見出し画像

【戦評】 5位浮上は「はるか夢」。1つ上と今季最大11.0差~7月3日●楽天2-5ソフトバンク

西田の恩返し

2年連続の青森開催、試合後のヒーローインタビューに呼ばれたのは、昨季まで楽天に在籍した西田だった。

現在、ホークスは今宮が登録抹消中。
2月のキャンプ時から悩まされた右肘の関節炎が再び悪化していた。

正遊撃手の離脱で巡ってきた先発出場のチャンスをモノにした西田が、楽天の前に立ちはだかり、移籍1号を含む4打数2安打1打点1三振の戦績をみせた。

西田に一発浴びたのは先発・古川だった。
古川はここまで27.1回、打者116人と対戦し、被本塁打を許していなかった。(フェンス直撃は4本あった)

しかし、本戦では2点を追う4回に西田に左中間へ運ばれると、翌5回はデスパイネに右翼席へ一閃され、2被弾。
5回8安打5失点で今季4敗目になった。

両軍のスタメン

ソフトバンク=1番・上林(右)、2番・中村(左)、3番・柳田(中)、4番・デスパイネ(指)、5番・内川(一)、6番・松田(三)、7番・甲斐(捕)、8番・西田(遊)、9番・川瀬(二)、先発・千賀(右投)

楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・島内(左)、4番・今江(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・藤田(二)、8番・ペゲーロ(右)、9番・嶋(捕)、先発・古川(右投)

つながりを欠いた打線

平石新体制後、1試合11.3本のヒットを飛ばした打線は、この日7安打に終わる。
36歳の誕生日を迎えた藤田は1併殺含む3タコ、バースデーヒットは生まれなかった。

打線は相手先発・千賀のストライク投球を見逃すことが多く(見逃しストライク22個)、看板球フォークの対応にも苦しんだ。(フォーク9打数1安打、6三振、1四球)

今季パリーグ最多併殺打の不名誉記録が本戦でも飛び出し、先頭打者の出塁に成功した5回と9回は、いずれも併殺でチャンスを潰すなど、つながりを欠いた。

投打かみ合わなかった楽天は、74試合27勝46敗1分の勝率.370、借金も再び19へ。
4位タイで並ぶ1つ上のオリックス、ロッテとのゲーム差は今季最大の11.5に広がった。

平石新体制後は6勝5敗(得失点差+29)。
ちなみに、立花社長から50勝30敗のノルマを課せられている平石代行だが、ぼくは山村宏樹氏と同じ意見で、勝率5割で御の字だと思っている。

復帰後アマダーの打棒が凄まじい

楽天の2得点は、アマダーの打棒が生み出した。

左膝痛から復帰した6/12中日戦(○E5-1D)以降の戦績が凄まじい。

打率/出塁率/長打率は.347/.407/.673を記録。
この間の54打席で5発、フェンス直撃弾2発を打つなどゾーンに入るメキシコの怪人が、この日も快音を轟かせた。

5点を追う7回無死1塁、千賀の初球だった。
外角高め初球144キロ速球を軽く合わせた感じのライナーが右中間スタンドに突き刺さる11号2ラン。
平石新体制後で初の零敗が近づいてきた終盤、それを阻止する一矢報いる一発になった。

9回にも森のカーブに上手く対応し、三遊間を射抜く左安。
この日は2安打の働きで、打点は4試合連続としている。

ただ、欲を言えば、、、

※1記事150円ですが、昨年60人の犬鷲ファンが観戦のお供にした好評マガジン『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2018前半戦』だと1記事53円でお楽しみいただけます。

※本稿はまぐまぐメルマガでも配信!新規読者さん参加お待ちしてます。

ここから先は

2,523字 / 3画像
この記事のみ ¥ 150

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。