【試合感想文】 6/24西武1-0楽天:「僕だったら代えませんね」。解説・青山浩二が疑問符を投げかけた6回途中辛島降板の是非
石井采配に異を唱える元歴戦のリリーバー
「僕だったらまだ代えませんね、あと1イニング、2イニングいかせますね」
相手打線が3巡目に突入していた6回裏の攻防である。
5回5安打1失点とゲームを作っていた先発・辛島航が、2本のヒットを許して1死2,1塁のピンチを迎えた場面だった。
球数は71球。先発交代の目安とされる100球までにはまだ余裕があった。
バッターボックスは6番・マキノン。それまで2打席凡退に抑えていた。
しかし、楽天ベンチは32歳左腕を諦め、継投を決断。
石井一久監督が安樂の名前を球審・牧田に告げたとき、解説・青山浩二さんが発したコメントが冒頭「僕だったら代えませんね」だった。
リーグ戦再開のこの3連戦はじつは変則日程。月曜日に東京ドームでのソフトバンク戦があるため、じつは移動ゲーム込みの4連戦になっている。だから、本戦は4連戦中の2戦目に当たっていた。
もし6回途中で継投に入ると、まだ日・月2試合を残すのに、ブルペン最低4枚は使うことになる。1-0の接戦だったため、もし延長戦に突入したら5枚6枚・・・と使うことを余儀なくされるリスクもあった。
Twitterでも言及したとおり、(試合前時点で)楽天は直近11試合中7試合が1点差ゲームの接戦になっており、この間、ブルペンには相当な負荷がかかっていると想像できる。当該日に投げなかった救援投手も肩は2度や3度作るようなヒリヒリした状況が、交流戦の2週目からずっと続いていた。
だから、青山さんの言わんとしているところも、よく理解できるのだ。
(後出しジャンケン的になるけど)結局、負けたのだから、辛島を引っ張って7回ぐらいまで投げさせておけば、ブルペンの負担も軽減されたはず。シーズンはまだ80試合近く残してもいる。おそらく戦略的視点に立てば、辛島続投が正解だと思う。
辛島は二重の苦しさに置かれていた
しかし、戦術的視点で言えば、この継投作戦は、これまたアリだった。
というのは・・・(続く)
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