【退団】 Chris Gittens クリス・ギッテンス
今見ても、目を奪われる。
来日前2021年7/23フェンウェイパーク。7番・ファーストでスタメン出場した2打席目だった。左前へ弾んだクリーンヒット。
ところが、打球が痛烈すぎて左翼手がまわりこめない。インパクトから天然芝を白球が鋭く跳ね、レフトの左脇を破りフェンス到達まで3秒足らず。塀まで到達したのにギッテンスも1塁どまり。
ふつうなら単打コースのところ、打球が速すぎて二塁打コースになったが、やっぱり打球が速すぎて二進できず1塁どまりという衝撃的な光景が繰り広げられていた。打球速度189.9キロはこの年のMLB上位8傑入りしている。
同年ヤンキース傘下の3Aでも184打席でOPS1.084。近年の楽天外国人打者の中では最も胸熱なスタッツをひっさげての来日になった。
しかし2年間74打席だけ、本塁打ゼロに終わるとは、当時のぼくらは全く想像すらできなかった。
コロナ禍の入国制限の影響もあり来日は3月中旬にずれ込んだ1年目。フリー打撃でいきなり場外行きの柵越えをお披露目するなど、ファンの期待も俄然高まった。
そのさなか1軍初出場となった4/5西武戦でケチついたのが、悪夢の始まりだ。
まさにカスティーヨの再来。
3回無死2,1塁の第2打席。低め誘い球に空振りしたときに右手首を骨折。
2年目の今年は下半身の状態不良で開幕出遅れ、ファーム調整中の5月に今度は左手親指を負傷して手術へ。
復帰間近とみられた8月には上半身を故障。怪我が報じられる前に・・・(続く)
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