【試合感想文】 9/30楽天5-4オリックス:ここへきて今季最速146キロ。球界最年長先発右腕の奮闘
9月最終日の熱い夜
9月最終日は熱パを象徴する1日になった。
CS争いを繰り広げる3球団が、熾烈な1点差ゲームをモノにした。
京セラドームではラッキーセブンに首位オリックスの反撃に遭ったイーグルスが、最終9回に松井裕樹が被弾するものの逃げ切り、最大13あった借金を完済。先発・岸孝之は5年ぶり二ケタ勝利に王手とし、天敵・田嶋大樹に2020年10/22以来の黒星を献上した。
PayPayドームでは1点を追う9回裏、若鷹軍団が2発のホームラン攻勢で試合をひっくり返してのサヨナラ勝ち。元ソフトバンクのドラ1・田中正義のファストボールを、柳田悠岐、中村晃が打ち砕いた。
ZOZOマリンでは吉井理人監督が異例の継投を決断。4-4の同点で迎えた9回、ロッテの益田直也が大乱調。ヒット、犠打、四球、暴投、死球で1死満塁とし、鈴木将平に2-0としたところ、吉井監督自らマウンドに赴いて守護神から左腕・坂本光士郎へスイッチ。坂本はボール先行3-0までいったものの、そこから2者連続三振で危機を脱出した。すると、10回裏に石川慎也の右越え二塁打で4-5xのサヨナラ勝ちを収めている。
球界最年長先発右腕の奮闘
先発・岸、本人いわく本調子ではなかったとのこと。
実際、6回8安打。投球回を上回る安打を許し、毎回ランナーを出す内容だった。それでも調子が悪いなりに要所を締める投球術は、さすがの芸当だ。
ノーアウトで得点圏進出を許したのは初回だけ。
3回までは散発に抑え、5回までは連打を許さず。
3ボールまで到達した7打席では1単打1四球に抑え、余計な出塁を与えなかった。
得点圏7打席でヒット1本にとどめた。
それも・・・(続く)
ここから先は
2,392字
/
1画像
¥ 100
読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。