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欲しい医療は自分で〜その21     『心と命と経済』

ほぼ毎月、南医療生協の見学に行かせていただいている。
行くたびに新しいことに気がつく。

今回はちょうどこの場面に遭遇!

さて、このお花は?

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健やかに豊かに暮らす世界を作りたいと綴るブログ、その673日目
欲しい医療は自分で〜その21 『心と命と経済』

このお花は南生協病院の緩和ケア病棟の各個室に飾られているお花。
とっても綺麗ですね❤️
お花ってその持っているパワーでとても癒されます。

でも、今病院は菌やアレルギーの問題で生花NGのところが増えました。
南生協病院も一般病棟はNG
お花に携わるものとしてはちょっと残念でもあるけど仕方ない…

ただし、この緩和ケア病棟だけは特別にお許しが出ています。

季節の綺麗なお花が、毎日毎日、
本当に毎日毎日取り替えて飾ってもらえます。
日持ちの悪いお花でも毎日痛むわけではない。
まだ綺麗なまま。でも、毎日毎日替えてくれます。

それはきっと、生き生きとした、お花のパワーを届けるため。

生きているものの力を感じていただくことで
ご自身の癒しや力になって欲しい。
きっとそうなんだろうな、と思いました。

お花はもちろんタダで手に入るわけではありません。
病院の屋上の花壇で育てられているものもあるでしょうが、
お店から買うことがほとんどになると思います。

その費用も全て、ボランティアさんが集めます。
たった1日で取り替えられたお花は、綺麗なままドライフラワーに加工され

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それを生かした作品となりお花の資金として循環されます。

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この緩和ケア病棟だけではないですが、優しい心の表れが全てボランティア。

ここには人を思う心と、命の流れと、それを支える経済があります。
それは人間が生きていく上で欠かせないものの縮図です。

ただ、いつか、これがボランティアじゃなくて成立するといいのになぁとも思います。
いいこと、いい考え、いい思い。
やろうとする時にはお金がかかる。
やる人が本当に余裕が有り余っていて、
受け取っていただける人を探している状況ならば問題ないですが、
そこまで余裕がある方はそうそうはいらっしゃらない。
その中でこのシステムが回るのは、
してくださる方の思いの強さと努力にかかっている。

でもどんなにいいことでも、我慢の上では続かない。
利益はいらないのよ、という方はどうぞもう一度寄付に回されたらいい。
そしてあまり無理のない状況でならやりたいなーという人には
感謝の形としての報酬が出たらいいのになぁと思います。

関わっていらっしゃるボランティアさん達皆さんがナイチンゲールか?
マザーテレサか?という優しい笑みに満ちた場所。

でも、そういう経済のシステムまで作れたら、
いいことする人は余裕のある人、
もしくは清貧で志高く自分は貧しくという特別な人だけ、
みたいに門を閉ざさなくて良くなる。
もっとこんな素敵な場所が全国にたくさんできるんじゃないかなと思います。

医療生協としての根幹からすると違う話になるのかもしれない。
でも素人ながらに、
こんな素敵な医療と人との関わり方を実現してくれる場所が、
どうかたくさん広まりますように…と思います。
さぁ、どうしていったらいいのかなぁ…



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