家庭菜園のアップデート/ Mファミリー 様
橋本市のMファミリーに、
約3平米の家庭菜園のアップデートのご依頼頂きました。
Mファミリー との出会い
橋本市への移住者という共通点があり、移住者交流会で出会ったのが始まりでした。そこから我が家に遊びに来てくださったり、上映会に来て頂いたり、お茶させて頂いたり…と、とっても良くして頂いています🙏
Mファミリーのイメージは、「プロジェクトチーム」✨
ご家族3人で色々なプロジェクトに関わっている印象で、ご家族3人の調和が素敵だな~と感じる、理想の家族です✨
家庭菜園のイメージ、課題感、ご要望
・自分たちもできる範囲で環境に負荷をかけない暮らしをやってみたい。
・災害時にも備えて、手動のコンポストを導入したい。
・色々育てたいけど、上手に野菜が育たず、ネギしか育たない。
・キュウリ、トマト、枝豆を作りたい!(お子さんのご希望)
というのがMファミリーから頂いた課題感や要望でした^^
環境改善ポイント「住宅地の水のいなし方」
今回の施工場所は、住宅地ということもあり、水の逃げ場がないことが大きな課題点でした。
今まで上手に野菜が育たなかったのも、水が抜けずに土が固まったことが原因なのではないか、と推測しています。
水はけを解決するために、U字溝に向かって点穴(水と空気の通り道)を作って、水はけを促しました。
また、U字溝の横に生えていた南天が呼吸の機能を担ってくれていたので、切らずにそのまま育てていくことを提案し、残すことになりました。
デザイン&施工のポイント
施工は、Mファミリーと一緒に進めさせていただきました。
植物を植えるレイアウトについては、複数パターンを作って提案し、
その中からお子さんが決めてくれました^^!
①狭い面積で出来るだけ多くの野菜を育てる工夫。
沢山の野菜を育てたいとのことだったので、キーホールガーデンを提案しました。
3平米で現在8種類の野菜やハーブを植えています。
コンパニオンプランツ(野菜の相性)や、根っこや育った後の空間を想像して配置をしたことで、多品目でも邪魔し合わない、生かし合える場になりました。
また、キーホールガーデンを置く場所の地盤がかなり固くなっていたので、出来るだけツルハシでほぐしてから設置しています。
②風景に合いつつ、機能的なデザインを意識。
キーホールガーデンを、石で形成するか…といろいろ思案したのですが、環境的な配慮と、作物を植えるということで天然の防腐塗装をしたかったので、杉材の表面を焼いた「焼杉」という手法の塗装をしました。
M家は橋本市内でも住宅地に位置するので、お家や周辺にしっくりくるデザイン性を考えてのチャレンジでした。
また、お子さんが野菜作りに主体的ということで、幅や奥行きはお子さんの身体のサイズも考慮して作成しました。
ちなみに焼杉はMファミリーと一緒に作りました^^
Mファミリー より
・依頼の背景、期待したこと、施工までの不安点
earthmanで上映されたパーマカルチャーの映画*を見て、自分たちの暮らしは「消費」しかしてない…と感じて、もうちょっと何か「つくる」こともできたら…と思っていました。
我が家には駐車スペースの砂利の片隅に少しだけ朝日が当たる場所があるので、以前自力で菜園スペースを作ったのですが、いろいろ植えてもネギしか元気に育たず、いつも植物と対話している球ちゃんならどんな提案をしてくれるのかな、とお願いしました。
きっと球ちゃんがひとりで作業したほうが早かったのでしょうが、子どもに野菜のお世話をしてほしかったということもあり、より愛着が湧くようにと「一緒に手作り」をしていただきました。
用意してもらった和歌山産の木材を家族みんなで無心でバーナーで焦がしたり、土を深く掘り返したり…。
作業中、土や植物、昆虫についての豆知識もたくさん教えてもらいながらわいわい作業し、かわいい菜園スペースが完成したときは家族みんなニコニコでした。
・ガーデンができた感想、好きなポイントなど
今回お願いしたのは少し奥行きのあるスペースだったのですが、「子どもでも奥のほうの野菜に水やりしたり、収穫したりしやすいように」と、2カ所凹んだスペースのあるデザインにしてくださいました。(めっちゃ愛を感じました!)
子どもはいつも、学校から帰るとすぐにその凹み部分に行って、野菜の様子を観察したりお世話したりしています。
そして、野菜の種まき、苗の植え方ひとつとっても、「この野菜はこれが好き」「この野菜はこの種類と仲良しだからこのほうがいい」など、野菜の個性に合わせて細やかなアドバイスをもらえて、以前の菜園は、なんて何もわかってないまま乱暴な作り方をしてしまっていたのだろうとびっくり、申し訳なくなるほどでした。今回の菜園は家族みんなでがんばってつくったこと、球ちゃんのアドバイスが随時もらえるということもあって、野菜がとっても元気です。
そのぶん、たくさんの青虫が葉っぱに集まって来ましたが、家族総出でがんばって青虫を手でよけたりと、人生で一番手をかけて野菜たちを育てています。
完成から2カ月ほど経って、間引き菜はお味噌汁に、大きくなってきたバジルやルッコラをサラダにしてみたりしています。バジルやルッコラは特に香りが強く味も濃く、「うんまああああああ♡」と堪能し、家で採れた野菜をいただく幸せを感じております。このあとも、どんなふうに野菜が育つのか楽しみです♪
我が家にいつでも触れられる楽しみをくださり、ありがとうございました。
さいごに
住宅地の個人の菜園デザインは初めてだったので、大変勉強になりました。施工後も定期的にお庭の様子の報告や写真共有をしてくださるので、有難いです。
感想にも書いてくださっているように、お子さんが日々興味関心を示したり、ご家族で収穫物を楽しんでもらえていることを伺えて、安心しました✨
先日も実際に伺って、簡単なメンテナンスと生育の確認をしてきました!
今回をきっかけに、また色んな作物やお花にチャレンジして頂けると、とっても嬉しいです!
*パーマカルチャーの映画earthmanを会場に、橋本市の「はしのまち映画会」が2024年3月に上映した「TERRA ぼくらと地球のくらし方」のこと。
上映報告はこちら(https://note.com/earth_man676/n/na6d085ac985b)
映画会を主催した「はしのまち映画会」は、農業や食、自然に関する映画も上映していて、次回の映画は 7月24日(水)「都市を耕す エディブルシティ」を和歌山県橋本市のフリースクール「つくるがっこう イホルラ舎」で開催されるそうです。
今回は上映会前に、各自で持ち込んだお弁当などで飲食をしながら懇親もできるそう!earthmanも参加したいな~と思ってます♪
▼ご予約は下記から▼
https://ediblecity.peatix.com/vie
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