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韓国語学習にAnkiを導入した

2019年10月から聴き始めたNHKラジオ『まいにちハングル講座』も終わりが見えてきた。前回書いた通り、毎週日曜日の再放送(その週の放送5日分を一気に再放送する)を聴いての学習で、それ以外に大して予習復習の時間を取れていないので、全然定着しない。というか、1月くらいから各文法項目を消化できないまま、とりあえず聴いて、発音するだけを繰り返している。

だんだんと、耳と口が慣れてきた(気がする)

ただ、それも数ヶ月続けると耳や口が慣れてくるのか、テキストを見ながら例文を聴いて読みあげるくらいはある程度滑らかにできるようになってきたし、各文法項目の詳細は理解と定着が追いつかないまでも「この表現、前にやったことがあるな」とか「この単語前にも見たけど、なんて意味だっけ」と思うことが多くなった。

講座を聴き始めた直後にもテキストに出てきた単語や表現を分散学習帳というアプリに登録して憶えようとした。ただ、この時期はまだハングルを読むことすらままならなかったので、文字を見て発音することもできず、当然憶えることもできず辛いだけだった。しかし、ハングルや韓国語自体にだいぶ慣れてきた今なら、暗記カードも有効なんじゃないか、むしろ今ここで単語や表現のストックを増やすことが、今後の学習の勢いをつけるんじゃないかという判断のもと、暗記カードを再開することにした。

暗記カードツールの再導入

以前使っていた分散学習帳は、その名の通り「分散学習」(英語だとspaced repetition などと言われ、学習機会を分散し、その間隔をだんだんと広げていくことが学習効果を高めるという理論)を実践するためのアプリで、カードの出現頻度を分散学習理論に基づいて自動でコントロールしてくれるもの。これはこれで便利なのだが、いちいち差し込まれる広告が邪魔に感じたので、今回は見送り。代わりに、Ankiという、同様に分散学習理論に基づいて復習タイミングを管理してくれるアプリを導入することにした。


Ankiは暗記のための統合ソフトで、単純な裏表カードや画像を使っての穴埋め問題形式など多様なパターンの暗記カードを自作したり、人が作成したデッキ(単語帳)をダウンロードして活用したりすることができる。カードデータはAnki Webというクラウドに保存され、PC、Mac、iPhoneなどのスマートフォンなど様々なデバイスでシームレスに使用することができる。

このアプリは結構前に、読書猿さんのブログで知った。ただ、Ankiは基本的にオープンソースの無料ソフトなのだが、iOSアプリだけは(開発費用の寄付という側面があるらしく)高額だったので(2013年時点で2200円。私はiPhoneユーザー)、試してみたいと思いつつも、当時は手をつけなかった。

しかし、新しい言語を学習している今こそ、ちゃんとした学習ツールを使うべきだし、Ankiは多機能であるがゆえ使いこなすのがやや大変と聞いていたので、そんなソフトを使うモチベーションは学習初期の今があるだろう、と思い切って購入。どうやらiOSはだんだんと値段が上がっていくスタイルらしく、私が購入した時点で3000円だった。

Ankiへの項目登録

Ankiの使い方については私もいまだによくわからないのだが、マニュアルも充実しているし、使い方をブログ等にアップしている人もたくさんいる(「Anki 使い方」などとググるといっぱい出てくる)。それらを見ながらであれば、簡単なカードはすぐに作れる。さっそく、『まいにちハングル講座』に出てくる単語や表現、文法事項などを放り込んでいく。

Ankiはデフォルトでいくつかのカードタイプ(単純に「表に英単語、裏に日本語訳」的なものや、穴埋めタイプのもの・・・などなど)が用意されているのだが、私が気に入っているカードは「Basic(裏表反転カード付き」というもの。これは「表に英単語、裏に日本語訳」的な基本カードタイプなのだが、これに登録すると勝手に「表に日本語、裏に英単語」という裏表反転させたカードを作ってくれるもの。このカードタイプに「解説」というフィールドを手動で追加して、その表現に関する文法事項などを追記するようにしている。

登録画面はこんな感じ↓。


これをちまちまとひたすら繰り返す。ちょっと面倒だけれども、それは仕方がない。

Ankiで学習する

一度カードを作ってしまえば、アプリを開くたびにその時に応じて学習間隔敵に最適なカードを表示してくれる。ユーザー側は覚えているかどうかを確認しながら「10分後 もう一度」(わからなかった場合)、「2日後 難しい」(わかったけどちょっと考えちゃった)、「3日後 正解」(すんなりわかった)、「4日後 簡単」(見なくてもイケるぜ)・・・などといった項目をタップしていく。反応によって、そのカードが次出てくるタイミングが決まる(カッコ内は私の判断基準。この2日後や4日後などの復習間隔は、設定で変えることができる)。

実際の学習画面はこちら↓(注意:音声が出ます)。カードの表示とともに発音させるテクニックもあるようだけど、よくわからないので、発音聞きたい時はiPhoneの読み上げ機能を使っている(単語を選択して「読み上げ」)。

項目登録は結構時間がかかるけど(この三連休結構がんばったけど、まだ12月分のテキストまでしか登録できていない)、実際学習効果の高さは実感できている。どんどん語彙が増えていっている感覚があるし、表現や例文を頭の中に取り込むことで、個々の文法項目の理解や文法項目同士の関連も見えてくるようになった。

とりあえずAnkiで単語表現文法項目をくるくるまわし憶えて、韓国語読める!楽しい!という段階まで、早くたどり着きたい。


デッキを公開しています

なお、私が作っているデッキ(単語帳)を公開しました。一部入力していない項目があったり、文法項目の説明は自分がわかるようにだけ書かれていたりと、あくまでも私の学習のために作成したものなので使いやすくはないと思うけど、活用したい人がいればぜひ。






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