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僕が道を間違い、えらい迷惑をかけた事件

Ride a Life Journey 2021 DAY8
岡山県備前市→岡山県倉敷市(河川敷キャンプ)
走った距離:57km

ズォーっと排水溝から落ちている橋の水を聞いて朝をむかえた。
どんなかなぁとテントから出るとポールギリギリまで池になってた。昨日の夜から降り続ける雨が橋の排水溝をつたってどんどん落ちてきていたようだ。


テントはギリギリセーフ。まだ雨は落ちているけれど、西の空が明るくなって雲が切れはじめているから、きっと走り始めたらあとは大丈夫。

とりあえず岡山市街地を抜けて今日はどこまで行けるかとナビをしながら走る。
「しばらく走ったら国道180号線にあたるから、そこ左!」
と指示を出して、気持ちのよい追い風のなかを走ってく。


ええペースやなぁ。これだったら結構いけそうだな。と頼もしく最後尾から子どもたちの列を見守っていたときに不意に違和感を感じた。


「そういえば横風だったのにいつのまにか追い風になってるなぁ」と思い、左を見たら海が見える。あれ?こんな海の近くやったっけ?

とさっとハンドルにホールドしているiPhoneからGoogleマップを確認。そしたら予定のルートより数kmずれているし、僕らは南向きに走ってる。このまま向かうのは海。あかんやん、西へ向かわないといけないのに、ぼくのナビが間違えてるやん!

ちょいとあせる。もしかしたらこの気持のよいライドを1時間ぐらい無駄に消費してしまっているんじゃないのかって。(結果は8kmくらい遠回りになってしまったのでたぶん30分くらい無駄にしてしまいました。ごめんなさいね子どもたち)


気持ちよく走っているし、そのままシレッと正しい道にナビをして、そのままごまかそうかとチラッと頭をよぎったんやけど、素直に白状した。

先頭に向かって叫ぶ。
「ごめーーーん!!!普通に道を間違えたまま走ってしまった!お昼」
うまいもん食べに行くから許してーーーー!!!」

えー!!!と言いながら割とすっと受け入れてくれた子どもたち。ありがとう。もしかしたらこういう間違いとか失敗って子どもたちの世界のほうが寛容なのかもしれないと今1ヶ月経ってこれをまとめながら思ったりする。


もともとのルートに戻る道すがらで出てきたラーメン屋さん。
さっと調べてみたらデミグラスソースのかかったカツ丼が名物のよう。

お昼どうするー?

もう近いからそこでいいじゃん!

となって、お詫びの気持ちとともにでっかいラーメンとのセット(1000円)
をみんなで注文した。

やべーよ予算!となってる子どもたちに大丈夫だ!と言い聞かせる。(ほんとそうだよな。予算の全体像なんてイメージできんもんな。日々の節約が大事みたいになるもんな!今ならよく分かる!)

結果は、ほぼみんな完食。
「いやぁあんなにうまいデミグラカツ丼食べられたんだもん、まさやんが道を間違えてくれたおかげや」と夜のミーティングで言ってくれた子どもたちありがとう。いやほんと子どもたちすげーな。もしかしたら自分ひとりの旅だったら、あーあ無駄しちゃったなぁなんていつまでも思っていたかもしれない。



今日は僕が思いっきり道を間違えたんやけれど、ペースはすごくよかった。走っている姿勢もすごく様になってきているし、実際みんな楽しそうに走ってる。

このメンバーのいいところは、先頭のときにグイグイ引っ張っていく。背中でがんばっている姿を見せている感じ。そことお互いのよいところを認めて褒めあえるところ、注意されたときに素直に受け止めているところはほんとすばらしい。ありがとう。

お昼ごはんのあとに、地図を広げて今日のテント場所をチェック。
今日もうまい具合に大きな河川敷が見つかったのでそこを目指す途中で料理の買い出しをして向かう。夜ごはんのメニューを考える時間も、今日は楽しそうにああだこうだと言っていた。メニューはチャーハン(これだけ子どもたちが作った)、ほのかの希望で豚野菜炒め、それと豚の軟骨つきのお肉のスープ。

料理はまだまだ。けれど一生懸命さは伝わってくるので、旅の終わりまでは自信を持ってササっとできるようになればいいな。

到着が早かったので、そして広い河川敷だったので、みんなで念願だったフリスビー。思いっきりはしゃいで、叫んで、3回連続キャッチしたらええことあるチャレンジも恐ろしい集中力でクリアをして、アイスをゲットした。夜はちかくにあった温泉にライトを点けて向かう

温泉!おとな900円!たけー!!!ってなっていたら、前で券を買っていたおばさまが、あなたたち親子なんでしょ?今日はラッキーよ!家族みんなで1000円の日なんだから!

え!え!?となりながらも、はい!家族なんでそれでいきます!とお風呂に入った。そうだよ、僕らは家族だ。この旅のあいだは僕はそう信じ切って向かい合ってるよ。

夜のミーティングで、みんなが気持ちよく過ごせた。いつもより速く走れたし疲れにくかった。楽しかった。といい言葉がたくさん出た。僕もバシッと注意することがほとんどなかった1日。素敵な一日をありがとう。こうして振り返っていても、たくさんの笑顔と景色が浮かんでくるよ。

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