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【試合評】ドラ1早川プロ初勝利! 素質の高さを披露した「絶対絶命」からの生還~3/28○楽天5-0日本ハム

プランどおりだった攻略作戦

早川のプロ初勝利デビューに負けず劣らず、打線の活躍もみごとな一戦になった。

2月まで同胞だった池田隆英を攻略した一連の作戦は、データ上でも明らか。

1回1死3塁の先制機を逃し、2回は11球のワンツースリー。
3回は辰己、小深田の1、2番コンビが1死2,1塁を作ったが、打撃好調の島内が3-6-3のダブルプレー。

元楽天右腕の前に3回までゼロが並んだときは、このまま責任投球回まで無得点でいくのでは?  僕を含めてそんな不安を抱えたファンも多いと思う。

しかし、楽天打線は水面下で着々と攻略作戦を遂行していた。

まずは下記表をご参照ください。

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2回まで追い込まれる打席が続出した。
ストライク15個中、見逃しが11個にもおよび、バットが出てこないケースが多かった。

しかし、3回以降は2ストライクを取られる場面が大きく減少。
比率にして75.0%→35.3%まで下がった。

打順が2巡目に突入した3回以降、まるで何かのスイッチが入ったように、各打者が積極的に応戦した。3回1死2,1塁の島内併殺も、結果球は1-0からの甘いカウント球。狙いは悪くなかったのである。

その勢いが決定的に加速化したのは4回のこと。

4回表の無死満塁を早川がゼロで帰還したことも大きかった。マウンド上の池田は先制点が入らず気落ちし、楽天打線はドラ1の獅子奮迅に奮起。

先頭・浅村の右中二は初球撃ち。
茂木の右安は2-1からのバッティングカウント。
無死3,1塁、鈴木大の中飛も2-0から。

遊撃・中島の適時失策を誘った田中和の遊ゴ失も1-0から。
太田の2点適時打は2ストライク以降だったが、4点目を叩き出した辰己タイムリーは1-0から。
こんなぐあいに、早いカウント、それもボール先行で積極果敢に襲いかかった。

直接的な要因は1死満塁、田中和の6-4-3併殺コースをお手玉し2塁封殺すら完成させることができなった中島のエラーになる。

しかし、初対戦の池田を1巡目で情報収集・分析し、2巡目以降にフィードバックして花開かせた打線の作戦も素晴らしく機能したと言えるのだ。

池田も自身のレパートリーを必死に駆使し立ち向かってきたが、ドラ1の快投に応えたいという楽天打線の力量が凌駕するシーンになった。

太田光の勝負強さ

試合後、早川とともに登壇したのは、女房役の太田だった。

背番号2のヒーローインタビューは昨年8/12○E6-2L敵地戦以来。
本拠地で楽天ポイント10万ポイントをゲットしたのは、初の快挙である。

ドラ1を支えたインサイドワークもさることながら、『打てる捕手』を予感させる2安打3打点が光った。

終盤8回に飛び出した2試合連続ホームランは本戦も右越え。
プロ3年目で新たな技法を習得したことを思わせる一撃になった。

4回中島失策で1点先制しなおも1死満塁、雨の中、走者2人を呼び込む中安は・・・(続く)

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