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ワーク①(メイン) -自己開放と思考を黙らせる方法-

このブログでは、2つのワークを用意してある。
両方とも実に簡単で、どこでもできる。
小難しいイメージ法や呼吸法、ヨガのような場所を必要とする特殊な体位などもない。

ワークワク

行う前に能書き、解説はなるべく聞いてほしい。
ある薬にどんな効能があるか?
それを知らずに服用するのとしないのでは効果が変わってくる。
もちろん、ここで紹介するワークはプラセボ効果を利用したものではない。
筋トレと同じ、やればやるほど効果が出る。

2つとも鍵は”自己開放”である。

ワーク①


後頭部、もしくは背後を意識する。

後頭部

このとき、イメージは一切しない。
体の感覚だけで行う。
後頭部に何かが触れてる感じでも良いし、ただ、意識しているだけでもよい。
位置は背中のあたりから後頭部の少し上の方くらいまで。
その範囲なら全体でもいいし、後頭部の後ろだけでもいい。

後頭部のあたりの感触がわからなければ、仰向けになって枕の感触を
感じ続けてみる。
後頭部を拳で軽くトントン叩いてみるのもいい。
馴れないうちは、後頭部の感覚をいろいろ工夫して覚える。

注意したいのは意志を働かせすぎない、ということ。
何かに取り組むとき、エネルギーは前頭葉に集中して行われる。
ゲームやデスクワークなど思考を酷使する作業で、おでこに冷却シートを貼ったりするが、あんなになるまでやってはいけない。
力は最小限にとどめ、常に脱力状態で行うよう注意する。
頭がのぼせるようなら、力が入りすぎている。

はじめは、やっているとすぐに、雑念などで中断すると思うが、
気がついてはやる、を繰り返し行う。
何かに注意がそがれても、気がつくたびに、後頭部への意識を行う。
テレビを見てるときも、食事中でも、ゲーム中でも可能なときは常に行う。

車やバイクの運転中など、危険になるような行為中にはやってはいけない。
歩行なら大丈夫だろう。

このワークのポイントは、イメージしない、力を入れないことが要になる。
集中ではなく、意識する、感じるなどのニュアンス。

<効果>

このワークの効果は、現代人特有の症状である、前につんのめりすぎた意識を後方へもどすことである。
おもに前頭葉で行われる、思考がもたらす”分離”を減退させる効果がある。

つんのめりを解消

人間の意識は、意識を向けた先に、エネルギーが集まる。
男なら誰しもある経験---女の子の後ろ姿を見つめていたら、いきなり後ろを振り向かれ、気まずい思いをした、ことはあるだろう。
あれは、女の背中に目がついているわけでも、女の正体がジオングなわけでもない。

男あるある
ジオングないない

自分に向けられたエネルギーを無意識に知覚しているだけである。
女性は感覚が鋭いが、男性でも分かる人はいるだろう。

人が意識を向け続けると、エネルギーはその部位へと蓄積されていく。
現代人は思考を酷使することが多いため、大体において前頭葉にエネルギーが集まっている。
体を鍛えるときにも、鍛えたい部位に意識を向けると効果があがる、というが、あれも同じ原理である。

もし、このエネルギーに言葉や思い、感情をのせたら、それはそのままテレパシーとなる。
ただ、私達の受信機能が劣悪であるために、その意図は届かない。
感性が鋭い人は「なんか嫌な感じ」とか「なんかエロい感じ」とかの詳細な
ものは漠然と感知できるのだろう。

これを応用し、前方に集まりがちな意識を後方へと引き戻すのが、
このワークのポイントである。
前頭葉の比較機能がもたらす”分離、分裂、対立、葛藤”を抑えるのに劇的な効果がある。

このワークがうまくいってるときには、思考が安らぎ、頭の中が静かになるので容易に判断できる。
うまくいってないと、前頭葉が活性化し、落ち着かなくなり、そわそわするので簡単に判断の目安となる。

うまくいかないときは、無理せず、しばらく休もう。

このワークが機能すると、自分の周囲の環境が著しく変化する。

馴れてきたら、試しに、顔見知りの連中がいる場所、職場や家庭、
行きつけの店などでやってみよう。
今までのあなたに対する態度が激変していることに気づくだろう。
多くの知らない人たちがあなたに親切になるだろう。
それはあなたの内面が静かになるからである。

そして、そのとき、自分の内面と周囲の状態が呼応していることにも気づくはず。
あなたの内面が変わることで、周囲も変わっていく事に気づけば、ワークはいい感じに進んでいるといえる。
そのまま、精進を続けよう。

