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無有 17 Well being (命の流れ)

 人の意識はとても深く広大で 自分の中に相反する存在をいくつも抱いています。それが人間が、光の子でもあり闇の子でもある所以です。自分の内側にあるものを受け入れずにいると、いつの間にかそのことしか考えられなくなってしまいます。闇に囚われるとはそういうことなのだと思います。


 源は生きとし生けるものすべてに生命エネルギーを与え続けています。私たちの心臓が意識せずとも脈打つという事は源が見えないエネルギーを送ってきてくれているという事。源のエネルギーとは愛なのではないでしょうか。愛がなければ心臓は動きを止め、命は尽きるでしょう。命の大いなる流れを与えられている私たちは 源に自らの体験の情報を与え続け循環させています。では遠く離れた源とのやり取りはどこで起きているのでしょう。私たちは常にハート(心臓)を通じて源と繋がっているのです。そして目の前の空間は、源の意識であり私たちの情報だということ。意識は光子(フォトン)。私たちの細胞からもフォトンは生まれます。フォトンを介して、距離も時間も関係なく情報とエネルギーの循環が起きているのではないでしょうか。


 自然を愛し和を重んじるレムリアの民は、今ではネイティブアメリカン、アボリジニ、ホピ、ハワイ民族、ユダヤの民、アイヌ民族などの血の中に生きています。女王の願い通りその叡智を忘れず守り続けた民もいました。うたや神話にも隠されました。ですが長い年月ののち多くの者は本当の意味を忘れていきました。目に見えるものしか信じない者にはこの民の叡智は理解できません。知らないこと、分からないこと、理解できないことが恐怖の種となります。その恐怖から身を守るため、あるいは自らを正当化するために争いが起き、叡智を持つ民は幾度も潰されてきました。大切な土地が奪われ、生きる権利が奪われ、歌や踊り、言葉さえも奪われた民もいます。


 少し前の戦争では

(あの国は敵だ。敵国から自国を守り、敵を殺せば英雄になれる)と言われ戦場に向かった若者と、


(あの国の人間は残虐を好み人を喰らう。国の為に、みんなのために自分を犠牲にして戦うのが当然だ)

と言われ戦場に向かった若者同士が戦いました。たくさんの人を巻き込んだ大きな悲しい戦争が何度も何度も起き、たくさんの命が消え レムリアの叡智の灯も消えたかのように見えました。しかし、灯は消えてはいませんでした。すべての命に刻まれていたのです。悲しい出来事も、重く暗い波動の次元も、全てが叡智を忘れないために必要な事だったのではないかと思います。


 私たちを創った創造主の意識はいつも どんな存在もどんな人間も等しく眺めていました。闇の子どもたちを見守るその視線こそが一条の光であり 叡智への道標でした。

【レムリアの叡智とは物事の真実在を捉えることのできる最高の認識能力のことであり、叡智界とはその知性、霊性によってのみ捉えられる超感覚的、超現実的な世界のことである。】



#創作大賞2022

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