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ブックトーク『時間について100の言葉』

本日は、「時間」について、『時間について100の言葉』を読みながら思考を巡らせてみたいと思います。

皆さんは、「時間」についてどんなイメージを持っていますか?
時間は目に見える訳では無いし、子どもの頃は長く感じていた一日が大人になった今はあっと言う間に過ぎ去って行く感覚だったり、時間の感じ方って一人一人違いますよね。

この本にはタイトル通り、100個、時間についての言葉がのっている訳ですが、今日は私が気になった言葉を3つご紹介しますね。

1つ目は、

一日一日は、その中へたっぷり注ぎ込ませる一個の樽である。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

これは有名なドイツの詩人、劇作家、小説家、自然化学者でもあるゲーテの言葉です。

この言葉を読んで、私は時間を物として認識してみた事が無かったので入れ物に例えてみるのはとても面白い考え方だと思いました。私は時間を漠然と、過去、現在、未来と過去から連続して存在してて、過去の時間は既に過ぎ去り、どこかに消えてしまっているイメージを持っていたのですが、毎日、一人にそれぞれ一個ずつ樽が与えられて、好きな様に好きな物を注ぐ事が出来るのが時間、とイメージしてみると、ちょっと面白いな。と感じませんか?


2つ目の言葉は、

大きな時計の文字盤に、ただ一字。
「今」
セルバンテス

これは近世スペインの作家、セルバンテスの言葉です。

こちらも深いですよね。。。常に今しか私達は存在する事が出来ず、過去にも未来にも存在出来ないですよね。そしてその今も既に過去になっていき、刻々と変化し続けている訳で、まるでコマ送りのパラパラ漫画の1つ1つのセル画が無限に刻まれている様な感覚になります。


最後は、
私の時間は、だれのもの?
わたしの心は、だれのもの?
ヘルムート・クルーク

ドイツのサッカー記者ヘルムート・クルークの言葉です。

そもそも時間や心は概念でしか無く、物質の様には所有出来ないですよね。
でも、その瞬間を誰の為、何の為に行動しているのか?心に誰を,何を思い描いているのか?
未来に目標を設定して、無駄の無い行動を積み重ね、各ゴールにいち早くたどり着いた人が効率的で素晴らしい、と言う考え方もありますが、
私が最近感じているのは、「今」の一瞬一瞬、その時を生き「今」に存在している人と繋がっていたいな~。と思っています。一緒に話をしている時も、心が未来や過去に飛んでいくのでは無く「今」に一緒に存在出来る人。いいなぁと思います。

皆さんも周りを見渡してみて「今」に存在している人を見つけてみてくださいね。

本日は、『時間について100の言葉』から、時間について思考を巡らせてみました。

どこかで誰かの本との出逢いに繋がったら嬉しいです。

シュテファン・リーゼンフェルト編、山本文子訳『時間について100の言葉』女子パウロ会

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