人によっては、はやければ3日で効果が出る。

ワーク②

2つ目のワークはアファメーションである。
「ああ、あれか・・・」
そう思った人は多いと思う。

心のなかで宣言するだけで、あらゆることが実現し、最終的には神のようになれる、というアレだ(笑)
ページを閉じようとした人は、数分でいいので聞いてほしい。
もしかしたら、その数分、時間を割いたおかげで、あなたに変化が起こるかもしれない。

アファメーションの効果、それは言葉で、そして思っただけで変化を起こす、というものだ。
だが、実際は何も起きないし、自分も何一つ、変わらないのが世の常である。
思っただけで変われるもんなら苦労はしない。

アファメーションは、そもそも、人の内面に効果を及ぼすことが目的である。
内面の変化を実感できない最大の理由は、言葉や思いの影響力を信じることができないことが原因だと思う。

あなたは明晰夢、もしくは、かなりはっきりした夢を見たことが、一度くらいはあると思う。
そのとき、思ったことが即座に夢に反映されなかっただろうか?
夢の中ではほんの少しの思考が、直ちに夢に投影される。

私は明晰夢をよく見ていたことが、一時期あった。
そのとき、夢か現実かの区別をつけるのに、宙に浮かぶ、もしくは壁を通り抜ける、という方法をよくやっていた。
宙に浮かび始めても、ほんのわずか「落ちるかも」と思っただけで地面に落ちる。
壁を通り抜ける最中に、ほんの少しでも「無理かも」と思ったら、そのまま壁に挟まって身動き取れなくなる。

ほかにも、普通の夢の途中で「このあと、こうなるかも」と思ったら100%そうなる。
こんな体験は山程あった。

夢の中では、思いは即座に反映される。
寝ているとき、意識はぼんやりと働いているだけなのに、思いはしっかりと影響を与えている。

言葉は脳にとって、プログラミング言語と同じ役割を果たす。
が、コンピュータと違うところは、修正しても、すぐに反映されないことだ。
だが、夢の中で即座に反映されるということは、無意識下では、確実に言葉の影響力は効果が出ている、といえる。

人の無意識下では、意識で発した言葉や思いは確実に発現される。
このことをよくよく、思いめぐらしてみてほしい。

アファメーションに不信を抱いてると、その疑惑自体がアファメーションになってしまい、出る効果も期待できなくなる。
これが、アファメーションをしても効果が現れない原因である。

だが、ひとたび、その効果を信じることができれば、たちどころにこのワークは最強のツールになりえる。
寝る前に望むことを思えばいいだけなのだから。
これ以上簡単なことはない。

だが、現代人には、これだけではまだ大きな効果は期待できない。
エゴ=思考がもたらす分離、である。
この思考の分離が、あなたの思いをいろいろな方向へと拡散させる。
不安や期待、不信や恐れ、障害や未知の妨害など、あらゆる思考がアファメーションに乗せた思いを分散させ、効果を激減させる。

エネルギーの分散と直進

そこで最初に述べた、もう一つのワークの出番である。
意識を後方へと引っぱり、思考を出しゃばらせないようにする。
こうすることで、思考の分散を防ぎ、エネルギーの上に、より強い「思い」を乗せることができる。

次に、アファメーションの内容を示そう。
すべて一例であり、自分で言葉を組み立ててもいいし、そのまま使ってもかまわない。
就寝前がおすすめ。

1つ目 

「私は自分のすべてを開放する。自分を制御すること、抑圧、我慢、拒絶という行為を一切合切放棄する。私は自分を完全に完璧に余すことなく、すべてを開放する」

以上、1つ目は自分のすべてを開放することである。これには一つの例外もない。
あなたが無意識下に閉じ込めた衝動、欲望、観念、想念、価値観、嫌いなヤツの顔、黒歴史、苦い思い出、ドロドロした想念など例外なくすべてである。

重要なのはいかなる状況においても、自分を制御、抑圧、我慢、拒絶しないこと。だいたい、この4つのワードで足りるはず。
この4つのどの行為も自己開放を強烈に妨げる。

人は見たくないものを無意識に追いやろうとするが、そもそも、無意識はゴミ箱ではない。
あなたが見たくないものや不快なものを閉じ込めておくための廃棄場所ではないのだ。

