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【戦評】平石楽天「課題克服の第一歩」となる2連勝!~5/19○楽天10-5ロッテ

課題克服への第一歩

週末カードを勝ち越しで終えたことは、今後のペナントレースへ明るい材料になるはずだ。

2戦目、3戦目とビハインドをひっくり返しての粘り腰の逆転勝利もさることながら、個人的に注目するのは『連戦日程の4戦目以降』を取ることができたこと。

近年の楽天は『4戦目以降』で勝ちきれないのが課題になっている。

開幕から首位を走りながら夏場の大失速で3位に終わった2017年も同様。
コラレスショック以降、当該成績は3勝13敗1分の勝率.188の大負け。

連戦日程の3戦目までの勝率が.393なので、『4戦目以降』の酷さが際立つ。
最終的に2位・西武との差は2.0だったため『4戦目以降』で大負けしなければ、CSの仙台開催もありえた話になってくる。

2018年の『4戦目以降』は13勝26敗、勝率.333だった。

そして今年もこのカードの戦前時点で2勝5敗1分と振るわず。
そのなかでの敵地ロッテ戦勝ち越しになり、『4戦目以降』は4勝6敗1分と、持ち直すことができている。

◎2019年 連戦日程の4戦目以降

上記表のとおり、今年ここまでの『4戦目以降』は全てビジター日程。
場内は敵軍の声援が凄まじく地の利を得ることが難しい敵地で『4戦目以降』を4勝6敗1分と持ち直せたのは、意味のあることと言えそうだ。

ウィーラーを4/19オリックス戦(●E4-5B)以来の4番にすえ、島内を今季初の2番起用。
今江を3試合ぶりにスタメン起用し、捕手は今季初出場の堀内。
オーダーの大幅組み替えが奏功し、12安打で今季13度目の逆転勝利を飾った。

3カードぶりに勝ち越しを決めた楽天は2連勝とし、順位も5/9以来の単独2位へ浮上。

チーム成績は、42試合21勝2敗1分の貯金1。

各種戦績は、直近10試合5勝5敗(得点48/失点60)、5月8勝9敗、ロッテ戦4勝5敗、ビジター10勝12敗1分、屋外球場17勝11敗、先制された試合10勝8敗、連戦日程の第4戦目以降4勝6敗1分になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・ブラッシュ(右)、7番・今江(指)、8番・辰己(中)、9番・堀内(捕)、先発・福井(右投)

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・鈴木(指)、3番・中村(二)、4番・井上(一)、5番・レアード(三)、6番・角中(左)、7番・岡(右)、8番・藤岡(遊)、9番・吉田(捕)、先発・石川(右投)

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休養十分! 茂木に積極性が戻ってきた!

楽天ナインのスキルが遺憾なく発揮された好ゲーム。
なかでも、ぼくの頬を緩ませたのは『帰ってきた茂木』の槍働きだった。

今年の茂木は開幕前の不安を吹き飛ばす快活ぶりで、3月4月のチーム躍進を牽引した。

3月4月OPSはパリーグ4位の.962、同打率.333は同3位のロケットスタート。
これは2017年3月4月に2番・ペゲーロとともに起爆剤となったOPS1.002、打率.318に匹敵する戦果だった。

◎茂木栄五郎 月間打撃成績 (本戦試合前データ)

ところが、5月に入り様相は一変。

5/4西武戦(●E6-7L)では今季初の4安打と見せ場もあったものの、全体的に振るわず。
3月4月だけで14本放った長打も5月わずか2本にとどまり、直近15打席はノーヒット。
5月OPS.644、打率.234に沈んでいた。

おそらく、、、

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