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【試合感想文】 5/3ロッテ2-0楽天:小島和哉を前に今後どうする浅村

傷口最小限の延長戦敗退

0-0のスコアレスのまま延長戦へ突入したのは、仙台で広島を迎えた昨年の交流戦6/8○E1x-0C以来。

あのときは延長10回裏に浅村栄斗が移籍後2本目となるサヨナラ打を放って劇的勝利を収めたが、約1年後の今回は逆の結果が待ち構えていた。

ポランコに3号2ランをかっ飛ばされた三番手・内星龍を責めることはできない。

高卒3年目で今年デビューしたばかりの21歳にとって全てが未来への投資になる。試合後の指揮官も「失敗もあるし、成功もあるし、そうやって成長していかないといけない」と言及したように、この結果が2、3年後チームの主力投手へと成長するための糧になっていく。

それよりも評価したいのは、この試合、先発・則本昂大が8回まで投げたこと。今季の楽天先発陣で8回を消化できたのは前日の岸孝之に次ぐ2例目になった。そして10回の内登板で内に経験を積ませつつ、登板過多の西口直人ら主戦級のリリーバーを休ませることができた。

試合には敗れてしまったが、6連戦日程の3戦目で延長戦突入のわりには投手は3人で済み、投手運用の面では最小限の傷口で済んだ印象だ。翌日は松井友飛が今季初登板初先発する。おそらく6回あたりから継投になると思われるので、その意味でも本戦10回を3人で賄えた意味は大きい。

今季まだ白星に恵まれていない則本は本当に好投しただけに、なんとか打線が援護をし、今季初勝利をつけさせてあげたかった!

試合展開

ロッテ=1番・平沢(右)、2番・藤岡(遊)、3番・藤原(中)、4番・安田(三)、5番・井上(一)、6番・ポランコ(指)、7番・中村奨(二)、8番・田村(捕)、9番・和田(左)、先発・小島(左投)

楽天=1番・小深田(左)、2番・伊藤裕(一)、3番・浅村(二)、4番・島内(指)、5番・岡島(中)、6番・フランコ(三)、7番・小郷(右)、8番・太田(捕)、9番・山﨑剛(遊)、先発・則本(右投)

両軍のスタメン

浅村栄斗vs小島和哉

一昨年は楽天戦でカード別最多3勝をあげ、昨年はカード別で最も良い1.52の防御率を残したロッテ先発の小島和哉。今季も4/8●E4-5Mで6回2安打1失点と好投を許していた。

しかし、敵地で戦った1ヵ月前の当時は楽天打線は41イニング適時打なしのどん底な時期だった。あのときと比べると打線も上向いてきており、攻略の可能性もあったはずだ。

この日の小島は右打者への制球に苦しんでいた。

実際、ストライク率は左打者には71.9%だったが、右打者には46.7%と2球に1球はボールになっていたのだ。この日、小島が出した4四球は全て右打者に与えたものだった。

それにも関わらず、1点すらとれなかったのはなぜか?

いろいろ理由はあるんだろうけど、やっぱり僕が気にしてしまうのは、浅村と小島の相性なのだ。

昨年、鷲の主砲は鴎の技巧派左腕の前に19打数ノーヒット。もっと言えば、通算対戦成績で69打数10安打の打率.145だった。

2000安打まであと300安打弱に迫る右の好打者にとって、何がそんなにも苦手なのか?

真相は本人にしかわからないが、考えられるのは・・・(続く)

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