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【戦評】停滞イヌワシ打線。直近7戦は打率.201~5/29●楽天1-4西武

両軍先発7度目のQSゲーム

3年連続の弘前開催になった満員御礼のホームゲーム。
両軍先発による投手戦のなか、楽天が勝機を見いだせず1-4で敗れるかたちになった。

楽天・古川は6回3失点、西武・十亀は6回1失点。
今季の楽天戦で両軍先発がともにクオリティスタートを記録するのは7度目ながら、楽天の2勝5敗。
こういう引き締まったゲームこそ、モノにして欲しかったところだが、青森のファンに勝利を届けることはできなかった。

敗因は「打線」x「相手先発」だ。

今季23度記録し、新生イヌワシ打線の象徴と言える『二ケタ安打』。
しかし、5/21日本ハム戦(〇E13-3F)を最後に、これで7試合遠ざかっている。

前夜は快勝を飾ったが、2発を放ったJBの個人芸によるもの。
この間のチーム打率は.201で、打線の調子は下降曲線だ。

そこへ十亀との今季初対戦が重なった。

今季の楽天戦における相手先発の防御率は、初対戦で3.20、2度目以降は5.25。
イヌワシ打線の「二匹目のどじょう」は許さない頼もしさが際立つなか、逆を言えば初対戦では苦戦を強いられる場面も多い。

本戦はこのパターンにハマった。

調べたら、十亀との対戦はお久しぶり。
昨年は1度も対戦がなく、最後に対戦したのは2017年CS1stステージでのこと。

当時の十亀はスピードボールを中心に押してくるパワーピッチャータイプ。
しかしあれから2年、今の十亀は技巧派だ。
速球の平均球速は本戦140.8キロながらも、複数球種を細かく投げてくるモデルチェンジに、過去に何度も対戦のある茂木や銀次、ウィーラー、島内も困惑した部分はあっただろう。

西武は回先頭打者が4イニングで出塁、無死での得点圏も3イニング作る一方、楽天の回先頭打者出塁は1イニングだけ、無死得点圏はゼロと、攻撃のかたちもふるわなかった。

これでチーム成績は2位、50試合26勝23敗1分の貯金3。

各種戦績は直近10試合7勝3敗(得点52/失点39)、5月13勝12敗、西武戦6勝3敗、ホームゲーム14勝12敗、相手先発今季初対戦13勝15敗1分、6回終了時に負けているとき5勝17敗1分、移動ゲーム2勝6敗
になった。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと0.5、3位・西武と0.5、4位・日本ハムと1.5、5位・ロッテと2.0、6位・オリックスと5.5、首位と最下位の差は6.0である。

両軍のスタメン

西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・外崎(二)、4番・山川(一)、5番・森(捕)、6番・中村(三)、7番・栗山(指)、8番・戸川(右)、9番・金子侑(左)、先発・十亀(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・辰己(中)、3番・浅村(二)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・ブラッシュ(指)、7番・島内(左)、8番・小郷(右)、9番・堀内(捕)、先発・古川(右投)

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大幅増の内角攻め

十亀x森の敵軍バッテリーによる執拗な内角攻めに手を焼くかたちになった。

2年前の楽天戦と本戦、十亀の内角狙い投球割合は大きく様変わりした。


左打者 32.6%→46.7%
右打者 23.6%→35.0%


左右どちらも大幅増。

とくに左打者には約2球に1球の高頻度。
左打者18人中、1球でも内角狙い投球を受けたのは16人にも及んだ。

打線に左打者を6人起用した楽天は、、、

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