【試合観戦記】 5/22楽天0-12ソフトバンク:試合前に結果は決まっていた・・・
投壊、打壊、守壊
2戦合計33失点。チーム防御率はこの2試合で3.49から4.13まで一気に下げた。ちなみに昨年の開幕42試合時は3.35だった。
昨年チームのほぼあらゆる投手スタッツを悪化させていた田中将大が今年は2軍調整で1軍未登板。さらにNPBは超・投高打低に突入したというのに、4.13という数字は、異常事態としか言いようがない。
打線は3戦合計19安打を放ったが、全てシングルヒットで長打Nothing。
ただいま19イニング連続無得点だ。
某所で日々確認しているチームUZRも悪化している。
この2連戦で7ポイント近く下げて、今季最低値を記録した。
二の句が継げないとは、まさにこのことになった。
この2連戦で良かったのは、2時間50分、2時間52分の試合時間だけ。
あれだけ大量点をとられたのに、今季NPBの平均3時間01分を切り、夜9時前には終わったこと。あとは、本戦2イニングをゼロに抑えて今季6試合連続無失点とした弓削隼人ぐらい?という状況だ。
借金は開幕42試合を終えて今季ワーストの7にふくらんだ。
昨年の42試合時点は借金9だった。しかし昨年は開幕42試合目で打撃コーチの配置転換が実施され、雄平が2軍へ放逐。代わりにファームから今江敏晃コーチが1軍に合流し、この後2009年を彷彿とさせる真夏の反転攻勢が始まっていく。
しかし、1年後の今年は良い材料が、なかなか見当たらない。
火曜日からの今日程は、Aクラス球団vsBクラス球団の日程で火・水ともAクラス3球団が勝利。そのため、上位3球団とは2ゲーム差ずつ離されてしまい、3位と楽天のゲーム差5.0も今季最大になった。
圧倒的戦力でパを席巻する若鷹軍団には叶わないが、せめてAクラス入りは狙ってほしい。
そう考えたとき、交流戦前の今週末、絶好調のファイターズを仙台に迎えた3連戦は正念場となる。
試合前、楽天ファンはフリーズした
試合前、そのスターティングオーダーを見て唖然とした楽天ファンは多かったのではないか。
球団史上2番目の大量失点劇で負けた翌日である。
球団史上2番目の大量点差で敗れた次の日の移動ゲームだった。
前夜、報道陣の前で「切り替え」というフレーズを何度も口にした今江敏晃監督。
何かを変えるには絶好機だった。
しかし、この日の野手スターティングオーダーは、8番・捕手の石原だったところを太田の2文字に書き換えただけの、1点もとれずに大敗した前夜とほぼ同じオーダーだった。石原→太田を除けば、打順も守備位置も全く同じ。
楽天で最もOPSが高く(=得点能力のある)、前夜も2安打した辰己涼介に打線をより多くまわすため打線の上位中軸に抜擢するとか、そういった動きが全くなかった。
しかも、この日は2回終了時にE0-9Hとほぼ試合は決まったのに、控え選手の出場は9回先頭・太田の打席で代打・阿部寿樹この起用だけだった。
パリーグで最多守備回をまかない、チームで最多出塁数を誇る(ということはそれだけ稼働量が多く疲労も増えている)小郷を途中でお役御免にさせ少しでも負担を減らすとか、そういう発想がまるでない。
今江監督が恩師とリスペクトするボビー・バレンタインは当時としては珍しく・・・(続く)
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