部からたくさんのモノを吸収する、そして必要なものをとりこみ、不要なものはさっさと外に出す。それがタンポポの表現なのかもしれない。

さっさと出す、ため込まないためには、ある種の識別力と潔さも必要。自分が何かをよくわかっていらっしゃるともいえる。木星が示す知性、叡智、識別力をタンポポも持っている。

必要なものを自分の重力圏に保ち、美しい縞模様の姿を持つ木星。あの縞模様はガスなのに、どうしていつも一定の縞々を保っていられるのか不思議です。

タンポポには軽やかさを、人には自立と叡智を。


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