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【DAY5】言いたいから言うのではなく、伝えたいからこそ言葉を選ぶ。

MOUNTAIN BIKE JOURNEY 2020夏
【DAY5】
牟岐町→宍喰→室戸 68.2km


朝のミーティングで自分の弱さを見つめることについて話をした。
疲れもあるだろう寝坊してしまってあわてて準備をまわりに手伝ってもらいながら、予定より少し遅くスタートして朝食を買うためにコンビニに立ち寄った。
(*子どもたちの旅なので、オトナは早くに準備を終えているけれど、子どもたちを起こしたり、準備を手伝ったりすることはしません。どうしても気になることがあるときには、誰か他の子を呼んでそれを伝えたりはします。)


朝ごはんを買いに入るときに、今日はショッピング大黒さんが僕たちの到着をごはんを用意して待ってくれていること、お昼にはまだ早いからサッと食べられるものだけ買おうと伝えたのだが、いつもより少ない量それぞれが買ってきていただきますをして食べはじめたとたんにいつものおしゃべりがはじまり、じーっくり、のーんびり食べる子は食べていつものように時間が経過していく。昨日のルート確認、お金の計算がはじまっても様子は変わらず。結局いつもと大して変わらない時間がかかってしまった。


僕は誰かが待ってくれていることに関しては、ガマンがうまく効かないことが分かった。(こういうところはほんとに自分の弱さ。自分がきちんとさせたいということと、彼らが自分ごととして変わっていくことは大きな違い。こうしてブログで書き直しながらまた反省)


ミーティングのときにそれを伝えようとして「自分の弱さを時には見つめないといけないよ。自分がこういうことに時間がかかってしまう、こういうことは苦手、やりたくない。それは自分のときにはいいけれど旅では誰かがガマンしているかもしれないよ。」という話をしたあとに大失態。

結局ぼくたちはショッピング大黒のみなさんが待ってくれていることに対してどうするべきだったのかを伝え忘れていたことに気付いて、出発直前に申し訳として話してしまった。これなら授業のあと休み時間に授業の続きをするようなものだ。こういうところは大反省。


普段は自分の行動で示すと決めているけれど、それでもこうして言葉で彼らになにかを話すときにはなるべく受け取りやすいかたちで言葉や内容を選ばないといけない。

言いたいから言うのではなく、伝えたいからこそ言葉を選ぶ。ここはほんと自分の心の余裕も関係しているので戒めとして書いておく。
今日も多くのかたにサポートをいただいた。海陽町のあゆこにはご両親がとってきた天草でつくったできたてのところてんを自分たちで突いていただいた。そのあとショッピング大黒では、できたてのコロッケで出迎えてもらって、海に移動してワラを燃やしてカツオのタタキづくり。連日のスイカ割り。人や食べものを大切に仕事をしているちひろさんたちの言葉から彼らが受け取ったものがきっとあると思う。


かなり時間がかかったのでこれはノルマは難しいだろうと思っていたところからの子どもたちのがんばり。トイレのために立ち止まったときには、近くにあったおまんじゅう屋さんのお母さんが「みんなのことを配達のときに見かけてかわいらしいなと思ってたんよ」と目に涙をためていらっしゃった。そして僕たちにおまんじゅうを持たせてくださった。


室戸岬の手前ではこの旅はじめてきちんとお風呂に入ることもできて、室戸岬をまわったところではキャンプ場所まで友人の料理人タケちゃんがお魚とごはん、スープを持って駆けつけてくれて、食後にはタケちゃんのお友だちのウクレレグループいそモンの皆さんがウクレレを演奏してくださった。

ほんとにイベントたくさんの1日で、ミーティングは今日の振り返りの時間だけをとって、あとはノートに書いて朝のミーティングで発表することにして子どもたちを寝かせた。


自転車の技術はどんどん上手になっている。体力もついてきている。けれども目標が遠いところにあることで子どもたちの日々のモチベーションをつくることがその日数が経つごとに、疲れてくることに難しくなっているだろうとは思う。これは絶対に必要になることだと思う。誰かが置いてくれた短期目標をクリアしていく進みかたではなく、自分で遠いところに置いた目標に向けて日々なにをしていくかということ。


チームとしてもまだまだ。ゴミ捨てや何かをやらないといけないとき、俯き加減でじーっとものごとが動いてくれるのを待つ子たちがいる。毎回引き受けてくれている子がいる。

役割分担は今回の旅からやらなくなった。それしか見えなくなってしまうから。役割を当番制でまわしていくこともしない。毎回のタイミングで状況を自分で判断しながら動いていくこと。そのことはきっとできると思うから模索していこうと思う。


現在のところノルマを下回っている。このままだと今年のチームはゴールできるか分からない。けれども僕がそこを指示してハンドリングすることはしない。彼らが自分で考えてこれからのこの旅をつくっていくことこそがゴールよりも大切なことだから。

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