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大津祭「宵宮」西行桜狸山、源氏山、月宮殿山

滋賀県無形民俗文化財「大津祭」。
天孫神社の祭礼で、からくり人形と派手な粽撒きで有名です。

長浜曳山祭と並ぶ湖国三大祭の一つとだけあって見応え抜群。
しかし、京都の祇園祭と比べられるのか、滋賀県民のPRべたなためなのか、知名度が低いように感じる。

かくゆう京都市民の私も、きちんと見に行ったことがありません。
今回はそんな滋賀初心者による大津祭をレポートいたします。

まず大津駅到着。
駅前で仮設の観光案内所が開かれ、マップを配布しています。
あとちょっと食べ歩くのに便利なパンなどが販売されているのも嬉しい。
(その後、山の近くにある屋台やお店を見ると、どこも長蛇の列でした)

最初に祭りの中心である天孫神社を目指して行くも、入れないほどに人が溢れかえっている。
後で神社にお参りすることにして、まず近くの西行桜狸山から回ってみることにしました。

「♪ぴーひゃら、ぴーひゃら」とお囃子の音が聴こえる方向に進むと…。
わー✨テンションあがるー!

西行桜狸山

西行桜狸山

俗称「狸山」。
塩屋治兵衛の狸面の伝承を持つ。
明暦2年に西行法師が桜の精(仙人)と問答を交わす熊を現した人形を用いるようになって、その名を西行桜狸山と改めました。

西行桜狸山

狸は、屋上に載せられて、祭の先導ととも守護とも見られるようになり、祭日の天気を守ることになりました。これにちなんで、この山は毎年くじとらずで、先頭を巡行します。

源氏山

源氏山

紫式部が石山寺において「源氏物語」を書いた伝承にちなんだもの。
そのため、紫式部の十二単や、曳山全体が、平安の昔を偲ばせる造りとなっています。

源氏山

月宮殿山(俗称「鶴亀山」)

謡曲「鶴亀」(喜多流では月宮殿)に由来。

月宮殿山

唐の皇帝が不老門に立ち、美しく立派な前庭で春を祝う会を催し、世を寿いだというお話しを表した山です。

月宮殿山

ありがたいのはボランティアガイドさんがあちこちにいること。
マイクをつけており、「全ての山にはお話しがあって…」と由来を教えてくれたり、「明日も来られるようでしたら、お昼休憩に全部の山が並びますから、その時に天井や懸想品などをじっくり見ると良いですよ」などと、分かりやすく説明してくれます。


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