【試合評】逆襲を加速化する7月攻勢、その初戦を"魂の一打"、"則本の田中将大化で制す!!~2016年7月1日○楽天イーグルス3-2西武

本当に重要な一戦をモノにした!

負けてもおかしくない雰囲気の12回戦、本当に大切な試合を取れたと思う。

先手は西武。3回表のことだった。味方打線が初回無死3,1塁、2回1死2塁と重要なチャンスを逸機した直後、則本が崩れた。

エースは序盤2イニング三者凡退投球を見せていたが、この試合3本のヒットを則本から打つことになる7番・渡辺直に先頭打者安打を許すと、バント、9番・永江のボテボテ内野安打で1死3,1塁のピンチを迎えいた。

ここで9番・金子侑に対してボールが先行した。アクシデントがあった。初球ボール後、次回に備えて高橋光がキャッチボールしていた球がフィールド内に入り、しばしタイムがかかった。

少し嫌な間があり、その後に投じた2球目もボール。2-0となり、3球目に投げづらさを感じたのか、則本が1塁走者に2度続けて牽制を入れる。その2度目が悪送球になり、3塁走者に先制のホームを踏まれてしまった。エースの牽制悪送球は2試合続けて。らしくない先制失点だった。

この後、2死2塁で2番・栗山。今季の対戦成績11打数5安打、通算でも51打数18安打の.353、則本キラーと言える分が悪い好敵手に、逆球ストレートをセンター前へクリーンヒットされ、2点目を奪われた。(楽0-2西)

両軍のスタメン

西武=1番・金子侑(右)、2番・栗山(左)、3番・秋山(中)、4番・中村(指)、5番・浅村(二)、6番・メヒア(一)、7番・渡辺直(三)、8番・炭谷(捕)、9番・永江(遊)、先発・高橋光(右投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・藤田(二)、3番・島内(左)、4番・ウィーラー(指)、5番・銀次(一)、6番・内田(三)、7番・安達(捕)、8番・阿部(遊)、9番・オコエ(中)、先発・則本(右投)

どうなることかと思った3併殺の拙攻劇

西武先発は高橋光成。今季、楽天から完封勝利を挙げた敵先発4人衆の1人である。

6回まで投げた高卒2年目右腕の前に、イヌワシ打線は毎回先頭打者を出塁させ、攻撃の足掛かりを作った。しかし、3、4、5回と3イニング連続の併殺という拙攻で3回以降もチャンスを潰していた。

完封した5月27日楽天戦と比べると、ストレートの球速はダウン。5月27日は平均144.7kmを計測したが、本戦では142.9km。毎回先頭打者の出塁を許してセットからの投球になったこともあるが、ここまでの疲労が出ているように感じられた。コントロールもバラつくケースが多く、攻略も時間の問題か?!と期待高まったが、まさかの拙攻続きになった。

3回は1番・岡島が二塁打出塁したが、続く2番・藤田の中飛で3塁タッチアップを狙うも、秋山から素晴らしい返球が到来し、飛んで火に入る夏の虫アウト。

4回は4番・ウィーラーが先陣を切ったが、5番・銀次の初球打ちが6-4-3の併殺網にかかり、コボスタ場内から大きなため息が漏れていた。

5回は先頭打者四球に相手エラーを絡めて1死3,1塁、打席はリーグ得点圏打率トップの1番・岡島という期待大のシーンだったが、岡島の捉えた一撃がショート正面を突き、飛び出していた1塁走者・オコエが戻れずのゲッツー劇になっていた。

それだけに、6回は貴重な逆転劇になった。

6回、運命を感じた魂の一撃

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