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人生はほんとにいつどうなるかわからないからね、今を精一杯楽しんで、そうしてお家に帰ったときにはお父さんお母さんにたくさん旅のことを話してあげてね。

Ride a Life Journey 2021 DAY15
熊本市→熊本県芦北町(公園の東屋さんでテント泊)
走った距離:86.0km

朝テントを片付けていたときに「ええほうのまさのり」さん(僕もまさのりなのでお互いにええほう、悪いほうと言い合っている)が家族で会いにきてくれた。彼は僕が2008年にネパールに滞在していたときに知り合って、そのあとマレーシアで自分が旅したとき、そして子どもたちを連れて旅したときにもお世話になった。今は日本に家族で戻られて福岡に住まれている。お仕事の休みの日にはるばる福岡から応援のために駆けつけてきてくださった。ほんまにありがとうございます。

まさのりさん。いつもの強引な(失礼w)トークで、まだ自己紹介もしてないうちから「こないだ餃子のお王将でな、焼き飯ください言うたのにな、全然伝われへんねん。だから焼き飯や!て言うたときにな、あ、チャーハンですか?みたいになって、日本人やったら焼き飯屋言えよ!なあ!いうてなー(このあとしばらく続く)」のマシンガントークを打ちっぱなす。どないなこっちゃと僕は思いながらもそのトークでしっかり子どもたちの心をつかんでいた。

「ミーティングも一緒に見させてもらいたいねん!先にコンビニにおるからなー!」と車でビュイーと走り去り、僕たちが片付け、準備を終えてコンビニに向かったときには、大きな袋を下げて「朝ごはんやでー!」と子どもたちに渡してくださっている。ほんとに優しい人です。

僕らがめったに買うことのないハンバーガーばっかり!笑 それもふたつだけダブルバーガーがあって、ほら!ジャンケンや!とまた強引にすすめているのだけれど、それが子どもたちにとっても、僕にとっても楽しくて仕方がない。ありがとうございます。


朝のミーティングのときに、病気の治療をしているさとこさんが「人生はほんとにいつどうなるかわからないからね、今を精一杯楽しんで、そうしてお家に帰ったときにはお父さんお母さんにたくさん旅のことを話してあげてね。」と涙をぬぐうことすらなくお話をしてくださった。もう感謝を通りすぎて、ほんとうにいま必要なものを届けてくださったように感じて、旅のご縁とこうしてたくさんの思いも時間もかけて来てくださったまさのりさん家族のことを思った。また僕がいただいてしまいました。


雨がパラつくなかをまさのりさん家族に見送られてスタートした。今日は1日雨の予報だ。子どもたちはどんな走りをするだろうか。誰がきっかけだったろうか、結構なペースで引っ張るなぁおもろいなぁと思っていたら、それに触発されてか他のメンバーが先頭に立っても思いきった走りをしはじめた。おもろいなぁこういうの。夜のミーティングで雨なのにこれだけ走れてびっくりしたと感想が出ていたけれど、それは違っていて、雨のおかげで彼らの緊張と集中が高まったことであれだけの走りが続いて結果86km走ることができたのだ。


雨はだんだんと強くなり、そうしていよいよ本降りとなった。最後のながくトンネルとくだりを終えて夕方に目的地にした芦北町にたどりついた。そのままGoogleマップで調べていた温泉へ。ほのかリクエスト。小さな海辺の温泉に来るのはみんな地元のかたで、みんなが子どもたちに話しかけてくれすごく嬉しかった。「みんなががんばってるところをトンネルで見てたから、まさお風呂で会えるなんて思ってもいなくて嬉しかったなぁ」そう優しいやわらかな笑顔のおじさんが話してくださった。

いよいよ雨が強くなったなか、もともと予定していた道の駅までは走らず手前の川の反対側に見えていた公園に向かった。東屋さんをひとつ見つけて、スペースが狭いのでテントは子どもたちひとつ、オトナひとつで寝ることにした。夕食はラーメンだけにしようかと思っていたけれど、温泉で復活したのでやっぱりお腹いっぱい食べて寝させてあげたいとごはんと野菜炒めも作って食べさせた。

今日は走りは素晴らしかったと思うけれど、生活面では自発的な意識が瞬間的に生まれていてもそれが根付いている感覚はない。いつも約束した時間、僕たちの様子が彼らの動きの判断材料で、それ以外の自分たちの行動で旅をしている感覚はほとんどないんじゃないかと思う。

これを書いているのは翌日の朝だけれど。朝は起きれるようになったけれど、その準備は1時間でできていたことが1時間半かかってる。まるで急ぐ様子もなく、どちらかというと決まりごとだからやっているというポーズのように僕には見える。

怒ること、叱ること、言い聞かせること、自分の意見として伝えること。ひとつのことにも自分はいくらでも揺らいでいる。自信を持てることはほとんどない。けれど今朝は伝えた。

「このままゴールすると君たちはきっと後悔することになるよ」と。

いま伝えないといけないと思った。これだけは。彼らの今後の動きにつなげるとかいう意図もなく、叱りたいわけでもなく、いま彼らの姿を見ている僕の心に浮かんだままに話すことにした。

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