【試合評】 梨田監督休養へのカウントダウン~2016年5月22日●楽天イーグルス0-8日本ハム

まさに悪循環。様々なノイズが釜田の投球を狂わせた

楽天・釜田佳直vs日本ハム・大谷翔平。4月10日コボスタ以来の再戦になったマッチアップは、釜田が初回四球絡みで3点を失ったことで趨勢が決まった。

好投続きの開幕直後と比べると、今回、釜田にとって自身も不安を抱える中、「雑音」があまりにも多すぎた。

まずはチーム状況。

チームは2連戦のアタマを落としたことで5連敗。昨年からの札幌ドームの連敗は7に伸びていた。

次に、受ける捕手が新人の足立という点。

年齢は年下だが、プロのキャリアでは先輩。自身がゲームの組み立てなど主導権を握らないといけない。そういう思いを一層強くしたはずで、事実、立ち上がりから足立のサインに何度も首を振るシーンがあった。

相手が大谷翔平ということ。

今季は「投」では出遅れる形になった大谷。とはいえ味方打線の戦力で3点4点も大谷から取ることは難しい。必然、イーグルスが勝利するにはロースコアの投手戦が前提になる。このことが、降板後のコメント「初回の3失点ですね。立ち上がり、力んでしまいました。ブルペンでは悪くはなかったんですけど。点をあげてはいけないという意識が強すぎました」のように、釜田のピッチングを狂わせた。

さらに、釜田自身の状態も芳しくなかったと思う。

「ブルペンでは悪くはなかった」と語る釜田だが、裏を返せば良くもなかったということ。トミージョン手術明けの身体だ。長いシーズンを先発ローテで稼働するスタミナは当然乏しかったと見るべき。事実、前回登板5月15日西武戦以降、本戦含む2試合の空振り率は3.8%に落ちていた。その前の7登板がリーグ平均値付近の9.5%だったことを考えると、球の球威やキレが落ち、打者にコンタクトされやすくなっていると言えるのだ。

両軍のスタメン

楽天=1番・岡島(右)、2番・聖澤(左)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(指)、5番・島内(中)、6番・茂木(遊)、7番・今江(三)、8番・藤田(二)、9番・足立(捕)、先発・釜田(右投)

日本ハム=1番・陽(中)、2番・中島卓(遊)、3番・田中賢(二)、4番・中田(指)、5番・近藤(右)、6番・レアード(三)、7番・谷口(左)、8番・大野(捕)、9番・西川(一)、先発・大谷(右投)

大谷翔平の前に6回散発3安打

打線はここ最近の元気の無さを引きずった形になった。心折られた敵地ロッテ2連敗の後、イーグルスは3試合連続で一桁安打だったが、本戦も大谷の前に6回散発3安打に封じられ、その後も3安打しか打てず、合計6安打に終わった。

前日は島内を抜擢した3番。そこに銀次を戻したラインアップ。この判断は銀次の対大谷成績が30打数12安打の.400と良かったことがあるのだろう。しかし、そんな銀次は空三振、中飛、遊ゴに倒れ、8回も二ゴと4の0に終わった。

特にその初回第1打席の空三振は、大谷にゲームメイクのヒントを与えてしまうものになった。この日、大谷が投じた15球目は本戦初のカーブ投球。この118kmがインコースの良い所に入る。150km越えの真っ直ぐ5連投で2-2と追い込まれていた銀次は、明らかに窮屈なスイングでバットが空を切っていた。

これで手応えを得た大谷は、6回96球無失点の味付けにカーブを要所で織り交ぜてきた。カーブを混ぜられた楽天打者の11打席の結果は10打数1安打、4三振、1四球だった。

そんなカーブを混ぜた大谷の投球。その中で唯一の1安打を弾き返したのが、島内宏明だ。本戦における数少ない好材料だ。(あとは足立のプロ初安打とか、プロ通算500奪三振がかかった大谷にそれを献上させなかったこととかぐらい)

3点を追う4回の第2打席だった。

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真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える、信州上田在住、楽天応援の野球ブロガー。1球単位のプレーデータをはじめ、各種記録や指標等で楽天の魅力・特徴・課題・現在地を定点観測するブログを2009年から運営の傍ら、有料メルマガ、『週刊野球太郎』など野球専門媒体への寄稿歴も有。