【試合評】 美馬12被安打4失点で二桁逃す。伸びしろ頭打ちの9敗目~10月4日●楽天イーグルス2-4ロッテ

美馬学、悲願の二桁勝利届かず。チームは5位確定

勝てば自己初の二桁勝利。球団でも岩隈、田中、永井、則本に次ぐ5人目の快挙。4位浮上の可能性を最終戦につなげる、そういう大切な試合だったが、先発・美馬が好相性だったはずの敵地で打ち込まれた。

前回対戦時に頭部死球で危険球退場となった因縁の清田に2本の二塁打を痛打されるなど、8回途中で被安打12(うち被長打6)の4失点。8回は続投志願でマウンドに向かったが、ピンチを招いて二番手・金刃の火消し支援を受けて降板している。

楽天打線はクライマックスシリーズという高い目標を持つロッテ投手陣の前に、終盤8回に4番・ウィーラーによる2点タイムリーが精一杯。相手先発・唐川の前に5回2安打に封じられると、6回以降は調整登板してきた救援陣のブルペンリレーで逃げ切られ、2-4で敗戦した。

これで今季の順位が最終確定し、5位に。チーム成績は142試合62勝77敗3分の勝率.446。ゲーム差は1位・日本ハムと24.5、2位・ソフトバンクと22.0、3位・ロッテと9.0、4位・西武と1.5、6位・オリックスと5.5としている。

各種戦績は、後半戦28勝32敗1分、ロッテ戦9勝15敗、QVCマリン4勝8敗、ビジター26勝42敗2分、先制された試合25勝60敗になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・島内(中)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・岡島(右)、8番・フェルナンド(左)、9番・足立(捕)、先発・美馬(右投)

ロッテ=1番・清田(右)、2番・岡田(中)、3番・角中(左)、4番・デスパイネ(指)、5番・福浦(一)、6番・ナバーロ(二)、7番・鈴木(遊)、8番・金澤(捕)、9番・中村(三)、先発・唐川(右投)

チームを窮地に追い込むフェルナンドの左翼拙守

選手個々では明暗分かれるプレーが目立ったロッテ24回戦になった。

ペゲーロが帰国の途に就いたため、入れ替わりでWBC2次予選をブラジル代表として戦ってきたフェルナンドが1軍昇格。7月20日の日本ハム戦以来となる今季2度目のスタメンで8番・左翼でプレーした。

しかし、守備で2つ拙いプレーがあった。

1度目は2回1死無走者で8番・金澤による左中間単打コースのフライヒット。着弾後ワンバウンドでまわりこんで1塁止まり。そういう当たりだったが、着弾した打球がスライス回転で逃げていくのを想定しきれなかったのか、打球処理を誤って後逸。エラーこそつかなかったが、一歩間違えれば三塁打になっていたシーンだった(ここはその後の中継プレーが決まり、3塁を狙った金澤をアウトにできたので事なきを得た)。

2度目は8回だ。先頭の4番・デスパイネが左前に打ち返したフライのシングルヒットコース。これをチャージしにいったが、追い方のルート効率が悪く、直前に着弾した打球を大きく弾き、二塁打にしてしまう。これまたエラーはつかず、その後の失点に絡まなかったので良かったものの、いずれもチームを窮地に追いやる拙いプレーになった。

打撃では4の1。3打席目で大谷の低め誘い球をひっぱり、三遊間をゴロで破る左安を打ち返したが、2回1死1塁では唐川の緩急に崩されて1-6-3のピッチャー併殺打など、アピールできず。久々に巡ってきた1軍チャンスで緊張していたのだろうか、陽気で積極的なフェルナンドらしくないプレーが目立った。

三好匠、途中出場で2安打

その中、好結果を出して首脳陣にアピールしたのは、4回守備から途中出場した三好だ。

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