見出し画像

弱みを出し合うことで、生まれるもの。

MOUTNAIN BIKE JORNEY 2019

7/23 DAY3 走行72km

今朝も僕が起き出すころには、ひとりテントを片付け終えていた。
5時半起床とミーティングで彼らが決めて、ぼくは時間通りだから、きっと5時には起き出してごそごそしているんだろう。

みんなで起こしあったりしてるし、時間かかる子には、片付けの手伝いをしてあげているし、頼もしい限り。
キャンプさせてもらった場所に対するお礼のためのゴミ拾いを終えて、3日目の走行がスタートした。

朝ごはんのタイミングで朝ミーティング。
昨日使ったお金の計算、走ったルートを地図に書き込んで、今日の目的地を話し合って決める。
たっぷりたっぷりと時間を使っていたけれど、彼らなりに組み立てていこうとしていることがそばで伝わってくるので、僕は声をかけない。
彼らの旅でないと意味がないと思うから、こういう場合に時間がかかっていても急かせたりしない。それは大人の都合なのだ。

かすみさんが「日陰に移動させたほうがいいんじゃない?」と提案をくれたけれど、彼らの集中力を優先してその場で見守っていた。
彼らの内面を見ることの多い僕と、看護師としての健康面でのアドバイスをくれるかすみさん。
そこが違うからこそ、ほんとにスタッフの存在がありがたい。

3日目も山道にトンネルに、よく走った。
この和歌山そして三重へ抜けるところがこの旅の難関で、子どもたちのやる気をどんどんと削いでいこうとする。
それでも今年の子たちは、余裕がなくなってぎくしゃくしたり、イライラしたりしているところはあるけれども、それでも根をあげないで向き合ってる。

ひとりが突然、おもろくなりはじめた。
あほみたいなことを言って行動して、それまでの雰囲気とあまりに違う解放された姿にまわりは爆笑。
そういうのいいね。だんだんと自分を出していくようなところ。
同じ目標を持つメンバーであっても、やっぱりスタート地点で集まるまでは赤の他人。だからこそ彼らなりに気を使っているところもあるのだろう。

夜のミーティングでもあった。
「実は一昨日ね僕ひっそり泣いたんよ」と言った彼に続いて、
「私も昨日は寂しくて泣いたよ。だって寂しいんだもん。」と答える。
なんだかこうしてみんなが自分の不安や弱さを出していく姿は、見ていて心が溶けていく。

そう。相手と自分の関係性を見せつけ合うことが、コミュニケーションというか社会での位置づけではない。こうしてお互いの弱さを見せ合うことで生まれることだってたくさんある。こんなワンシーンが何より自分は楽しいし嬉しい。

テント場探しも、ヘトヘトになった彼らを5人も連れているとプレッシャーが半端ない。
けれども、少しでも良いロケーションで夜を過ごさせたいと頭をぐるぐるさせる。

たどりついたそこは人しか歩けない橋のそば。
水の流れも弱くちょうどプールみたいになっているところがあったのでそこで飛び込み大会。

昨日泣いていた彼女も今日ははじめからみんなとはしゃいでる。
なんとも嬉しい光景だ。

画像1

画像2

画像3

画像4


自分の人生を実験台にして生きているので、いただいたお金はさらなる人生の実験に使わせていただきます!