『パイオニア環境解説』 【ラクドス吸血鬼】(2024/5/9〜)
『はじめに』
今回紹介するデッキは、現在パイオニア環境にて使用率約15%(mtg goldfish参照)というTOP使用率を誇る【ラクドス吸血鬼】です。
このデッキを語るのに欠かせないことは「カルロフ邸殺人事件」にて収録された新カードをエースとして構築されており、そのまま「プロツアー・カルロフ邸殺人事件」にて優勝を果たしたことでしょう。
そのためまだまだ荒削りのデッキでもあり、今後集合知によってどんどん進化していくであろう素晴らしいデッキなのです。
『デッキリスト』
『デッキ解説』
ラクドス吸血鬼のメイン戦術を担っているのはこの2枚
「ソリン」のマイナス起動で手札から大型吸血鬼である「血管切り裂き魔」を踏み倒す。
ただそれだけのコンボなのだが、これが非常に凶悪。3ターン目にこの2枚を盤面に送り込めば凶悪なクロックでもののすうたーんのうちにゲームを畳んでしまう。
しかし、「血管切り裂き魔」を処理するには護法(これを対象に取る際、護法に書かれた条件を満たさなければ対象に取った効果を打ち消す)によって堅牢な除去耐性を有しており、単純なコントロールデッキでは対応できない。
また、ソリンを残してしまうと「血管斬り裂き魔」を毎ターン育てつつ絆魂でライフをどんどん回復する悪夢のような状況を作り出してしまう。
そして極めつけは「血管切り裂き魔」の常在能力だ。クリーチャーが破壊されればどんどんドレインしていく上、この効果は重複できるので何体も並べれば一瞬で詰め切ることができる。
何体も並べるなんてどうやるのかだって?
このカードの存在を忘れてはいけません。パイオニアの赤と言えばこいつ。出た時には宝物トークンを出す2/2トークン、2ターン目は2枚ルーティング、3ターン目には裏返って4ターン目には「血管切り裂き魔」をコピーしてゲームを畳む。
宝物トークンで「血管切り裂き魔」のハードキャストにも貢献し、ルーティングでコンボ達成をサポートしつつ土地事故回避、フィニッシャーにもなれてしまう凄まじさ。
これらのカードの他にもコンボをサポートするカードや妨害カードが踏んだんに採用されており、コンボ内蔵ミッドレンジとして構築されている。
『サイドボード』
サイドに確実に入れたいカードはこの3枚
『立ち位置』
このデッキより早いデッキ(赤単アグロなど)やよりスケールの大きいデッキ(5cニヴなど)に少々苦手意識があるものの、基本的にはあらゆるデッキに対して五分五分で戦うことができる。ただし、選択肢が非常に多いデッキなので強く回すには相当な練習が必要になる。使えば使うほどマジックが上手くなるデッキだろう。
『おまけ』
【ゴルガリ吸血鬼】
「ラノワールのエルフ」や「エルフの神秘家」を初手に出してマナを伸ばし、2ターン目にソリンを出すことに特化したタイプ。
【ラクドス吸血鬼(砕骨)】
砕骨の巨人を採用したことで除去とクロックを増やし、よりミッドレンジムーブを厚くしている。アマリアコンボに対して強く出ることができる。
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