【試合評】安田悠馬「攻守」でアピールほか~2/13○楽天6-2日本ハム

前日阪神に0-3で敗れた楽天が、翌日の日曜日6-2で勝利。
キャンプ地・金武に新生・日本ハムを迎えた一戦で、打線が11安打と爆発した。

マルチ安打は小深田大翔、和田恋、堀内謙伍の3選手。

なかでも和田恋は持ち味の長打力を発揮している。
1点を追う6回1死2,1塁だった。
左腕・福田のスライダーを仕留めた今季対外戦チーム1号。「打った瞬間にいったと思いました」と振り返った大当たりが、逆転決勝の3ランに化けた。

投手陣は若手主体の計6人で2失点。

先発・高田孝一は3回2安打無失点。二番手・西垣雅矢が石井に2ランを被弾したが、失点はこの2点のみ。フォアボールも全体で1個に抑えた。

松井友飛(1回)、王彦根(2回)、弓削隼人(1回)は全員パーフェクト投球。津留崎大成はボール先行させたが最後を締めて、BIG BOSS打線につながりを許さなかった。

以下、選手ごとの備忘録。高田孝、西垣、王、和田、安田について書いてます。

●高田孝一

球種割合はストレート82.4%。真っ直ぐ主体の組み立てだった。

ストライク率は61.8%。打者10人にボールが2球続いた場面は2度のみ。「しっかりゾーンで投げることができました」と本人も手応えをえた34球だ。

初回1番・万波に左中間塀際へ大飛球を弾き返されたときはヒヤリ。肝を冷やしたが、レフト小郷のファインプレーで事なきをえた。

この好守支援で波に乗ると、後続9人には危なげない内容。とくに走者を置いた3打席では空三振2個と、必要なときに三振を取ることができたところも好印象だ。

●西垣雅矢

早稲田大からドラフト6位の新人。ストライク率52.4%。
この日登板した6投手のうち、最もそわそわさせられた。

四球直後に2ランを浴びた失点の仕方も気になる。被弾直前に捕手・安田が両手で大きな円を描き「ゾーンを大きく使おう」と注意喚起を促したのに、直後に意に反する失投になった点も問題だ。さらに言えば、球種割合も気になった。

というのは、プロ初の実戦登板だというのに、21球のうち変化球が15球も占めた。初球から変化球が4球連続というデビューになり、いっぽう速球6球は4球がボールと完全に見せ球扱い。

同じ大卒新人・安田とのバッテリーのため・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2022』でどうぞ。

楽天イーグルスを周囲よりも“半歩”詳しく知りたいあなたへ──
石井全権体制2年目を迎える今シーズン、9年ぶりのVを狙う戦いを、いろんなデータをまじえながらの試合評、コラムで綴ります。
あなたの野球観戦の良き伴走者を目指して。
月10回以上を所収します。
ただいま新規読者さん募集中!
ご登録の初月無料。1日17円(1ヵ月500円)の月額制です。

《読者さんの声》「観る野球から考える野球へ。過程を検証する姿勢、セオリーを疑うことで見えてくる景色の提示など、野球の奥深さを覗くことができます。こちらを読むようになってから、本棚に野球の関連本が増えました」(東海在住40代男性さん)

★ご登録は下記からどうぞ!

ここから先は

1,935字

¥ 100

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。