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2024小満 ふたご座の季節(5/20~6/20)

こんにちは。
セラピストの光翠です。

春の中気、小満は5月20日でした。
陽気が高まり万物が輝きと共に満ち足りてきていますね。
そんな眩しいさなかに太陽はふたご座に入りました。

三番目のサインには卵から生まれた双子が遣わされています。
おうし座で万物を分け、
舌で肌で感触を確かめたものを
分かち合いながら育て伸ばしていくステージになります。


ふたご座のいわれはギリシャ神話にあります。

人間に産まれた兄カストル、不老不死の弟ポルックス。
仲良く文武に秀でる彼らには向かうところ敵なしでした。
ある戦いでカストルは命を落とします。
嘆き悲しんだ弟が不死を解いてもらい二人で天に登りました。

才知溢れる二人のおしゃべりは
これからもずっと空で続いていくことでしょう。

この時期の植物は、根や菌がより連携を密にして梢を伸ばし
周囲の環境に合わせながら無駄なく最適なほうへ成長します。
自由な繁茂を眺めるにつけ、
先端のセンサーがいかにもふたご座らしく見えてきます。


ふたご座は、
周囲とのやり取りを通し、伝えることで思考を刺激し
手当たり次第に情報に当たっていく。
そんな軽やかな姿勢は、
太陽の時間が延び、熱を帯びていく季節に重なります。

ふたご座の守護星である水星はマーキュリー。
足が速い伝令係として神話の世界でも活躍したことでしょう。
商業の神とも言われ、才知を生かした営みを司る動きは
日没後と日の出の少しだけしか見えないほど慌ただしい。

88日で太陽を一周する駆け足で、
神々の御用聞きとしても活躍したのでしょうね。


5月26日に、木星もふたご座に入ります。

チャートでは金星もふたご座に入ってきていますね。
愛する人を想うより
会いに行ってたくさん思いを伝えあって
グループデートで楽しもうよ、というようにも見えます。

トラサタとの関係は調和。
好奇心のままに開いてゆけば
想像以上の多芸多才を磨いてゆけることでしょう。

機転が利いて情報通なふたご座は
うまく利用されて気が付いたら空回りでひとりぼっちだった、
ということもあるでしょう。

木星はあらゆるものを拡大していくので
貴方が動き出せばすぐにご縁を繋いでくれるでしょう。

人との交流が活発化していくので
些細なことは後回し。
わくわくするほうに、ただ走りだしましょう。

さて七十二候です。

小満のころは緑の瑞々しさが際立ってきます。
梢の夏、日ごと大きくなる青々とした葉が光を受け止める様。
野に山に里に、いかにも夏をほうふつとさせる爽やかさですよね。

茂り重なり合う葉は「結び葉」と言われたそうです。
光を占有するような競争ではなく
温かいふれあいを想像ささてくれる視点です。

日本のことばには多くの色を表現したものがありますが、
この時期には桑色。
くわいろに足袋を染め、お洒落をしたそうですよ。
桑はお蚕さんのご飯でもありますね。


二十四節気「小満(しょうまん)」


・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
5月21日頃
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃。
蚕がつむいだ繭が美しい絹糸になります。
絹はウールと同じ動物性の糸です。
四回の脱皮を経て蚕が繭を作ります。
一つの繭に二匹、雄と雌が入っていることがあり、
これを玉繭と呼びました。
二籠り(ふたごもり)とも呼び、いびつな大きさで
節があるムラのある糸が取れたそうです。
これで織ったものが紬です。
二匹で紡ぐ、独特の風合いはふたご座にも通じるように感じました。

・紅花栄(べにばなさかう)5月26日頃
紅花の花が咲きほこる頃。
紅花は染料や口紅になり、珍重されました。
江戸時代の二大染料植物には、
西の関脇(阿波の藍玉)、東の関脇(最上紅花)と言われ
主力の特産品だったようです。
紅(べに。丹、紅花が伝わって、頬に、唇に)は生産量の0.3%しかなく
とても高価で貴重なものでした。
初花染め(はつはなぞめ、紅花の花で染めたもの、)という言葉が残る、
それほど人をひきつけてやまない花だったのでしょうね。
花言葉は、「愛する力」「熱中」「包容力」。
古名を末摘花。花言葉は源氏物語の姫から由来するそうです。


・麦秋至(むぎのときいたる)5月31日頃
麦の穂が実り始める頃。
「秋」は実りの季節を表し、穂を揺らす風は「麦の秋風」。
麦嵐(むぎあらし)。
麦の実りのころに吹く強い風のこと。颯爽と爽快に。
草原を狐が駆け抜けていくような心地よさを感じることばです。


二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」

のぎのある穀物を植え付ける季節です。

・蟷螂生(かまきりしょうず)6月5日頃
かまきりが卵からかえる頃。
ピンポン球ほどの卵(卵鞘・らんしょう)から数百匹の子が誕生します。
成虫になるのはそのうち2,3匹。
田畑では益虫として大事にされています。
お名前を頂いた純米酒を見つけてしまいました。


・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)
6月10日頃
草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃。
昔は腐った草が蛍になると考えられていました。
蛍草(ほたるぐさ)もこの頃のことばです。
露草(つゆくさ)の異名。
蛍を狩ったとき籠に一緒に入れるのだとか。
露をよく保つため、成虫になったら水しか飲まない蛍のために。
咲くのは朝。
夜の間に熱い思いを燃やし続けた蛍の夢が花開いたような‥
爽やかな青さも蛍の黄色と対になっています。

・梅子黄(うめのみきばむ)6月15日頃
梅の実が黄ばんで熟す頃。
青い梅が次第に黄色みをおび、赤く熟していきます。
梅根性(うめこんじょう)、一途で信念を貫く様。
梅の酸味は何をしても変わらない頑固な性質を現します。
反対語は柿根性。
変わりやすい、融通の利く性質。
一晩でお酒に着けたら甘くなる渋柿に例えて。

芒種のころはどんな天候なのでしょうか。
風も雨も若々しいみどりのように激しさを見せ始めてきます。

五月雨(さみだれ)、梅雨のことですね。
さ(神)みだれ(水垂れ)、神様からの恵み。
一雨ごとにぐんぐん育つ植物たちを見て
恵み以外の何物でもないと感じるようになりました。

瑞風(みずかぜ)、瑞々しい風、美しい風のこと。
この時期に吹く湿っぽい風もめでたい風。
みず、わかわかしくいきいきした意。
瑞はもっとめでたい意を込めた言葉だそうです。
瑞木、瑞枝、瑞穂、などめでたい意味の複合語。
瑞垣は皇居の垣根も、敬意を表して。

早降り(さおり)
苗を田に植えることと、その目安になった。
さ(神)が、天から下りてきてお迎えする。
田植えが終わったあとの直来を、早苗饗(さなぶり)、早上り、といった。
神が上っていく宴が行事になったのでしょうね。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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