太極拳の基本功:行歩(シンブー)_転身弓歩(ヂョワンシェンゴンブー)

行歩基本功はさまざまな歩型、歩法のトレーニングを指しています。
太極拳の動きは脚部が基礎となり、
腰がリードし、足の動きは猫の歩き方に似ており
軽く、機敏で、安定感が無ければなりません。
行歩のトレーニングを積むことは太極拳の基本技術を向上させ、太極拳の要領を身につけ下肢の力を養うで非常に大切なことです。
参考文献:太極拳基礎講座 李徳印 著

5転身弓歩(ヂョワンシェンゴンブー)

準備の姿勢

からだの力を抜いて立ち
踵を合わせ、つま先を開いて両足を八の字にし、
両の手は軽く腰に当てます。
心を穏やかにして精神を集中させ、呼吸は自然に行い
目は前を真っ直ぐみます。

動作


①膝を曲げて腰を落とし、左足を前へ一歩出し、
左膝を曲げて、左弓歩とします。

②体重を右に移して、腰を落とし、上体を右にひねり、
左足の爪先を内側にかぶせるようにして寄せます。

③体重を左脚に移し、上体をひきつづき、右後方へひねって、
右足を伸ばしてからもどし、爪先を地につけます。

④上体を右へひねってから右足を前へ一歩出し、
右膝を曲げて右弓歩とします。

⑤体重を左脚に移して、腰を低くし、体を左へひねり
右足の爪先を内側にかぶせるように寄せて体重を移し
左脚を引き寄せてから一歩前へ出し、左弓歩とします。

以上の動作を繰り返し練習します。

ポイント


速度にむらがあってはなりません。
体重を移すときは、安定を保ち、上体は緊張感をほぐして正します。また、両膝はリラックスさせて曲げ、足の動きは軽やかに安定をもたせます。膝や腰骨をピンと伸ばしたり、体を倒して臀部を突き出したり、腰を曲げて頭を下げたりしないようにします。

呼吸は自然に行いますが、動作の要領を覚えたら、弓歩のときに息を吐くようにします。

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