ユングは無意識なるものはすべて外界へ投影される、と言ったが、あなたが閉じ込めたはずのものが目の前に現れることはよくある。
古代人はそれを「影」と呼んだ。

すこぶる的を得た言葉だと思う。
人は、自身が光へ向かって進んでいるつもりでいるが、後ろからは常に影がついてまわる。
その影はもちろん視覚には入らない。
この言葉のセンス、さすが古代人である。

影は、人生のあちこちで現れては、あなたを妨害し、不愉快にする。
結局、力でねじ伏せたものは、いつか必ず帰ってくる。
歪んだ形で。

2つ目のアファメーション

「私は自分の内にある、すべてのモノを一つの例外もなく掴まない。
何が湧き上がろうが、どんな衝動が起きようが、自分の中で起きる、あらゆる現象を決して掴まない」

2つ目は、自己開放の際に噴出されるあらゆるモノをただの一つも掴まないこと、である。
どんなものも、何が噴出しようが決して掴まないように決意する。
これを行うと、エネルギーはせき止められることなく早い川の流れのように一直線に突き進む。
もし、想念でも嫌な思い出でも、何かを掴んでしまったら、即座にエネルギーの流れは滞る。
川の流れと同じで、流れが停滞すると川は淀む。
エネルギーもしかり。

また、エネルギーの流れを妨げると自分の内側で「葛藤」という現象が起きる。
わざわざ川の流れの中に入り、流れをせき止め、想念というゴミを掴んで不快になる・・・
そんな、自分で自分の首を締めるような行為はもう終わりにしよう。
それはあなたに、何の得ももたらさない。

仮に怒りの感情が爆発しそうな状況になったとしても、アファメーションが機能していれば、「怒り」そのものが沸き起こらない。
内面に葛藤がないからである。
葛藤は人にストレスを与え、内面をかき乱し、そのイライラから怒りの感情が沸き起こる。
我慢などするから、内面で圧力、葛藤が起こり、こらえきれなくなって爆発してしまう。

そうならないためには、常に自分に注意を向けておく必要があるが、
実はこの「自分への注意」も、ワークが助けになる。
この2つのワークは、人を自然に瞑想状態に導く、という最近流行りの異世界ものアニメみたいに都合よくできている。
うそみたいに思えるかもしれないが、本当である。

ひとたび、エネルギーが流れ始め、その流れを阻害するものが無くなると、内面での葛藤がなくなり、エネルギーは常にスムーズに流動を続けるようになる。

実は、この状態は非常に心地がよい。
エネルギーが常時、体内を流れ続けるので、浄化の効果もあるし、外から入ってくるエネルギーも増大する。
常に葛藤状態にあり、それが常習化し、葛藤していることが普通になってしまった現代人には劇的な効果が期待できる。

この状態を維持するために必要なのは、ほんの少し、自分へ注意を向けてるだけで良い。
流れを妨害する思考がしゃしゃり出てこないように、何かを「掴む」ことがないように、ちょっとだけ、自分の状態に注意を向けるだけでコト足りる。

人はこの状態の心地よさを維持したいがために、自然に注意を働かせ続けるようになる。
そしてこの作業はもちろん中毒しない。1つ目のワークで思考が後退しているからだ。
だから、いつでもやめようと思えばやめられる。

それに、エネルギーが流れ始めると、活力も湧いてくる。
エネルギーが上昇を始めるために、異性にもモテるようになる。
自然に生き生きするようになるので、当然と言えば当然かも知れない。

はっきりいって、この2つのワークには死角がない。
自分で言うのもなんだが、完璧すぎて怖いくらいである。
これだけ簡単で、効果があるものを私は知らない。

一つ、気がかりなのは、アファメーションを理解できるかどうか、である。
言葉が内面にもたらす力を信じられるかどうか。
これが難しい人は、明晰夢を見る訓練を最初にしたほうが良いかもしれない。
手段はネットに山ほど転がってるだろうから、自分に合いそうなものを選ぶといい。
明晰夢を見るのは難しくないし、コツを掴めば誰でも見れる。

まとめ

ワーク①
後頭部、もしくは背後を意識し続ける。

ワーク②
アファメーション

「私は自分のすべてを開放する。自分を制御すること、抑圧、我慢という行為を一切合切放棄する。私は自分を完全に完璧に余すことなく、すべてを開放する」

「私は自分の内にある、すべてのモノを一つの例外もなく掴まない。
何が湧き上がろうが、どんな衝動が起きようが、自分の中で起きる、あらゆる現象を決して掴まない」

2つは互いが影響しあって相乗効果をもたらす。
必ず2つとも行ってほしい。

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