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相手との優位性を持つための経験ではなく、誰かを助けるための、誰かと今度はその喜びをわかちあうための強さを手に入れて欲しい。

MOUTNAIN BIKE JORNEY
8/2 DAY13 走行17km


さすがに疲れを持ち越してきているのは朝のゆっくりさで見てとれる。
とくに○○は朝なかなか起き出せなくなってきた。昼のためのごはんを炊いて、みんなでサンドイッチを作って食べていよいよラストの登りを走りはじめた。

スタートしてからの1回目の休憩でまさかのお腹が空いた宣言をした○○。
他の子に聞くと、彼らも腹ペコだという。
すげー旅のなかでどんどん食べる量が増えてきたんだなぁ。
炊いていたごはんを即席チャーハンにして食べさせるも4合をあっという間に食べ終えた。

それからはウエット。深い霧とともに雨も落ちはじめた。
けれど彼らにとっては涼しいくらいか。えっちらこっちらと登っていく。
だんだんと5合目までの距離表示が減っていく。
ジグザグしなくても登れてしまうたくましさ。
すっかり強くなったもんだ。

5合目到着を直前にして、さあみんなでこの2週間の走ったところを思い出しながらなぁなんて声をかけるも反応薄し。
それどころかおとこふたりは、目がギラついてみんなの列をはねつけてのポジション争いがはじまった。


ここなんだ。僕が子どもたちに伝えたいところ。自分のポジションのため、位置争いのためにチャレンジをして自信をつけて欲しいんでは全くない。そうした相手との優位性を持つための経験ではなく、誰かを助けるための、誰かと今度はその喜びをわかちあうための強さを手に入れて欲しいんだ。


そこのところは言った彼らに届いたかどうかは分からないけれど。
みんな横一列に富士山5合目にゴール。いやぁよくやったわ。
ほんと。お疲れさまでした。さぁ今日は少しでも早くに山小屋にたどりつこう。

みんなで自転車に積み込んでいた装備から必要なものをリュックにパッキング。
しっかり防寒着を用意して、必要最低限の装備で。
そうしてそこから1時間半ほど。

昨年もお世話になった僕のマブダチであるアヤちゃんのいる新7合目御来光荘にたどり着いた。定番のカレーをいただいて、それから部屋の端っこでミーティングをさせていただく。画面越しに見る彼らが語る表情が思いのほかしっかりとしていて自分でびっくりした。彼ら自身もなにかを感じているだろうかな。


明日の登頂にたくさんの思いがかかっているのだろう、みんな早く寝ていた。風邪をしっかりこじらせている僕は咳でなかなか寝つけなかった。とにもかくにも明日がラスト。後悔がないように。

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