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【戦評】投壊のなか輝いたブラッシュ&オコエ「希望の活躍劇」~4/28●楽天8-10ロッテ

投壊続伸の4連敗

本拠地最多動員記録を28,323人に塗り替えた10連休の2日目。
両軍ともに二桁安打を記録し、8得点以上をあげた今シーズン初の大激戦になった。

序盤はシーソーゲームの試合展開。

先手は楽天が取った。
相手エラーから始まった初回、2番・田中のバントヒット奇襲攻撃でチャンスを広げると、前日は得点圏で2凡退していた5番・ウィーラーによる先制打で2点を先制した。

2回ロッテも長打攻勢ですぐさま3点をあげてくる。
4番・井上の2号ソロを号砲に2本のツーベースなど、先発・安楽がつるべ撃ちに遭う。

一転、追う立場の楽天は3回JBの4号3ランで逆転に成功。

しかし、4回ロッテに打者9人を送り込まれる猛攻に遭い安楽がKOされると、火消しの二番手・石橋も相手の勢いを止めることができず、この回だけで6失点。

今シーズン、楽天が1イニングで5失点以上を許したビッグイニングは、4/24日本ハム戦(●E5-15F)に小野炎上の7失点を喫した8回以来、2度目になった。

5-9と4点差を突き放された楽天はその後、JBの2打席連発、オコエのバット折りホームランなどで肉薄するものの、最後は届かず8-10で敗れ、今季初の4連敗になった。

チーム成績は2位、24試合13勝10敗1分。

各種戦績は、直近10試合5勝5敗、ロッテ戦2勝3敗、楽天生命パーク8勝5敗、先制ゲーム8勝4敗、6回終了時に負けている試合0勝7敗1分、柳田不在時8勝7敗(若鷹軍団は8勝8敗1分)になった。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと0.5、3位・西武、日本ハムと1.0、5位・ロッテと2.0、6位・オリックスと3.5、首位と最下位の差は5.0としている。

両軍のスタメン

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・角中(左)、3番・中村(二)、4番・井上(一)、5番・レアード(三)、6番・バルガス(指)、7番・清田(右)、8番・田村(捕)、9番・藤岡(遊)、先発・石川(右投)

楽天=1番・茂木(中)、2番・田中(中)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ウィーラー(三)、6番・銀次(一)、7番・ブラッシュ(指)、8番・足立(捕)、9番・オコエ(右)、先発・安楽(右投)


球団タイの10試合連続ホームラン

この連敗中は投手陣が1試合6失点以上。
Wエース不在の投手陣が踏ん張りきれない場面が目立つが、攻撃陣は10試合連続4得点以上、依然として意気盛んだ。

これだけ点を取っても点を取られてしまうのだから、投手陣と野手陣の信頼関係にヒビが入らなければよいがと思う。
ただ、同じ負けでも点を取れないで負けるよりかは、点を取って負けたほうがまだ良いかもしれない。

というのは、銀次や田中、オコエ(は本戦大活躍)など調子の上がらない者も目立つ。
得点力不足で負けた場合、彼らの処遇に頭を抱えることになってしまう。

打線の組み換えも検討しなければならず、首脳陣のやるべきことが増えていく。
打席数を与えて成長を促したいオコエがベンチというケースも出てくる恐れがあり、そうなると育成もままならなくなる。

正直、今の銀次をスタメンで使い続けるのは疑問を感じるものの、田中やオコエといった若手に経験を積ませながら戦うことができている今の状況は、打線が点を取れているからこそできる起用だと思う。

活発なイヌワシ打線は、この日も3本の一発が飛び出した。

これでチームは4/16西武戦(○E5-4L)を起点に10試合連続ホームラン、これは2007年7/13~7/29に樹立した球団記録に並ぶかたちになり、翌戦に新記録がかかることになった。

熱戦の8回も、ロッテ側からみればプランどおりかも

2点を追った8回には熱き見せ場を作った。

代打・藤田が狙い澄ましたかのような先頭打者安打。
出塁が欲しいところで、その期待に応える素晴らしい仕事になった。
これで藤田の代打成績は「8打席中6打席で出塁」になった。

続く9番・オコエが成長を感じさせる価値大の四球を唐川からもぎ取った。
わずか3球で1-2と追い込まれながら、そこからファウル4本で粘り、誘いのボール球を3球見切っての四球。
オコエが相手投手に10球以上投げさせての四球は「プロ初の快挙」になった。

この後、、、

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