【試合評】三好匠、光った故郷・福岡での槍働き。データで読み解く成長点とは?!~2016年9月30日●楽天イーグルス2-8ソフトバンク

金子千尋より手強い、2015年以降の中田賢一

楽天先発は釜田佳直。前回9月23日の日本ハム戦で1年目に並ぶ自己最多タイ7勝とし、今季最終登板の本戦は自己単独最多の8勝目を目指すマウンドになった。

ソフトバンクは中5日で中田賢一。2015年以降、楽天戦で10試合66回を投げて6勝1敗、防御率1.91、QS率90.0%。実は金子千尋よりも手ごわい鷲キラーなのでは?と思うほどの成績を残している。

先手は楽天。制球不安定な中田の立ち上がりを攻め込み、1番・島内の中安を起点に2四球で1死満塁のチャンスを作ると、5番・銀次の左犠飛で1点を先制した。(楽1-0ソ)

しかし、直後の1回裏、釜田も精彩を欠き、短長連打で同点とされると、1死3塁で4番・内川の二ゴ時に、同点三塁打を放っていた3塁走者・中村晃に逆転のホームを踏まれ、追いかける展開に。(楽1-2ソ)

その後、1度も追いつくことができずに終わった。

楽天打線もチャンスは作った。中田の前に3回1死2塁、5回2死2,1塁、6回1死2,1塁とスコアリングポジションに走者を送り込んだが、荒れ球投法ながらも、変化球の69.1%を低めゾーンに制球する丁寧な投球を繰り出され、あと1本を出すことができず、6回1失点で7勝目。そのうち3勝を楽天戦で挙げている。

両軍のスタメン

楽天=1番・島内(中)、2番・藤田(二)、3番・ペゲーロ(指)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・聖澤(左)、7番・岡島(右)、8番・足立(捕)、9番・三好(遊)、先発・釜田(右投)

ソフトバンク=1番・福田(中)、2番・本多(二)、3番・中村晃(右)、4番・内川(一)、5番・長谷川(指)、6番・松田(三)、7番・明石(左)、8番・鶴岡(捕)、9番・川島慶(遊)、先発・中田(右投)

釜田、自己最多単独の8勝目ならず

釜田は7回途中10安打8失点。初回に2点を失った後も、ズルズルと失点を積み重ねた。

2回には6番・松田に27号ソロを被弾。4回には2死1塁で振り逃げ出塁を狙った打者走者をアウトにすべく1塁へ投げた足立の送球が外野に大きく抜け、1塁走者の生還を許す守備ミス。打者走者にも三進された直後、8番・鶴岡にセンター返しのタイムリーを浴び、この回2失点。7回にはその鶴岡2号など長短4安打に2四球で3失点を喫した。(楽2-8ソ)

スコアは2-8で敗れ、借金は再び今季最多タイの16に。チーム成績は5位、139試合60勝76敗3分の勝率.441。

ゲーム差は1位・日本ハムと25.0、2位・ソフトバンクと23.0、3位・ロッテと9.0、4位・西武と2.0、6位・オリックスと4.5。

各種戦績は、後半戦26勝31敗1分、9月7勝16敗、ソフトバンク戦7勝16敗1分、ビジター26勝41敗2分、先制した試合34勝17敗3分とした。

楽天は9月17日西武戦から長期ビジター遠征日程が続いていたが、それも本戦で終了。この間の戦績は3勝8敗だった。

shibakawaが唸る、三好匠の成長ポイントとは?!

大敗だったが、その中にもキラリと光る好プレーがあった。

8月28日オリックス戦以来のスタメン出場になった三好匠だ。前日オリックス戦の途中、左太腿の張りを訴えて途中交代していた茂木が本戦も休場。その代役で9番・遊撃で出場した。

2度あった守備機会を無難にこなしたが、光ったのはバッティングだ。

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